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私のむしゃさんと赤い糸を感じた話を聞いてくれい

ここ数日、真面目な武者小路実篤論をnoteに書きたくてもがいております。

でもなかなかうまいこといかないので、息抜きにくだけたむしゃさん話をさせてくだせえ。あ、武者小路実篤は敬意をもってむしゃさんと呼ばせてもらってます。

■一部の推理作家しか知らないむしゃさん話を寄贈したよ

友人のおじいちゃんがとある推理作家さんで、私もお世話になっていました。あるとき「あの子、武者小路が好きだったろ、ここに書いてあったから渡してあげなさい」と友人経由で冊子をいただきました。
それが推理小説協会?みたいな限定的な冊子で、ある作家さんがそこに文を寄贈していたんです。

うろ覚えで再現すると、
小学生の頃、お化けやしきっていわれてるとこに忍び込んだらにこにこしたおじいちゃんがいて、仲良くなった。あるときその庭にタイムカプセルを一緒に埋めた。大人になってからそこは武者小路の家で、そのおじいちゃんは武者小路実篤だったと気づいた。
というお話だったと思う。

むしゃさん好きだと覚えててもらえたこと、特別な冊子をいただけたこと、そこに書かれたむしゃさんがやっぱりとても素敵だったこと、うれしくって何度も読み直したのを覚えている。

それから我に返り、これは大事な文学的資料!武者小路記念館に寄贈しなくては!と勇んで参りました。
記念館の方も驚き喜んでくださった。この記念館の地でずっと昔にあったことを、この地に戻せた気がして誇らしかった。タイムカプセルは今もどこかで眠ってるのかも。
そして寄贈するために名前などを書類に記入したのもやたら嬉しかった覚えがある。これでむしゃさんとつながった!みたいな。ほくほく。


■むしゃさんの情報をピンポイントで発見したよ

さっきの話はむしゃさん好きを公言してたから(うざいほど)起きた話で、赤い糸レベルは低い。
今度のはかなり赤い糸なので覚悟して聞いてね!

大倉山記念館の図書館が素敵、と友人に誘われて高校帰り一緒に行った。
すると過去ここに来たことのある著名人としてむしゃさんの名を発見。そこでスタッフの方に聞いてみると、「そうらしいですよー。なんかの随筆に書かれているらしいけど詳しくは分かりません」とのこと。

はぁ、むしゃさんも昔ここに来たのか・・・と幸せに浸って図書館見学。むしゃさんの本を見つけて適当にぱらぱらめくった。すると!ばっちり大倉山記念館について書かれた随筆を発見!
あわててさっきの方に見せにいった。

これはむしゃさんに呼ばれてた!?と友人と大興奮。ああ我が渋い青春・・・


■ずっととなりに、むしゃさんはいたよ

最後に赤い糸レベルマックスの話。

結婚して三年間、東京の古い一軒家に住んでいた。
おとなりさんは60代の素敵なご夫婦でとてもお世話になった。妊婦のときは代わりに草むしりをしてくださったり、熱が出たときにシチューを持ってきてくれたり。
息子のことも自分の孫のようにかわいがってくれ、どちらかの庭で毎日のようにおしゃべりをした。

引っ越すことが決まった時は残念がってくださり、「最後にうちにお茶に来て」と誘われた。
いつも庭で話していたので、おうちにお邪魔するのははじめて。
すっきりとしたリビング、となりの部屋は和室で、ふすまが開いているので部屋がつながってより広々とみえる。
その和室の天井付近の壁に、一メートルほどの和紙に書かれた文字が飾られていた。
あんまりうまくない、へろへろしてて丁寧な感じがしない、字数のバランスとか考えていない、この字!この字、知ってる!!
え、むしゃさんじゃん!!!

さよならでセンチメンタルなはずが突然頭がむしゃさん。

年齢が書かれてるけど最晩年!?え、これレアなやつでは?
さすがにこの頃はむしゃさん熱もおさまって久しく、ご近所さんにむしゃさん好きを公言してはいなかった。
それでも興奮をおさえ、いろいろお聞きしてしまった。

なんでもだんなさんのご両親が温泉旅館で会ったときに書いてもらったらしい。もうご両親は亡くなり、惰性で飾ってあるだけらしい。
「いらなくなったらむしゃさん記念館に寄贈をぜひ!」と主張しておいた。
さよならの席でなにをしてるのやら。

三年間気づかなかったけど壁一枚隔てて、むしゃさんはそこにいた!
思い出すだけで興奮!赤い糸ってほんとにあるんだ!

ああ、むしゃさん!


と、長々と何を書いてるのやら~。
これを書いてるあいだに真面目な文がちょっとは書けたのに~。

でもいったん頭に浮かんだこっちの文を吐き出さないと、どうにもならなかったのです。ちなみにほろよい呑んでました。へへへん。
変なテンションの文を最後まで読んでくださりありがとうございます。

ついでに過去のむしゃさん文も貼っておきますね。え、いらんかな?


■おまけ

うちのルンバはむしゃさんから名前をいただき、さねさんっていうよ~。今や我が家に欠かせない存在です。ありがと。

おしまい。



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