前立腺がん治療の実況中継#06 DIBキャップと尿路感染症
DIBキャップと尿路感染症
がんの治療というよりも生体検査の後始末が続きます。DIBキャップを付けた状態で退院したのですが、だんだん尿意を感じるインターバルが短くなってきました。最終的には1時間おきにトイレに行かなければならないような状況でした。そして、尿道カテーテルの脇から尿が漏れるようになってきました。ちょうど通院することになっていた日の朝に38度を超える発熱。病院に電話して確認すると、発熱以外の症状がなく同居人にもコロナ感染症やインフルエンザの感染者がいないということで、予定通りに来院するようにという指示でした。
さて、病院に行って血液検査。PSAの値は10.180。大幅に下がりました。そりゃ精巣を摘出してるんだから下がりますよね。そして、尿意のインターバルの短さは尿路感染症が原因とのことでした。この日から尿道カテーテルを抜く予定だったのですが、引き続き尿道カテーテル生活が続くことになりました。今度はDIBキャップではなくレッグバッグ。レッグバッグというのは、尿バッグの小さなやつで、太もものあたりにマジックテープで固定します。500mlの容量でした。仕事の時にはレッグバッグをつけて、2~3時間毎にトイレで流します。帰宅後は2000mlのバッグに付け替えます。たまたま自宅に譜面台があったので、それに尿バッグを吊していました。また、前記事の骨シンチの結果を聞いたのがこの通院時ということになります。
DIBキャップ
DIBキャップを使っていると、尿を流した後もカテーテルからキャップまで尿が残っているのがよく見えます。とても気になるのですが、残っていてもいいものだそうです。空気の入口がありませんからすべては流れ出ないわけです(おそらく尿バッグの時にも残っていたのでしょうが、管が長かったせいかあまり気になりませんでした)。尿道カテーテルの先端が二股に分かれていて、一方にDIBキャップ、もう一方にはピンク色(オレンジ色?)のキャップがついていたので、このピンク色のキャップをはずせば尿が全部流れ出るのかなとも思ったのですが、勝手にやるのはちょっと怖い。インターネットで調べてみたのですが、それに関連する情報はまったくなし。病院に電話して確認したところ、管の中に尿が残っていても問題ないとのことでした。こういう情報が欲しいんですよね。
レッグバッグ
レッグバッグは上下2カ所にあるマジックテープ付きのベルトで太もものところに固定するのですが、このベルトが長いんですよね。そりゃ太ももの太さには個人差がありますから長めにするのはいいんですが、それにしても長い。マジックテープで固定しているとは言え、重力には逆らえずずり落ちてきたり、左右にずれてしまったりするするわけで、そうすると上のベルトの余った部分が下のベルトにくっついてしまったりして、複雑に絡み合ってしまったりするわけです。「あれ、はずしたはずなのに取れない」なんてことになるんですよね。もうちょっと何とかならないものでしょうかね。ある意味ではDIBキャップよりも楽なのですが、やはり外付けの尿バッグと交換するのは面倒でした。私の場合は1週間だけでしたが、もっと長くレッグバッグを使用するなら、むず痒さとずり落ちや横ずれを防止するために、太ももにサポーターのようなものをするといいかも知れませんね。夏だと暑いか……。