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中小企業診断士の認知度

中小企業診断士試験の季節がやってきました。
受付開始早々に第1次試験へエントリーされた方は実施日の8月3日(土)・4日(日)まで3ヶ月近くあったので待ち遠しかったのではないでしょうか。

今年も多くの方が受験されると思いますが、1次試験の申込者数は増加傾向にあるようです。
私が中小企業診断士試験の存在を初めて知った2010年頃は2万人くらいだった申込者数が、2023年には2万6千人を超えています。

また、診断士界隈とは関係のないところでも中小企業診断士という名前に出会う機会が増えてきました。
たとえば、2010年頃の勤務先であれば
「中小企業診断士」
というキーワードを出しても
「なにそれ?」
「聞いたことはあるけど。。。」
といった反応でしたが、昨年頃から取得を推奨する部門が出始めてきました。
会社として技術中心の事業からコンサル事業を取り入れようとしていることも一因でしょうが、診断士の認知度が向上しているのではないかと考えています。

逆に、地方での認知度は、まだまだ発展途上のようです。
九州の親類縁者に中小企業診断士というキーワードを出しても、1人も聞いたことがあるという者が居ませんでした。
その一方で、地方であっても役所等にお勤めの方などであれば、診断士を認知されている方が少なからずいらっしゃる印象です。
地方での認知度は「知る人ぞ知る」程度なのではないでしょうか。

話は変わりますが、
数年前まで、1次試験直前期の通勤電車では、縦長に折った新聞を読んでいる人に交じって、「中小企業診断士」と書かれた参考書を読んでいる社会人を数名は見かけることがありました。
受験生が広告塔になってくれていたのかもしれません。
しかし、受験者数が伸びている割には、見かける機会が減ったと思います。
新聞が紙面媒体から電子媒体に移り変わったように、学習教材も紙面から動画や音声といった電子ファイルになり、スマホを使って学習されているのかもしれません。
スマホを凝視しているのが、オリンピックを観戦しているのか、受験勉強しているのか、傍目からでは判断できなくなったのでしょう。

スマホを使用した学習が勢力を伸ばす中、電車の中で参考書を読んでいる青年を1人だけ見かけました。
見慣れた予備校の参考書だったので、ついつい目に留まり、
・最寄駅が始発駅になっている列車で満員電車を避けている
・眠くならないように席が空いていても立って読む
といった学習スタイルが、自分が学習していた時と重なって親近感が湧きました。
秋には、2次試験の参考書を読んでいる青年を見ることができるのではないかと、勝手に楽しみにしています。

勝手ついでですが、オリンピック観戦の誘惑にも負けずに努力を重ねられている受験者さんのことを、オリンピック選手を応援する以上に応援しています。
試験合格から診断士登録まで駆け抜けてください。

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