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Sleeves At An Exhibition 01: David Coverdale「Northwinds」(1978)

オリジナルアートワーク
Illustrated by mitch ikeuchi

はじめに

以前はTwitterで展開していた、好きな音楽アルバムのジャケットを描く企画「Sleeves At An Exhibition」、高校時代の後輩のアドバイスもありnoteで始めることにしました。
で、第1回をどうするか考える中で、Twitterでの一発目からやり直すのも良いのですが、選ぶとそこで悩んで止まってしまうので、ここは家でたまたま流れてきた曲から選んでいくのも良いなという結論になりました。
ジャケットのアートワークとともに、ぼくの個人的な偏見たっぷりのテキストを楽しんでくださると幸いです。


David Coverdale「Northwinds」

概要

元Deep Purple〜Whitesnakeのヴォーカリストとして知られるデヴィッド・カヴァデールの、Deep Purple脱退後(彼は1976年のDeep Purple解散直前に脱退しています)にリリースした2ndソロアルバム。1978年発表、レーベルはDeep Purpleが設立したPurple Records。

アルバム/楽曲解説

カヴァデールのソロアルバムの中でも(といっても2023年1月現在3枚しか無いのですが)とりわけ評価が高い本作ですが、Whitesnakeほどハードロック的ではないブルージーな楽曲が並んでいて、全編通してカヴァデールのディープボイスが堪能できます。
個人的なハイライトは下記YouTubeリンクにも貼っているアルバムタイトルトラック"Northwinds"と、名曲"Only My Soul"ですね。前者は何故かぼくにはFreeの"The Highway Song"を想起させてとても好きです(ぜんぜん違うのに…)。

  1. Keep On Giving Me Love
    ヘヴィなリフで始まる、アルバムの冒頭を飾る楽曲。ミッキー・ムーディのスライド・ギターによるソロが冴えます。

  2. Northwinds
    アルバムタイトルトラック。冒頭から朗々と歌うカヴァデールのソウルフルなVoが素晴らしい。シンプルなアレンジも○。

  3. Give Me Kindness
    明るめの曲。コーラスが賑やかで、一聴して全くわからないですがロニー・ジェイムス・ディオ&ウェンディ・ディオ夫妻が参加しているようです。

  4. Time And Again
    フェンダー・ローズの音色が印象的なバラード。

  5. Queen Of Hearts
    ヘヴィなロックナンバー。ここでもミッキー・ムーディのスライド・ギターが唸ります。

  6. Only My Soul
    アルバムのハイライトとも言える楽曲。静と動の対比が素晴らしいドラマティックなナンバー。叙情的なメロディが哀愁を誘います。

  7. Say You Love Me
    コーラスが美しいソウルフルなバラード。カヴァデールのVoが映えるアレンジ。

  8. Breakdown
    アップテンポなハード・ロックナンバー。Deep PurpleやWhitesnakeでやっていてもおかしくない楽曲。

参加ミュージシャン

パーソネルで特筆すべきはやはりミッキー・ムーディ(g)。Juicy Lucy〜Snafuなどを経てカヴァデールの1stソロアルバム「White Snake」に参加。このアルバム以降はバーニー・マースデン(g)とともに初期Whitesnakeを支える主要メンバーとして活躍するのですが、ここでもいい感じのギターを弾いています。スライド・ギターの名手であり、近年(といっても2010年ですが)Uriah Heepにヘルプとして来日しています。

プロデュース

プロデュースは同じく元Deep Purpleのロジャー・グローヴァー。Deep Purple在籍時期は被っていないのですが、おそらくは同じくグローヴァーがプロデュースした「The Butterfly Ball And The Grasshopper's Feast」(1974)への参加からの繋がりと思われます(当時のインタビューなどをチェックしているわけではないので、確実ではないですが)。


楽曲リンク(YouTube)


アルバム詳細情報

Wikipedia
Discogs



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