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外路系の体育・活元運動を始める前に➖寝相➖
寝相に悪い人がいます。特に育ちざかりの子供は熟睡に入るまでに転々と寝相を変えている。「うちの子供は寝相が悪くて困ります」とこぼしているお母様がよくおりますが、この寝相が悪いのも一つの活元運動です。寝相が悪いうちは疲れを翌日に持ち越さないで、朝起きると潑剌としています。
疲労というものは、体の一部の筋の張弛が鈍くなって硬化した現象をいうのですが、この部分の硬化を張弛できるよう弾力性を恢復するようにしむければ、疲労は自然に消失いたします。つまり、体のある一部分に偏っている偏り疲労を処理することが出来ればよいのですが、寝相が悪いということは、この疲労調整を無意識でやっているのです。子供でも、大人でも、何故そうするか理屈を知っていなくとも、転々と寝相を変えて疲れを抜いています。
眼にゴミが入ろうとする瞬間、思わずまばたきをして防ぐのも、悪い物を食べると吐いてしまうのも、やはり活元に一つです。そのように、人間の体は意識しないで自然に活元運動を行っている。ですから、活元運動は自然に出て、自然に行って、できることなら活元運動をやるなどという余計な時間を持たないで、寝相で調整して、それで間に合っているのが一番よいのです。建康法とか、衛生とかいうものをやるために時間をかけたり、費用をかけたりするのは贅沢です。人間の体はそんなことをしなくとも丈夫を保つようにできているのです。
人間に限らず、犬だって、豚だって、蟻だって、すべてのものが自分の体を自分で調整しております。それらのものより高等にできている人間ができないわけがない。ところが人間は、他の動物よりも優れた頭の働きを持っているために、余分ないろいろのことを考え過ぎている。
そして、病気を治すためには薬を飲まなくてはいけないとか、建康を保つためには費用をかけなくてはいけないとか、そういう余分のことを考えているのです。
お産をするにしても、犬にあやかって安産をしようなど考えて、犬の病気に腹帯なんかやっております。ところが犬は腹帯なんかやってはおりません。産科医もおりません。犬にあやかるなら、自分の体の自然の要求で産めばよいのに、余計な事をするから、だんだん自然に産めなくなってきている。体が鈍ってきたのです。腰が鈍ってきたというべきなのですが、自分で産むことを考えないで、人に産んでもらうことばかり考えている。しかし、自分の便は自分で気張らなくては出ないことぐらいは知っているのですから、お産をするのにも、自分で産む気にならなければ産めっこありません。それを人に産ましてもらおうということばかり考えているのです。
病気の場合でも同じです。悪い物を食べたから吐くのです。腹が痛いからといって誰かに代わって吐いてもらっても、自分のおなかがよくなりっこありません。みんな自分のことは自分でやるようにできており、そして、自分でちゃんと調整できるような体の働きを持っているのであります。
生きものというものは、生まれた時から自分の生命を全うできるような体の構造を持っております。それに気つかないから、いろいろ余分なことをやってしまうのです。他人に病気を治してもらおうとか、他人にお産をしてもらおうとか、自分の裡の力を信じられなくて、だんだん自分以外のものに頼るようになってきております。
🌺
久々に書きました。
朗読を一度しましたがその次のページからの清書です。
活元運動しているので、外は何かと忙しいですが、関わるのにも距離を置いてエンタメも程々にしながら活元運動しています。安心立命な感じの毎日です。整体の仲間とは“お互い活元ね!”って一言葉で通じます、、皆それぞれそれぞれが自分に向かいあって、自立してるなぁって思いました。
わたしはまだです🙇♀️。
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