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細菌-ウイルス相互移行説とCIA極秘文書

切っ掛けは、1950年代のソ連の科学者オリガ・レペシンスカヤと、夫婦が発見したliving substance(「生きた物質」※ガストン・ネサンのソマチッドsomatidsと同一と思われる)による細胞新生説を調べていた時だった。ソ連の科学はルイセンコ学説を筆頭に一般に似非科学呼ばわりされているが、そんな当時のソ連の中でも異端扱いされた人物がいたことを知った。ゲオルグ・ボシャン (キリル文字表記:Бошьян, Геворг Мнацаканович;ローマ字表記: Bosh’yan ;1908-1997)なる人物である。

草野信男. 細胞発生についてのレペシンスカヤの説. 生物科学. 1951;3(4):183-184.

1948年の有名なルイセンコの遺伝学論争に引き続いて、ソビエト生物学の分野で大きく取り上げられたものは、一つは1949年10月に生誕100年祭を祝われたパブロフの大脳生理の学説のその後の発展方向の批判であり、もう一つはいまここに紹介しようとする、レペシンスカヤ女史の細胞発生についての新説である。このほかにもなお、ボシャンの細 菌 と ウ イ ル ス の 相 互 移 行 の 問 題、スぺランスキーの病変における神経の役割についての問題をあげることができる。

なんじゃそりゃ!?である(パブロフも気になるが)。ADHDを発揮して一気にレペシンスカヤへの関心を失った私はボシャンに釘付けになった。その後ソビエト医学を掘下げて国立国会図書館を虱潰しに調べていたら「現代のソヴィエト医学」なんてドンピシャの書籍に記載があった。

現代のソヴェト医学. 蒼樹社; 1953. Accessed June 21, 2024. https://dl.ndl.go.jp/pid/1372196/1/157

なんとかカタカナからロシア語の綴りを推測してWikipediaを発見するに至った。

(自動翻訳)
ゲヴォルグ・ムナツァカノヴィッチ・ボシャン (1908-1997) -Bosh’yan Gevork Mnatsakanovic

獣医衛生と微生物学の分野のソ連の科学者。第3回招集のRSFSR最高評議会の副議長。

バイオグラフィー
1949 年まで、ボシャンは全連合実験獣医学研究所 (VIEV) の生化学および微生物学の部門を率いていました。1949 年以来、彼は微生物の多様性を研究する研究室を率いました。1951年2月18日、モスクワ地方のウフトムスキー選挙区から第3回召集のRSFSR最高ソビエト連邦議員に選出された[2]。

科学的見解

彼は、細菌の結晶化、結晶からの微生物の出現、および薬用血清やワクチンを含む他の無機液体からの微生物の出現に関する学説を開発しました。

どうせ現代医学はセンメルベイス反射をするか、最新科学が人類史上最高と信じて止まない現代人は1950年代の廃れた研究など見向きもしないだろう。ということでこの知の宝庫は私の独占状態だ。残念ながらボシャンの顔写真が見つからないのだが、ソビエトの研究論文は米国の軍事研究アーカイブに英訳されて保存されていることが多いことをワクチニアウイルスの形質転換について調べていた時に知った私はボシャンの英訳を調べることにした。そしたらなんと例のスパイ組織のアーカイブに行き着いてしまったのである。

Bosh’yan GM. ON THE NATURE OF VIRUSES AND MICROBES. CIA; 1950:3. Accessed June 21, 2024. https://www.cia.gov/readingroom/document/cia-rdp80-00809a000600320372-3
「ウイルスと微生物の本質について」

CONFIDENTIAL:社外秘
文字通りに極秘文書である。
As experimental results obtained at our institute and elsewhere show, any immunity, no matter against which infection, is a nonsterile, infectious immunity. In an immunized or hyperimmunized organism the microbes do not disappear, but are transformed into a virus or phagic form which is inactive and does not cause infection. An immune or hyperimmune serum, when introduced into the organism of an animal, transforms the microbe cells which are present in the organism into the phagic or virus form. A bacteriophage performs the same function: it transforms the microbe into another phagic form, one of the forms which combine readily with blood proteins. Immunization and hyperimmunization present classical examples of the transformation of microbes into a filterable form, while the isolation of initial microbe cultures from immune and hyperimmune sera furnished a visible proof of this transformation. The virus or phagic form of microbes combines with the proteins of the animal organism, as a result of which neutralization of the virus of the phage takes place. Immunity against viruses as well as microbes is conferred in this precise manner.

