Feed the Future/創生期
ここには思った通りなにもない
心踊る恋もない
白い部屋にひとり立って
そっと目を閉じる
答えが欲しくて
白い息を吸って吐いて
溢れだす雨
僕らは震える身体に添えるだけ
思い返すのは君の後ろ影
手が覚えている暖かさ
ヘッドライトに照らされながら
確かめるように、確かめるように
光を
影を
バイタルサインが波打ち
鳴り響く高音がループする
その光は宙返りして
着地を失敗する
君はどうだろうか
肌が覚えている君の包む影
赤色灯に照らされながら
認めないように、失わないように
光を
その灯りを
ここでは思った通りにならない
胸高まる会話もない
白いドアにひとり立って
そっと手を伸ばす