コーヒーが好きな人にも苦手な人にも伝えたいコーヒーの味
どうも。ミテモの重田です。早いもので入社してすでに1ヶ月が経ち、ようやく環境にも慣れてきた今日このごろです。テレワークとは恐ろしいもので、1日1000歩以下、コーヒー1リットル摂取の「ザ・不健康な毎日」を過ごしています。
さて、今日は「コーヒーが苦手な人にこそお勧めしたいコーヒー」というお題をいただきましたので、早速話を進めていきたいと思います。今回の記事では、「コーヒーの価値観」についても書いていますので、コーヒー好きの人も新たな発見があるかもしれません。是非ご一読ください。
※「コーヒー」=「ブラックコーヒー」として話を進めます。
「苦手」の正体は?
まず、お勧めのコーヒー(豆)を紹介する前に、前提条件を少し整理していきます。コーヒーが苦手な人は、何が「苦手」なのでしょうか?今この記事を読んでいる方で、苦手な方は少し想像してみてください。
・苦味
・酸味
・見た目
・香り
もちろんここには当てはまらない理由もあるかもしれないですが、おそらく大半の方はコーヒーを飲んで「ネガティブな経験」をしたことで、苦手になったと思います。特に「苦い」や「酸っぱい」を通して、不味く感じた方は多いのでないでしょうか。
実は、生物学的にもその反応は正しいんですよね。味覚には5つの基本味(甘味、塩味、うま味、酸味、苦味)があると言われています。そして、酸味は腐敗を、苦味は毒性のあるアルカロイドとして、本能的に危険なものとしてインプットされます。そう考えると、苦くて酸っぱいコーヒーは人にとって、そもそも摂取すること自体が生理的には不自然なのかもしれないですね。
少し前置きが長くなりましたが、コーヒーが苦手な方は、何が苦手なのか少し整理いただけたでしょうか?では、今日の核心とも言える「コーヒーが苦手な人にこそお勧めしたいコーヒー」とは。
本当に美味しいコーヒーは苦くない?
「え?何を言ってるの?」と思われた方も多いのではないでしょうか。誤解のないよう補足をすると、「すべてのコーヒーが苦くない」わけではなく、「苦くないコーヒーも数多く存在する」ということです。
スタバやドトール、セブイレ、マクドなど手軽に飲めるコーヒーは苦いのが現実です。そういった環境もあり、多くの方の脳裏には「コーヒーは苦いもの」とインプットされてしまい、苦くないコーヒーを飲む機会を逃しているのが現状です。
普段、皆さんが飲まれるコーヒーは何色ですか?濃い焦茶色が多いと思います。
深煎りのコーヒー豆
ではこちらをご覧ください。紅茶に近いような薄い茶色です。
浅煎りのコーヒー豆
こんなコーヒーもあるんです。コーヒーは豆を煎る工程を経て「浅煎り」「中煎り」「深煎り」の大きく三つに分類されます。(本当はもっと細かいですが、今日はわかりやすく理解するために三分類とします。)おそらく普段飲む機会が多いのは、中〜深煎りです。
浅煎りは本当に色が薄いですよね。その名の通り豆を浅く煎ります。それによって、豆の持つ個性を引き出し、本来の甘さやフルーティさ、ナッツのようなコクを生み出します。浅煎りは豆の鮮度やそのものの味、そして焙煎によって大きく味が変化します。
一方深煎りの場合は、苦さと香ばしさで豆の持ち味が薄れる場合があります。品質の悪い豆も深く煎ることで、悪い部分を苦味と香ばしさで消し、薄れさせることも可能です。なので結果、大量消費ルートのコーヒーには深煎りものが多いのかなと考えています。ここで大事なことを補足しますが、深煎りの美味しい豆はコクもあり、芳醇な香りもたち、とても美味しいです。
実際に深煎りと浅煎りの色の違いがわかるようにワイングラスにいれて写真を撮りました。
右が浅煎りのコーヒーですが、本当に紅茶のような透明感のある茶色なんです。これを「紅茶です」って差し出したら、違和感なく口をつけるのではないでしょうか。
まとめ
まずコーヒーが苦手と思う方も、一度浅煎りのスペシャルティーコーヒーを飲んでみてください。フルーツのような鮮やかな酸味や甘味、ナッツのようなコクをもったコーヒーに出会えると思います。実はコーヒーはコーヒーチェリーというフルーツが元になっているので、実はフルーツなんだ!と価値観を変えて接してみてもいいかもしれませんね。私が出会った数々のコーヒーの中には、「これは赤ワイン?」と思わせるものもありました。苦い・酸っぱいではなく、お店や豆、入れ方によってコーヒーの味は無限大に広がります。是非、今まで飲んだコーヒー以外の、新たなコーヒーに挑戦してみませんか?コーヒーの苦手宣言をするのはそれからでも遅くはないはずです。
【番外編】浅煎りが飲めるオススメのCoffee roaster
■関東エリア
「GLITCH COFFEE&ROASTERS」(東京)
関西でもグリッチの豆を取り扱う店舗は多く、コーヒー業界での影響力は大きい。(代表の澤田さんも大好き)
「ONIBUS COFFEE」(東京)
オニバスコーヒーも有名ですね。お土産でもらった豆は美味しかった。
■関西エリア
「KURASU Kyoto」(京都)
筆者行きつけのコーヒースタンド。オープンよりお世話になっており、ここでコーヒーの奥深さを学ぶ。充実したコーヒー器具をオンラインで取り扱ってるのも特徴。
「COYOTE」(京都)
京都で新進気鋭のロースター。エルサルバドルの豆だけを使い、コーヒーにストーリーを添えるのが特徴。小川珈琲を脱サラし、実際にエルサルバドルの農園で働いて作った関係性で豆を調達している。
「aoma coffee」 (大阪)
一言で言えば「派手」。一口飲むと口の中でフレーバーが広がるようなコーヒーを提供。このお店で飲んだ一杯により、「コーヒーってワインに近い?」と思うようになる。
※続編は『なぜ?お酒に1杯1000円は出せて、コーヒー1杯1000円だと高いと感じてしまうのか』をお送りします。
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