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小人の靴屋
グリム童話に出てくる話である。真夜中に仕事を片付けてくれるので一つ欲しいのだが、この小人はdwarfではない。
而るに原題を調べてみた。
Die Wichtelmänner
意味が分からん……。Wichtelmänner、なんとコボルトらしいのだが違うだろと取りあえず名詞を分解してみる。
Wicht-el-männer
Männerは、Mannの複数形から来ている。英語だとmen。野郎どもだ。
Wichtは、古ゲルマン語では*wihtiと推定されている。英語だとwightになる。要するにワイトだ。ファンタジーに出てくるアンデッドだ。
elは接尾辞で、小さいを意味するらしい(よく分からなかった)
つまり、小さい野郎のワイトども。やつらはアンデッドだったんだよ(大嘘)
実は、wightは人と訳す(どうも人型の幻想的な存在を差すらしい)ので、小人野郎で小人と訳すのが正解だった。
しかし英語訳名はThe Elves and the Shoemakerなんだよ。あいつらelfなんだよ。一番解せぬ。
二人のかわいい裸の雄のエルフたちがやってきて、作業台の前に座り、目の前の全ての裁断作業を引き受け、信じられないほどの速さと機敏さで働いた。二人はすべて作業を終えるまでその手を休めることはなかった。
シュールだ(トールキンに毒されすぎ)