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書いておけばよかった『感想文』

2週間前、“『読書感想文』書いてますか”の記事が投稿された同じ時期に、私も読書感想文に思いを馳せていました。
ビジネスの源流に近づくほど、人の「思い」の大事さが増し、それらを伝わる形にすることの重要性を今更ながら気づかされます。
投稿を始めてから1年が経つこともあり、今にして思うと勿体ないことをしていたなぁ。という読書感想文に対する反省からの流れでnoteを書く理由を纏めてみました。

【学生時代の反省】

近年の教育現場では、普段の授業の中でもディベートやプレゼンテーション、アクティブラーニングなど、生徒が主体的に考えたり表現したりするための工夫がされているようで、TV番組などで生徒自身も積極的に取り組んでいる様子を目にすると、羨ましく思うことがあります。
インプット重視の詰込型教育だったと語られることが多い私の学生時代ですが、しっかりと思い返せば、読書感想文をはじめ、弁論大会、学習発表会、絵画コンクール、各種行事など、少ないながらも考えたり表現したりする機会が用意されていました。
特に読書感想文コンクールは、夏休みという1カ月超の自由時間を利用して書くことができたはずなのに、疎かにしてしまっていました。

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【苦手だった読書感想文】

読書感想文が苦手で、課題図書の引用や要約を多用して字数を稼ぎ、肝心要の感想を書けていなかった気がします。
これは、自分の考えや感じたことをアウトプットして他人に伝えることの重要性に気づけていなかったことが一因にあると思いますが、
単にサボり症で、休日に指定された本を読んだり書いたりするのが面倒くさかったという側面も否めません。
私が小学生の頃はパソコンやスマホなんて一般家庭にはなく、紙の原稿の上で纏まらない文章を、書いては消してを繰り返した結果、疲れて飽きていました。小学生の自分に、流れを纏めた後で書き始めた方が良いよ。教えてあげたいくらいです。
中小企業診断士の2次試験。趣旨は違えども、80分で読んで纏めて書くまで必要だなんて、私にとっては、他の方以上にハードルの高い試験だったのかもしれません。

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【ビジネス文章】

社会人になると、メール、週報、議事録、操作マニュアルなど日常的に文章を書く機会が増えます。
そのため、情報を正確に伝える文章を作成する訓練には事欠かなかったと思いますし、読書感想文ほどの苦手意識もありませんでした。
苦手意識がなかったのは、技術者として書くビジネス文書では事実にもとづく情報の纏めが中心であり、そこに自身の考えや感情を表現する必要がなかったからかもしれません。
そこで、感想文が苦手だった理由がもう一つ思い浮かびます。それは、自身の考えたことや感じたことを他人に見られることへの抵抗感です。
診断士活動を行う上では、SNS等を利用した情報発信や自己プロデュースが有効だと認識しつつ、なかなか踏み出せないでいることにも繋がっている気がします。

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【多様な思いを伝える手段】

企業内のメンバとしては、思いを文章にする機会が少ないものの、職種や立場が違えば必要です。
ビジネスリーダであれば、メンバに理念を伝える必要があるかもしれませんし、マーケティングや製品開発の部署であれば、サービスや製品に込められた思いを伝える必要があるかもしれません。
そして、企業では思いやイメージといった抽象的で形にしづらい概念を、経営理念、社訓、キャッチコピー、クレド、ロゴマーク、社歌、ジングルなど様々な伝える努力と工夫がされています。
そして、効果的に伝えるため、芸術やクリエイティブ活動の領域で培われてきた、短歌、スピーチ、写真、イラスト、曲、文章、演劇、ダンスなどの技術が利用されているのだと思うようになりました。

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【アウトプットの大切さ】

消費が「モノ」から「コト」へシフトしているといわれますが、それに合わせて、ビジネスの源泉も技術から、共感や感動といった人の思いにシフトしていると感じます。そのため、今後益々思いを伝わる形にアウトプットする能力が重要になると考えています。
目に見える事実だけでなく、思いや熱量を伝えて、共感が得られる文章を書けるようになりたいと思っています。今後もnoteという場を借りてアウトプットする能力を研鑽していきます。

記事の書き出し当初、夏休みに夢中になったマンガ大賞2020『ブルーピリオド』の感想文に絡めて、芸術思考の講演で聞いた内容や、漫画や音楽などの方が感想を文章に起こす訓練に向いているかもしれない。といった話を投稿するつもりが、全く異なるものになってしまいました。感想文は別の機会に書いてみたいと思います。

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