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SEが中小企業診断士を目指した理由

システムエンジニアだった私が、中小企業診断士という資格の存在を知り、当初は、資格本来の目的も知らないまま軽い気持ちで受験を始めた頃のことを思い出し、資格取得を目指した理由を振り返る機会にさせていただきたいと思います。

出会い

受験を積み重ねるうちに試験にのめり込み、昨年の10月は「何でもするので2次試験合格させてください」と神頼みしていました。そんな私が中小企業診断士試験に出会ったのは10年ほど前になります。
漠然とした将来不安があり、転職やサラリーマン以外の道を経験するために士業の資格に挑戦してみたいと思いながら、本屋の資格コーナーで立ち読みしていた時に、中小企業診断士という資格があることを知りました。
会計系や法律系にどっぷりと浸かるのはハードルが高いと感じていたことと
「経営コンサルタント唯一の国家資格」という謳い文句にまんまと引っかかり、挑戦する資格の候補にしていました。

一般的に聞く話

懇親会などで、診断士の方に資格を取得した理由を伺ってみたところ、はじめから中小企業を支援する目的で資格を取得を目指されたという方、昇給、資格手当、昇進・昇格といった勤務先でのキャリアアップ要件がキッカケの方、単に自己研鑽で始めた方、転職、独立を目指されている方など様々な方がいらっしゃいました。

表向きの理由『自己研鑽』

業界外の方には伝わりにくいかもしれませんが、自社でのシステム開発が本業である私の勤務先では、プログラマ(PG)、システムエンジニア(SE)、プロジェクトマネージャ(PM)とステップアップすることが主流でした。
しかし、私は客先常駐SEであり、自社開発のPMよりは客先でのコンサルタントの方が、キャリアアップ先として意識しやすかったのです。
そこで、コンサルタントになるための自己研鑽として上司に中小企業診断士の話をしてみたところ。「営業職に転向したいのか?」、「独立したいのか?」「システム開発には不要な資格ではないか?」と、普段の業務に専念することを優しく諭していただきました。親切なご指導をいただいた私は、アマノジャクな面が顔を出し、診断士の試験を受けることを決意しました。
(後日談)
既にシステム開発部門を離れた私にとっては縁遠い話となってしまいましたが、今年、人事制度の改定がありSEの次のステップとしてPM以外にコンサルタントが加わりました。

裏の理由『転職・独立』

当時、常駐している客先が自宅から遠く、配属されたプロジェクトが炎上していたので、帰宅は終電、出社は始発という生活でした。そのような中、少しでも長く睡眠時間を確保するために思いついたのが、浴室で風呂蓋の上に食器を並べて、入浴しながら夕食を食べるスタイルです。冬場だったので、帰宅後すぐに体を温めながら、食事も冷めにくくでき、一石二鳥!コツは、オニギリなどの溢れにくい物を選ぶことだ!とノリノリでした。
しかし、1ヶ月ほど経った頃、ふと我に返り、もっと時間にゆとりのある生活がしたいと感じ、この職業・職場は、長く続けることはできないな。と悟りました。今よりも転職独立に理解の得られにくい環境だったため、口にしたことはありませんが、違う職場・違う職種を経験してみたいなと考えていた理由の一つです。

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合格してみて

試験に合格し、改めて診断士を目指した理由を振り返ると、時間が経ち、状況も変わっているためか、若かったなぁ(考えが甘かった)と感じました。
転職や独立するために必要なことを常日頃から考えることは、自分の得意分野や不足しているスキルを、より深く見つめ直すことに繋がると思います。今回の振り返りは、転職や独立を夢見つつ、企業内診断士を堅実に勤めよう!と気持ちを切り替えるキッカケになりました。

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