スクラムフェス札幌2020
2020年11月5日19時。場所は札幌。たくさんの人の思いが詰まったScrumFestSapporoがいよいよ幕を開けた。
今日はDay0。言わば前夜祭だった。
オープニングトークではアジャイル札幌のScrumへの熱い想いと、地震や感染病などのトラブルに立ち向かいながらも駆け抜けてきた歴史が語られた。
地震、COVID-19、だけではなくアジャイル札幌メンバーは当然のことながら本業にも携わっており家族持ちも多く、ボランティアでこのイベント開催を準備することは決してラクではなかったに違いない。
それでも、北海道という地でScrumのイベントを開きたい、地域で踏ん張っている人たちに少しでも元気になってもらいたい、そんな思いが今回のScrumFestSapporoに繋がっている。
オープニングトークで「地域に解はある」と大きく書かれたスライドを見た時に、少し涙が出そうになった。
今回はオンライン開催ということで、北海道以外の地域からも多くの参加者が集まり、ScrumというBubbleが少しずつ日本中に拡がりを見せている様子を直に感じ取ることができた。
ところで、私たちはなぜ集まっているのだろう。見ず知らずの人も含めて多数の人が貴重な休みとお金を費やして集まり、ここで何を得ようとしているのだろう。
「学び」を得たいと思っているのは当然だと思う。現場で戦い、悩み、もうこんな会社やめてやろうかなとか思いながらも、もうちょっとやり方を変えてみようかな、みんなどうしてるのかな、と思って集まってくる。
でもでも、本当にそれだけなのかな。きっと多くの人たちは同じ課題感を感じている人との交流を求めて、ここに来ているのではないだろうか。「みなまで言うな。全て察した」と言ってもらえる空間にいることはとても心地よい。普段全く価値観の違う人と働いていればなおさらだ。
ここでDay0の2つ目のセッション「スクラムギャザリング東京の10年から学ぶ」に繋がるのだけれど、このセッションで "だよねー感" というワードが生まれた。まさしくこれだと思う。
おそらく、課題解決について似たような価値観を持ち、あ・うんの呼吸で物事を前進させることができる人たち。
そんな人たちがいるというだけで励みになるし、自分がどこに向かっているかクリアになるし、原動力になる。だから失敗しても落ち込んでもココに戻ってこようと思うようになる。
そんな場を10年前にゼロから作ってくれた方々がいたからこそ、そして地域にも輪を広げようと支援をしてくれる方々がいたからこその、ScrumFestSapporoであることは間違いない。
ScrumFestSapporoは明日からが本番。感謝と尊敬を握りしめ、しっかりと堪能しようと思う。