我々の研究機関や各機関からの実験結果によると、あらゆる免疫とは、それが如何なる感染症に対する免疫であれ、非殺菌性の感染性免疫である。免疫生物/過剰免疫生物において、|微生物 《microbe》は消失せずウイルス形態やファージ形態へ変態し、これらの形態は不活性型で感染を引き起こさない。免疫/過剰免疫血清を動物組織へ注入すると、生体組織に存在する微生物細胞をファージ/ウイルス形態へ変態させるバクテリオファージも同じ機能を発揮する。微生物を、血中のタンパク質と容易に結合する形態の一つである別のファージ形態へ変態させる。免疫/過剰免疫血清は微生物を濾過形態へ変態させる古典的な例であり、免疫/過剰免疫血清から最初の微生物培養液を分離することで、この変態の目視可能な証拠が提供される。微生物のウイルス/ファージ形態は動物組織のタンパク質と結合し、その結果としてファージやウイルスの中和が生じる。ウイルスや微生物に対する免疫とは、まさにこの方法で贈られる。

微生物 microbes:病原性細菌のこと。
●免疫血清:20世紀初頭に北里柴三郎/E.ベーリングが開発した感染症治療用の製剤。動物に病原体を注射して抗体を作らせ、できた抗体を精製して製剤にしたもの。現代の抗体薬品の原型。
●(バクテリオ)ファージ:細菌に感染するウイルス。19世紀後半にインドのガンジス川でコレラ菌を溶菌する存在として発見される。その後の研究で各細菌単位で特異的に溶菌するファージの存在が次々発見され、人体に悪影響もなく病原体だけを特異的に殺菌する作用から感染症治療に応用されるようになる。20世紀初頭のロシアで感染症治療に使用されるが、1950年代に突如として中断し、以降はロックフェラー研究所が秘密の研究を始めることになる。
●濾過性形態:現代の定義では細菌とウイルスの違いは、自身だけで分裂・増殖能を持つか(※細菌は分裂可能、ウイルスは細胞内でしか増殖できない)だが、当時の定義では単純な大きさの違いのみ。その振るい分けをする為に細菌だけを濾せる網目のフィルターで分離し、そのフィルターすらも通過する極小の病原体をウイルス(濾過される病原体=濾過性病原体)と呼んで区別していた。

従来の理解では、免疫血清(≒動物の抗体)を投与すると、感染症患者の体内にいる微生物に結合し、微生物の毒性が中和されて治療効果が得られる、というもの。しかしここでは、微生物は免疫血清で中和されるのではなく、一度濾過性のウイルスやファージに変態をする。そして微生物を溶菌するはずのバクテリオファージもまた同じく、微生物を濾過性のウイルスやファージに変態させるだけだと言っている。この変態後のウイルス/ファージ自体に病原性はないが、これらは容易に生物体内のタンパク質と結合する。この方法によってのみ免疫は得られる…らしい。

In the animal organism the filterable form of microbes is formed not only by hyperimmune sera and bacteriophage, but also under the action of antibiotics of nonorganic and organic origin. Moreover, phagocytes, i.e., cells of the reticulo-endothelial system, have the same effect. Upon capturing pathogenic microbes, they change them into the filterable form which readily combines with blood proteins In this manner, the action of pathogenic microbes is neutralized. In other words, the action of hyperimmune sera, bacteriophages, antibiotics, and phagocytes is essentially the same and amounts to transformation of bacterial forms of microbes into filterable modifications.

