見出し画像

わかり合えない価値観

家族
他人
自分
に順位をつけるとしたら…。

わたしは順位をつけられない側にいる。

そもそも"他人"という括り、
というか表現に引っ掛かりを感じるし、
家族か"友達"か、
と問われる方がまだしっくりくる。
友達も他人と言ってしまえば他人だけれど
わたしの中での"他人"は全く知らない人のことを指すので、ここでは"他人"ではなく"友達"と置き換えたい。

わたしの夫は家族、友達、自分、に順位がきちんとあるという。
何より家族が1番で家族の頼み事は1番に聞き入れる。
なにがあろうと家族が1番。
と揺るぎなく答える。

わたしはというと、
時と場合による。
というか、順位なんてつけられない。
どれも大切だし、同じ秤にはかけられない。

そこが夫との長年の埋められない溝で
いまだにわかり合えないままここまできた。
そして時折このわかり合えない価値観の違いが浮上してきては
"ああ、またこの問題か"
と答えが出ずどこまでも平行線のままで話し合いが終了する…
今日もそんな日だった。

何がなんでも家族が1番の夫にとって
同じように家族が1番!と答えられないわたしは
完全に理解不能で人間的評価も下の方なんだろう。

そこに
むしろ家族だから甘えることができて
後回しにしたり、友達や他人には見せられない"素"の自分が出せるのだ、なんていうと
それは"友達以下ってことなんじゃ?"とますます不機嫌になってゆく。
確かに、友達に1番良い自分を見せて、家族には不機嫌な態度をとったり、悪態ついたりするのだから、そりゃ酷い話だ。
だけど、家庭内でも友達や他人にみせる気遣いや態度でずっといるということは、正直かなり疲れるし、まったく本当のわたしではない。
本当のわたしはぐーたらだし、ひとり静かに無口に過ごしたいときもある。
パリピのような賑やかなわたしは外での他所行きのわたしだ。
でもそんな自分も嘘ではない。
お喋りで賑やかなわたしも、無口で無愛想なわたしも、
すべて本当のわたし。
だからこそわたしにとってもはどれも順位をつけられない、それぞれに大切な場所なのだ。

と、どんなに力説してみても
納得してくれるような話しにはならなくて、
相手にはまったく持ち合わせていない感情だから
いつまで経っても理解し合えない。

一体この"優先順位問題"はどう解決したらよいのか。
家族だから、、とわたしが甘え過ぎているのか。
やっぱりわたしも家族が1番!というべきなのか。
大切な家族なんだから常に1番に気遣い、常にとびきりの笑顔で接するのが当然なのか。
他人には冷たく、の方が正しいのか。

埋められない価値観に悩む週末。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?