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外路系の体育・外路系の訓練➖錐体外路系の重要性➖外路系の体育-

このように人間の運動は、錐体外路系と錐体路系の二つの働きの重なりによって行われているのですが、人間は頭が働いているのでいつしか意志で動かせる錐体路系の運動会のみ重要視するようになり、意識しないで動く錐体外路系の方には全く関心を払わないようになってきました。
従って、意識して動かす錐体路系を訓練する体育はたくさん開発されているのに、肝心の錐体外路系に関する体育の面は何一つおこなわれておりません。

そこで整体協会として「体力づくり」のお手伝いとして、錐体外路系の体育というものを普及しようと、活元運動をやりだしたのであります。

しかし今日の情勢ですと、この運動は国内よりも国外のほうに急速に拡がっておこなわれております。
そして、まことに皮肉なことに、この運動の趣旨目的は国外のほうで正しく理解されて、むしろ日本国内では、この運動をやると病気が早く治るとか、お産が軽くすむとか、そういうある目的をたてて、そのつもりでやっている傾向が強いようです。

そうではないのです。

わたしは、錐体外路系の体育として活元運動をおこないたいのであります。

活元運動をやると確かにお産は軽くなりますが、もともとお産は軽いのが当たり前のことなのです。子宮が縮まって産むのですが、その子宮には知覚神経はありません。それを痛いなんていうのが不思議なんです。

けれども女の人は、お産は痛いものだという固定観念によって、そう思い込んでいる。

心を静かに落ちつけて、体の裡の生命の声に従えば、痛くもなんともない。それが人間の体の正常な自然の姿なのです。

ですから活元運動を、痛みを止めたり、熱を下げたり、病気の治療法とし用いようとすることは間違っております。

体運動の正常さを維持するためにを行われるべきであります。p99

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