動物組織内では、微生物濾過形態は過剰免疫血清やバクテリオファージの作用だけでなく、抗生物質(非有機/有機問わず)の作用でも生じる。更に、|食作用 《Phagocytosis》~細網内皮系の細胞~も同じ効果を持つ。病原性微生物が捕食されると、微生物は濾過性形態に変化し、容易に血中タンパク質と結合する。この順により、病原性微生物の作用は中和される。換言すれば、高免疫血清/バクテリオファージ/抗生物質/食作用の作用は本質的に同一であり、微生物のバクテリア形態を濾過性形態へ変態至らしめる。

食作用 Phagocytosis:別名「貪食細胞」と呼ばれる免疫細胞ことマクロファージによる病原体の捕食・消化現象。
細網内皮系 reticulo-endothelial system:肺、脾臓、肝臓、リンパ節、胸腺…等、各臓器や身体部位に散在する、免疫細胞が集積している部分。主に老廃物や免疫複合体 抗原抗体複合体の処理をしている。免疫細胞が全て同一機能と考えられていた時代による古い名称で、現在は「単核貪食細胞系」と呼ぶのが通例。

抗生物質に期待される効能は細菌の細胞壁の破壊であり、そのことで細菌は形態を維持できなくなり、自ら崩壊する…とされている。その殺菌効果を狙って現代の感染症治療に常用されている。だがその抗生物質もまた微生物をウイルス/ファージ形態にするだけ…らしい。そして生物にとって頼みの綱であるマクロファージの食作用もまた同じ作用でしかない…らしい。

The kinds of matter against which an immunity may be established in the organism comprise substances of a living nature and living matter such as microbes, viruses, vaccines, phages, toxins, proteins, and allergens. From all these types of matter the initial living substance can be isolated. All antigens represent the simplest elementary living unite of animal or plant life and as such are capable of forming the more complex unit, the cell.

生体内で成立する免疫の対象となる物質には、有機的性質を備える物質や、微生物、ウイルス、ワクチン、ファージ、毒素、タンパク質、アレルゲン等の生きた物質がある。この全ての型から、最初のliving substanceが分離可能である。すべての抗原は動植物の最も基本的な生命単位であり、より複雑な単位である細胞を形成することができる。

●living substance:オリガ・レペシンスカヤ夫妻が発見した生命の最小単位となる極小生物。恐らくガストン・ネサンのソマチッドと同一の生命体だと思われる。夫妻はこの生物が凝集反応によって細胞核構造、ひいては細胞新生を観測し、細胞生理学の定説である細胞分裂以外の代替経路による独自の細胞発生説を提唱した。※文献により「生きた物質」と訳されるが、固有名詞の為そのまま訳出。

どうやら抗原抗体反応について述べており、生体が抗体反応を起こす場所には常にliving substance(=ソマチッド)が存在、換言すれば全ての抗体反応はソマチッドに対して行われる、と言っているようだ。

On penetration of microorganisms into the body the proteins of the body change their configuration in such a manner that they acquire the capacity to combine with the virus or the filterable form of the microbe in question. In other words, antibodies are simply a combination of modified protein substance with the filterable form of the antigen. When the filterable modification of the microbe or the virus disappears, the special modification of protein substance (protein in a special antibody state) can no longer form or exist in the organism.

身体へ微小生物が侵入すると、身体のタンパク質の構成が変化することで、ウイルスや問題の微生物の濾過形態と結合する能力を獲得する。即ち、抗体とは、修飾タンパク質と、抗原の濾過性形態との結合物に過ぎない。微生物やウイルスの濾過性修飾物が消失すると、タンパク物質の特殊な修飾物(特殊な抗体状態にあるタンパク質)は、生体内でもはや形成・存在できない。

通常の感染現象の経過を指しているのだろう。

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