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お香の香り。焚く前と後、同じ香りと感じる?
私はお香が好き。
私はよく祖父母の家に泊まりに行く。まだ眠い朝、祖父が起きて外に行く。しばらくすると祖母が起き、ご飯を炊く。それから2時間くらいあとに、ポクポクと木魚の音と般若心経を読む祖母の声が聞こえて来る。それが、私の目覚まし時計。
寝床の扉を開けると、心静まるお線香の香り。私はこの瞬間が大好きだ。
最近のお線香は煙の少ないものが多い。祖母も煙があまり好きではないらしい。だから、煙の出るお線香をもらっても使わない。私はむしろ煙が好きなので、いつもお線香をもらって来る。私のお気に入りは毎日香。
お線香は、蓋を開けた時の香りと、火をつけた時の香りは違う、と私は感じるのだけれど皆さんはどうだろう?
蓋を開けた時は、その香りがキツイ。あ、これ合わないかもと思うときもある。しかし、火をつけると香りがまろやかになり、え!意外といい香り!となることが多々。中には、火をつけるといまいち香りが出ないものもある。100均のお茶の香りは良くわからなかった。
なぜ、こんな話をしているかというと、先月東京にプチ旅行に行った時のこと。とある寺院の観光地に、お線香のお店があったのでお土産に線香立てでも見てみようと思い寄ってみた。蓮の線香立てがあったのでそれを手に取り、ついでにお線香も買うことにした。
いつも、白檀のお香なのでせっかくならちょっとお高いの買ってみようと思った。線香を見ていると、お店の人が来て箱を開けて色々な香りを教えてくれた。私は伽羅の香を知りたくてお店の人に開けてもらった。思ったよりキツイ香りでなんと言ったらいいのだろう、苦い薬の香り?だろうか。
「想像していた香りと少し違いました!でも、お線香って火をつけると香り変わりますよね〜。」と話したら、
「お線香の香りは変わりませんよ。同じ香りです。」とぶっきらぼうに返答をいただいた…。
私の中には火をつけると香りが変わる印象があったので、皆同じ認識だと思っていた。間違いだった。「そうなんですね…。すみません。」とお返事をした。伽羅の香は買ってみることにした。
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そして、昨日やっとお香を焚いた。すると、やはり香りが違う。まろやかになってとてもいい香りがする。お寺の香り。買って正解!
『同じ香りですよ』
やっぱり違うじゃん!私が当たってるじゃん!と思いつつ、感じ方は人それぞれだからしょうがない。お店の人は悪くないし、私も思い込みがあったからこのような感じ方になったのだ。
結論。私には同じ香りとは感じなかった。