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プロジェクトマネジメントをする上で意識したい3つのこと

今回は「プロジェクトマネジメントの基本が全部わかる本」を読んでみて、今後自分が意識したいポイントを3つまとめてみました。


意識したいポイントその1 プロジェクト難易度とチームメンバーのスキルセットについて

プロジェクト自体の難易度とそれを遂行するメンバーのスキルセットにギャップがあると、プロジェクトが上手く進まないことがあります。

これはプロジェクトマネージャー自身のスキルセットにも言えることで、例えばこれまでスタートアップで10名規模のプロジェクトを担当していた方が、大企業の100名規模のプロジェクトを担当するとなると、求められるスキルが変わってくるため失敗してまうケースがあります。

チームメンバーにも同じことが言えます。
プロジェクトマネージャーがジュニアレベルのメンバーにざっくりとタスクを投げてしまうと、アウトプットの質やスピードに影響が出てしまいます。ジュニアメンバーをアサインする場合は、多少マネジメントコストがかかることを念頭にタスクの細分化や進捗管理を一緒にしてあげることが大切になってきます。

またスキルセットだけでなく、メンバーのマインドセットにも注意する必要があります。
日本は終身雇用制度だったこともあり、「タスクを終わらせること」よりも「ルーチンワークで仕事をしたい」というメンバーが存在することも事実です。このようなメンバーが一緒のチームにいると、仕事のスピードが遅くなったり、質が落ちてしまうため、注意が必要です。
できる限り「タスクを終わらせること」にやりがいを感じるメンバーをアサインするようにしましょう。

さてここで難しい問題は、どうやってメンバーのスキルやマインドセットを見抜くと良いのでしょうか?
1つの方法は「見積もりをしてもらうこと」です。見積もりをしてもらうことで、そのメンバーの仕事の進め方や正確さ、マインドセットを把握することができます。

以上を踏まえて、「このプロジェクトに誰をアサインするか?」、「そのメンバーのマインドセットとスキルセットを見極めてどうマネジメントしていくか?」が重要になってきます。

意識したいポイントその2 プロジェクト計画について

プロジェクトは、経営陣やお客さんなど〇〇を成し遂げたいという目的があって発足するものだと思います。
ここで、プロジェクトマネージャーが注意すべき点は、〇〇を成し遂げたいから■■をしたいとプロジェクトオーナーが言ってきたときに、■■が変わる可能性があることです。
■■は手段でありプロジェクト初期の段階では、プロジェクトオーナーも手段が不明確なケースが多いからです。

なのでプロジェクト計画時はその目的を達成するために、そもそも実現性があるのかを念頭に計画していきましょう。
目的を達成するための実現性がない状態で手段を検討してしまうと、プロジェクトの失敗に繋がったりメンバーを圧迫することになってしまいます。

プロジェクトに実現性があるかをチェックするための項目

  1. プロジェクトの目的(オーナーが成し遂げたいゴールはなにか?)

  2. プロジェクトの制約条件(〇〇のリソースを使ってやって欲しいなど)

  3. ステークホルダーは誰か?その人達の利害関係は何か?

  4. 意思決定者は誰か?

  5. 予算とスケジュールはどのくらいか?

  6. 具体的にやりたいことは何か?

意識したいポイントその3 期待値調整について

多くの場合プロジェクトは計画どおりに上手く行かないものなので、そうなったときにプロジェクトオーナーと交渉することが必要不可欠になってきます。
いきなり「〇〇が上手くいってないのでスケジュールを伸ばしてください」や「ここで追加開発が必要になるので予算を増やしてください」と伝えると、炎上やトラブルのきっかけになってしまうので、プロジェクト計画時や進捗MTGのときに予め懸念点を共有するようにして、後出しにならないように気をつけて行きましょう。

その他の学び

「プロジェクトオーナーが実現したいこと」と「プロジェクトにおいて実現すべきこと」は異なるので、「プロジェクトオーナーからの要求は〇〇したい」、「要件は〇〇する」にすると明確になりわかりやすくなります。

 本を読んでみての感想と気づき

今まで4年間エンジニアリーダーをしながらプロジェクトマネジメントをしてきましたが、誰をアサインするかはとても大切な視点だと思いました。
自分もメンバーのスキルセットを把握せずにただタスク管理をしているだけになってしまったことがありました。
その結果メンバーも疲弊してしまい、プロジェクトもスケジュール通り進まずに自分も胃がキリキリするといった経験があります。
なのできちんとそのメンバーのスキルセットを把握して、スキルに合わせた粒度でタスクをマネジメントをして、プロジェクト全体を成功に導いていけるように頑張ります。

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