あの娘、ぼくが「13府県ふっこう周遊割」と「バースデイきっぷ」を使った旅に出たら、どんな顔するだろう?(12)
うれし!たのし!おたんじょうび!!
八幡浜を出て思ったのが、満席だと聞かされていた車内に結構な空きが
ちらほら見かけます。そこで、車掌さんに「キャンセルになった2人席は
ありますか?」と尋ねてみました。すると「今日は一応満席ですが、
伊予大洲を発車してからもう一度お声をかけさせて頂いても宜しい
ですか?」とのこと。詳しく言うとこの伊予灘ものがたりは次の伊予大洲を出ると終点 松山駅まで止まりません(途中、下灘駅に停車しますが客扱いは無いので、実質停車なしです)…ということは、乗車しないけどキャンセルしない席があることがあり、そこが空席なら変更できます…とのこと。
「空席あったらいいな…」と願いながら、列車は伊予大洲に止まります…。
天下分け目の伊予大洲
進行方向右側には、2004年に再建された大洲城が見えてきます。
伊予大洲 16時29分に到着。何人か車内に乗り込み、私の向かいの空席に
お客さんが座ります…ということは、空きはなかったということか…。
しかし、出発して早々アテンダントさんが私に近づいてきました。
「お客様、お連れ様のいる1号車にて2人用の席が空席になりました。
お手数おかけしますが、1号車に移動して頂けますでしょうか?」
…はい!喜んで移動させていただきます!!
むしろ、お手数をおかけしたのは、こちらの方ですから!!!!
ありがたいやら申し訳ないやらで複雑な気持ちになりつつも、1号車に
移動し相方と合流です(席はまさかの海側席でした!本当にありがとう!)
瀬戸は日暮れて…
この時間の伊予灘ものがたりを選んだ理由の一つに、夕暮れがあります。
伊予灘ものがたりが走る予讃旧線(愛ある伊予灘線)は海沿いを走ります。
ということは、夕方走る道後編に乗れば瀬戸内の夕暮れを拝めるかも…?
…予想は的中しました!
おまけに、最初押さえていた席よりも、より夕暮れを楽しめる海側席に座ることが出来ましたので、より楽しめましたよね…本当に美しかったです!!
優雅なアフタヌーンティー
そんな夕暮れの中、予約しておいたアフタヌーンティーセット(3000円)が提供されます。伊予灘ものがたりは、各運行によって違う…と、先程お話しした通りなんですが、提供される食事も違います。伊予灘ものがたりの
特設ホームページにそれぞれ提供される食事が掲載されていますが、
その中で一番おいしそうだったのが、この道後編でした。
セット内容は「クロワッサンサンド」「栗のプリン」「くるみの
ブラウニー」「チェリーのタルト」「フルーツ」「スコーン」
「媛ベリーのジャム」「紅茶」…なんでも、松山の人気洋菓子店の
パティシエさんとのコラボだそうで、栗のプリンをホームページでは
推していました。私は栗のプリンも、媛ベリーのジャムとスコーンを
紅茶で飲み干す組み合わせが最高でしたね。
伊予灘ものがたりは観光列車であり、特急列車ではありません。予讃旧線をゆっくりと2時間15分かけて走る列車です。瀬戸の夕暮れを眺めながら
アフタヌーンティーを頂く…この優雅なひととき、ゆったりとした時間に
対して、みんなお金を払っているのだなと思いました。
海に一番近い駅 下灘
17時20分頃、下灘駅にて10分間の停車です。
映画やドラマ、CMなどに使われる、下灘駅です。
夕暮れから夜へと移り変わるトワイライトタイム…
とてもロマンチックな光景に、思わずうっとり…魅了されてしまいました。
下灘駅での10分停車を終え、列車は終点 松山に向かいます。
海側の席でゆっくりしていると、先程のアテンダントさんから
こんな素敵なプレゼントを頂きました。
座席の変更して頂いただけでなく、アフタヌーンティーの提供を相方と
一緒のタイミングにしてもらったり、それだけでなくこんなバースデー
カードまで…本当に至れり尽くせりで大変素敵なバースデイになりました!
対応して頂いたJR四国の車掌さん、アテンダントさん、
本当にありがとうございました!!
そんな感謝の想いいっぱいの中、
18時21分 伊予灘ものがたり(道後編)は終点 松山駅に到着します…。
つづく