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☆ First Step for SOUND FISHING TOUR ☆

こんにちは!小林ヒロです。2020年1月19日に神田錦町のテラススクエアで開催された「Playful Street 2020 Winter」でミテモが企画したワークショップ「SOUND FISHING TOUR」のレポートをしたいと思います。

ミテモが2017年夏の立ち上げから関わらせていただいている Playful Street は学びを遊びから生み出し、体験するというコンセプトのもと、いろいろなイベントが開催されるものです。2018年に私が企画したワークショップ「神田錦町の BGM をつくろう ~ Music for KANDA-NISHIKICHO ~」をアップデートした「SOUND FISHING TOUR」は音を聴くことを通して「旅」「観光」という体験に新しい観点や価値を提案するというコンセプトがあります。さまざまな土地に旅するとき、そこに少しだけ「音を聴く」という時間を入れてみると、その旅はどのようなものになるだろう。そういう素朴な問いから始まったプロジェクトです。

1. 自分の聴いた音風景はどんなものだろう。

しかし、Playful Street自体は神田錦町で開催されるイベントであり、旅や観光というものとは結びつけるのは難しいということは初期段階から分かっていました。ならば、ひとまずはPlayful Streetのなかで出来ることからやってみようということで、「Music for KANDA-NISHIKICHO」のフィールド・レコーデイング・ワークショップの形式は踏襲しつつも、少し違う要素を入れていきました。

具体的には2つの要素を入れていきました。
サウンドマップという、地図を手に録音をしながら、その音の情報を地図に書き込んでいきます。そして、録音した音を改めて聴きなおしながら、その音の中にどういう音が含まれているかを文字で書き起こしてみる。この2つのプロセスを経ていくことで、自分の聴いた音風景をひとつひとつ確認していくことができます。

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音を聴いているときに気づかない音ってけっこうたくさんあるんですよね。それをもう一度聴きなおして言葉に置き換えてあげると、聴いていたけれど気づかなかた音風景に気づきます。それは、日常生活でもきっとあることで、普段忙しくしていたり、同じ場所、同じ道だけを歩いているとなかなか気がつかない世界が、自分たちの生活空間に潜んでいるんです。

2. サウンド・フィッシング当日

さて、ワークショップ当日になりました。実は、私小林ヒロ、いろいろ事情があって2日間徹夜して当日を迎えました。死ぬ。でもオラやる。

当日はレコーディングのためのレクチャーの後、1時間ほどレコーディングをしてもらい、そのあと参加者みなさんで自分の聴いた音を言葉にしていきます。いったいどんな人が参加してくれるのだろう。ほんとうに人が集まるんだろうという不安と、抗えない眠気を抱えながら、集合時間を迎えました。(レッドブル注入)

すると、参加者のみなさんが集まってきました!親子3人組が2組と、大人2名の合計8名!ちょうどええ。。しかも、お子さんが参加したいって言ってくれたり、みんな関心を持って参加してくださったみたいで嬉しす!眠気回復!

レコーディングのレクチャーも子供には少し難しいかなと思っていたのですが、大人しくしっかり聞いてくれて、おばちゃん嬉しいよ。(レクチャーの内容は前回のワークショップを参照ください。

ひととおり説明が終わったので、いざレコーディングへ!いってらっしゃい!ということで、みなさんがどんな音を聴いて録ってくるのか楽しみに待ちました。(レッドブル再投入)

3. 録音した音を言葉にしてみる

散歩いしながら録音したり、お昼ご飯を食べながら録音したり、お茶をしながら録音したり、おもいおもいレコーディングをして、参加者の皆さんが戻ってきました。みんなどんな音が録れたのかしら??とても楽しみ…。まずは、それぞれ録音したものを改めて聴きながら、サウンドマップを見てどのような音が聴こえているのかを付箋に書いていきます。

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みんな集中して聴いています。

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こどもも大人も一生懸命、音の記憶を書き出しています。ゴクリ。

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付箋に書いてある音のメモのようなものを見ると、おお、いろいろな音が細かく言葉で書かれています。「コーヒー豆の焙煎機の音」のように細かく記述されているものもあれば、「水」とだけ書かれているものもあり、それぞれ音からもらう情報量は違うようです。

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さて、ひととおり付箋に言葉を書き終えたら、大きな模造紙に貼っていき、みんなで客観的に見てみます。

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こうやって紙に貼ってみると、これだけでも、いろいろな音があるなあ。きっともっと言葉で書いていったらもっともっと書けるような気がしました。

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音を聴くというある種感覚的な行為を言葉で記録すると、自分も気づいていなかった音や情景が浮かんできます。聴いた音をもっと詳しく言葉にするように次回は心がけてみよう。

4. 録音した音から音楽をつくった

さて、ワークショップのゴールとして、録音した音から音楽をつくります。これも、ほんとうは参加者と音楽をつくるプロセスを共有してオープンに作れたらもっと楽しいのだけれど、いまはそれを実現できるだけの時間がなかったり、大人の事情もあり...てことで、ここは小林ヒロの出番でやんす。参加者が集めてきてくれた環境音を元に1曲の音楽にまとめました!これ!どーん!

環境音だけだとThe 実験音楽になってしまうので、少しギターやシンセサイザーの音を加えました。参加者の人にはどこに自分の音があるか探してもらえると嬉しいな。

5. SOUND FISHING TOURはつづく

さて今回、SOUND FISHING TOURと題したワークショップは「旅」「観光」をテーマにプロジェクトとして続いていく予定です。日本各地そして海外などいろいろな場所で展開できたらいいなあ。いろんな音との出会いのなかでひとそれぞれの風景を見つけることで、自分の見ている世界がすこしだけ豊かになることを目指していきます。つづく。

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