「汚い手でごめんね」と言われた話
いつもの日常。いつものコンビニでのバイト。そんな昨日の話です。
私の働くコンビニは小学校・高校・住宅街・市役所が近くにあり、おまけに工場も何カ所かある立地的には誰でも本当に入ってくるところ。
16時半くらいだったかな、3人の男の人たちが来店した。多分1人は市役所の方、あと2人は「ザ・職人さん」みたいな60歳くらいの人と、30代くらいの腰の低そうな人。作業服だったから、市役所から委託されて何かをする方だと思われる。2人は頭にタオルを巻いていて、いかにも仕事終わり。そして暑そう。
買ったのは1人1本ずつのペットボトル飲料。職人さんと思わしき人が「いーよ!俺払うから!姉ちゃん早く!」といって3人分のレジを頼まれた。使い込んだ焦げ茶色の財布から、小銭を出す職人さん。その右の手のひらはびっくりするくらい黒くて、顔には出さないけれど、驚いた。(黒くなるまで一生懸命働いたんだろうな、お仕事お疲れ様です。)と心の中で唱えているときに、
「汚い手でごめんね~」と職人さんが苦笑いで私に話しかける。
職人さんは、多分私がその手を見たときに(汚いな、黒いな)とかそういう偏見を持っているんだろうなって感じてしまったことがなんか悲しかった。私もすぐに「そんなことないですよ!」切り替えせなかったことが悔しい。あと1%の勇気があったら言えてたのにな。そうしたらあの職人さんの思い込みが何か変わったかも知れないのにな。
どんな人でも何か頑張っている姿は魅力的で、例えばそれによって服や体が汚れてしまっても、汗をたくさんかいて服や髪が濡れていても、それを馬鹿にするなんてことはしてはいけない。し、誇るべき証だということを、私はあの職人さんに伝えたかった。伝えられなかった。
そんな心残りをnoteに書き、これを読んだ人と私があと1歩踏み出せるきっかけになれればなあと思います。みんなお疲れ様!
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