ビバリーヒルズ高校白書とブラック労働と運命と Vol.82
『プールに入ったら危ないから禁止するんじゃなくて、泳ぎ方を教えてあげるべきよ!』
「シャナン・ドハーティーが、現地時間7月13日に亡くなった。53歳だった。」
先日この報道をネットニュースで見た。
53歳。早すぎる。
私はこの人が出演していたドラマを、毎日楽しみに見ていて心の支えになっていた。
20年以上も前のお話。
そのドラマとは、
『ビバリーヒルズ高校白書』
『ビバリーヒルズ青春白書』
記憶が確かなら毎週土曜か日曜日の深夜に放送していた。
夏休み期間などたまに不定期で、NHKの深夜帯に毎日再放送をしていた。
当時、今で言う『ブラック』な会社に勤めていた私。朝8時半に出社して、その日のうちに帰れたのは4、5回ほど。時計の針はいつものように深夜0時を過ぎる。
ほぼほぼ深夜2時頃まで仕事をしていた。
一番ひどい時は朝の7時頃まで。
そんな時期、帰宅後に深夜放送されていた、このドラマが唯一の楽しみ、安らぎの時間だった。
登場人物の誰もが陽気に振る舞いキラキラしていた。私にとってのアメリカはこのドラマが全てだった。
特に憶えているエピソードがある。
高校生の性に関する問題を話し合う場面で、女子高校生「ドナ」の母親が
「避妊に最も効果的なのは交際しない!禁欲です!」 と言う。
しかし、
ドナが「プールに入ったら危ないから禁止するんじゃなくて、泳ぎ方を教えてあげるべきよ!」 と。
このセリフは何事にも言える。
禁止!禁止!と叫ぶのではなく、
上手に付き合おう!上手に使おう!
と。
車や飛行機、事故が起きるから使いません。
とはいかない。便利な分、より安全性が求められ厳格なルールが必要とされている。
今後は、生成AIや自動運転など
上手く付き合うことで、もっとずっと暮らしやすく便利な世の中になるのだから。
ブレンダ役を演じ亡くなった「シャナン・ドハーティー」。ドラマ内での彼氏はディラン。演じたのは「ルーク・ペリー」
彼もまた、2019年に52歳の若さで亡くなっている。
ドラマ内で自己形成中のブレンダと問題児のディラン。2人は何度も障害に阻まれる。
その度にさまざまなエピソードが生まれた。
結局は破局し別々の道を歩むのだが…。
実生活ではお互いに短命だった。
ドラマが終わった後の『MUSIC BOX』も好きだった。