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ビバリーヒルズ高校白書とブラック労働と運命と Vol.82

『プールに入ったら危ないから禁止するんじゃなくて、泳ぎ方を教えてあげるべきよ!』


「シャナン・ドハーティーが、現地時間7月13日に亡くなった。53歳だった。」
先日この報道をネットニュースで見た。

53歳。早すぎる。

2015年に乳がんと診断され2017年に寛解したが、2019年にがんが再発。約10年間にわたり闘病生活を続けていた。

記事より

私はこの人が出演していたドラマを、毎日楽しみに見ていて心の支えになっていた。
20年以上も前のお話。

そのドラマとは、


ビバリーヒルズ高校白書
ビバリーヒルズ青春白書

記憶が確かなら毎週土曜か日曜日の深夜に放送していた。

夏休み期間などたまに不定期で、NHKの深夜帯に毎日再放送をしていた。

当時、今で言う『ブラック』な会社に勤めていた私。朝8時半に出社して、その日のうちに帰れたのは4、5回ほど。時計の針はいつものように深夜0時を過ぎる。

ほぼほぼ深夜2時頃まで仕事をしていた。
一番ひどい時は朝の7時頃まで。

そんな時期、帰宅後に深夜放送されていた、このドラマが唯一の楽しみ、安らぎの時間だった。

主人公の双子とそのまわりの友人たちとの思春期から青年期にかけての恋愛、悩み、離婚・再婚や親の犯罪といった複雑な家庭事情、ドラッグ・銃・自殺・人種差別などの現代のアメリカ合衆国を象徴する社会問題と葛藤を描いたドラマ

wikipediaより

登場人物の誰もが陽気に振る舞いキラキラしていた。私にとってのアメリカはこのドラマが全てだった。


特に憶えているエピソードがある。

高校生の性に関する問題を話し合う場面で、女子高校生「ドナ」の母親が
「避妊に最も効果的なのは交際しない!禁欲です!」 と言う。

しかし、

ドナが「プールに入ったら危ないから禁止するんじゃなくて、泳ぎ方を教えてあげるべきよ!」 と。

このセリフは何事にも言える。
禁止!禁止!と叫ぶのではなく、

上手に付き合おう!上手に使おう!
と。

車や飛行機、事故が起きるから使いません。
とはいかない。便利な分、より安全性が求められ厳格なルールが必要とされている。

今後は、生成AIや自動運転など
上手く付き合うことで、もっとずっと暮らしやすく便利な世の中になるのだから。

ブレンダ役を演じ亡くなった「シャナン・ドハーティー」。ドラマ内での彼氏はディラン。演じたのは「ルーク・ペリー」

彼もまた、2019年に52歳の若さで亡くなっている。

ドラマ内で自己形成中のブレンダと問題児のディラン。2人は何度も障害に阻まれる。
その度にさまざまなエピソードが生まれた。

結局は破局し別々の道を歩むのだが…。

実生活ではお互いに短命だった。


ドラマが終わった後の『MUSIC BOX』も好きだった。


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