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足るを知る:欲望の断捨離〜高瀬舟に触れて〜 Vol.91
サラリーマンのみなさまはボーナスか出て、ホクホク…懐の暖かい時期。
御多分に漏れず私も諭吉2人分…イヤ、今は栄一2人分ですね。相当悩んだあげくカバンを買ってしまいました。
自分へのご褒美。頑張れ自分。
さて、今回参加した読書会、森鴎外の書いた『高瀬舟』が課題図書でした。
生涯初の森鴎外。(たぶん…学生時の記憶が)
課題図書として上げられた時に、古すぎるから分かりづらいのでは?との話がありました。
確かに1916年(大正5年)に発表された作品で、第1次世界大戦のまっただ中です。
こんな時はそう、
「YouTube」の朗読を入口にしました。
1回目 話の流れをつかみます
2回目 途中で寝落ち(窪田さんの朗読は
3回目 途中で寝落ち 睡眠へと誘います)
読書会目前に青空文庫で読みます。
案の定読みづらかった。
高瀬舟はテーマとして、安楽死、足るを知るがあります。森鴎外自身が「高瀬舟縁起」で語っています。
この作品、中学校の国語の教科書にも掲載されています。実際の教科書では作品の読み方のポイントもあげられていて、教科書って素晴らしい!と感じました。(QRコードも付いている)
個人的には道徳で取り上げてもいいぐらいの教材でした。
何が正しいということはない、答えのない問いを森鴎外は100年もの前から問いかけてくれました。
これからも折に触れて考えるために、思考の棚に置いておこうと思います。
会の中では、紀州のドン・ファンや紫式部が出てきたり、おもしろい視点からの読み方があり、大変楽しい時間を過ごすことができました。
会では話そびれましたが、無実と無罪は違うということも心に留めて置かなければいけないと感じました。
無実は、実際に犯行を行っていない真実の問題であるのに対し、無罪は、裁判官の判断で被告人が罪を犯したと断定できないという結論です。
企画、運営、参加者の皆様にこの場をお借りしてお礼申し上げます。ありがとうございました。
今日はとてもいい一日だと充実感に包まれた中、ジョギング中に流れ星を2個も見ることができました!
「あっ、願い事っ……」
いやいや…
そう、足るを知るでした。