スクラムフェス札幌2022
2022/11/3-11/5に開催されたスクラムフェス札幌。
今回も運営メンバーとして関わらせて頂いた。
イベント終了から5ヶ月が経とうとしている今、改めて振り返ってみる。
3回目のスクラムフェス札幌
2018年の札幌スクラムトゥギャザリングの後、様々な壁を乗り越えて2020年に第1回スクラムフェス札幌がオンラインで開催された。
それは特に運営メンバーにとっては感動的な幕開けで、Day0で思わず記事を書いたほどだった。
2021年もオンライン開催だったが、道外から現地に来られる方も多く"ゼニバコ"という海沿いの土地に小さな会場を設置して配信した。
そして2022年。そろそろリアルな場で語り合いたい、だけどまだリモート参加したい人たちもいるから各自で選択できるように、との思いもあり現地・オンラインのハイブリッド開催となった。
スクラムフェス札幌への想い
11/3-11/5のハイブリッド開催を決定して準備を始めたのは5月後半だった。
当初から運営メンバーの間では、ハイブリッドに挑戦するし今年はなるべく負荷を軽くしようという認識で一致していた。ミーティングでも「それってどうしてもやるんだっけ?」みたいな問いかけを何度も聞いた気がする。
変わらないものもあった。
2022年もターゲットの中心は「地域」であり、参加者が「いい話だったで終わらない、行動を変えていく」きっかけになるイベントを目指すことは変わっていなかったので、イベント前後に必要となる様々な決定はブレることなくその時の最善が選択されていったと思う。
札幌の現場でアジャイルを推進している人たちが、道外の同じような課題を持つ人たちと繋がったり、スゴい人たちに出会ったりして、各々の心にポジティブな何かが灯ったり、そんなことが人知れずあちこちで起こるといいなーと思ったりしていた。
運営メンバーのスゴさ
当然だけど運営メンバーは全員フルタイムの仕事+家庭を持ちながらのボランティアで、負荷は軽くしようと合意はしてるけど、やっぱりどこかの時間を削って色々やってる。イベントが近づくにつれてミーティングも月1回から隔週、毎週と頻度が増えていき、仕事と家事が終わった後に「うぃー」とお疲れ顔で参加する面々。
3回目の開催だし、スクラムフェス以外でも一緒にイベント企画しているから慣れたメンバーなんだけど、それでも明らかに誰かの負荷が増えたりもしていた。
全員が、運営メンバーも少ないしここは自分がちゃんとやらなきゃ、と気を張っていたことも多分あるはず。
11/3開始直前までSlack上で細かいやり取りが続いていた。今になってログを見たら、みんなちゃんとし過ぎ!気がつき過ぎ!と思ってニマニマしてしまった。
でも、みんな目の付け所が違ってフォローし合ってるし、やったほうがいいと思う事は勝手にやったりしてて、スゴいなーと改めて思う。
これで良かったのか
スクラムフェス札幌2022への北海道内からの参加者は全体の約25%だった。心にポジティブな何かが灯ったのか、どんなことを感じて帰路に着いてくれたのか。知りたくもあるけど、少し怖い気持ちが残った。
半年間の準備期間中に、色んなことが起こった。
みんな心の中にそれぞれの思いを抱えながら。
大丈夫かなと心配したり、本当にやり切れるかなと不安になったり。
でも、その度になんでやるんだっけ?て問い直しながら進めていたつもりだったけど、終わってみたら大事なことを忘れていたことに気づいた。
なんでやるんだっけ?の中に「自分達が楽しむ」を入れるのを忘れていた。
いや、忘れてはなかったんだけど、優先度が下がりがちだった。
終わった後も、モヤモヤが残った。
来て良かったと思ってくれたかな、私たちが作りたかったのはこれだったのかな、札幌の現場に何か貢献できたかな。
そして、年齢層高めの運営メンバーは燃え尽きた!
アジャイル札幌のスゴさ
スクラムフェス札幌の運営メンバーは、普段はアジャイル札幌コミュニティで勉強会や視聴会などを実施している。
ただ、最近はスクラムフェス札幌の準備が中心となることで、アジャイル札幌としてのイベントが減ってしまっていた。
スクラムフェス札幌2022が終わって、次にメンバーが集まったのは2023年3月だった。
そこで全員が「燃え尽きた」ことに合意。私たちがやりたかったことは何だっけ?をもう一度問い直した。
もっと札幌のアジャイラー達と一緒にアジャイルを学びたい、もっと一緒に話したい、もっと楽しみたい、そのためにアジャイル札幌コミュニティを活性化させていけるといいね、みたいな話がどんどん出る出る。
これがアジャイル札幌のスゴさだと思う。
Zoomの画面から飛び出してきそうな前のめり感で全員が考え、話し、ガハガハ笑ってる。その場にいる人は全員がコミットメントしてる。
そんなコミュニティに関わらせてもらって幸せだし、誘ってくれたnemorineさんに心から感謝している。
スクラムフェス札幌2022は、アジャイル札幌をもう一度原点に立ち戻らせてくれるきっかけを与えてくれたイベントだったように思う。
これからのアジャイル札幌も楽しみだー!