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出会いの春に訪れたい。ご縁結びの木「連理木(れんりぼく)」

物語をさがして vol.26

こんにちは。あたたかな陽気に春のきざしを感じられるようになりました。進級や進学、異動やそれにともなう転居などで、新生活が始まる方も多いのではないでしょうか。

わたし自身は個人事業主なので、異動はありませんが、一緒にお仕事をしているパートナーやクライアントさんの顔触れが年度で変わることも多く、この季節は新たな出会いの時期でもあります。

そういったわけで、今回は良縁を願い、
新しい出会いや縁結びや恋の願いにまつわる場所についてのレポートです。


「連理木(れんりぼく)」をたずねて

あるとき何か近くに面白いものはないかなとグーグルマップを見ていて見つけたのが「連理木(れんりぼく)」の文字。

聞きなれない言葉に、何があるのだろう?と調べてみると、恋のパワースポットとしても知られている「ご縁結びの木」なんだとか!興味が湧いて、行ってまいりました。

連理木は、城山八幡宮(愛知県名古屋市千種区城山町2丁目88)内にあります。地下鉄東山線の、「日泰寺」と「本山」の間くらいの場所です。

入り口には祈願文を書く紙が。
なんとなくお参りするよりも、こうして書くことで決意が固まりそうですよね。
お参りをして、門を出たところに「連理木」の案内板がありました。

お社の周りをぐるりと回っていくと・・・

連理木が姿を現しました。
大きなアベマキの木です。
自生していたものがここまで大きくなったものだとか。

木の幹の中ほどが一度二股に分かれ、上の方でまた繋がっています。


二股に分かれた枝


そして、上部にはネズミモチの木が自生してきています。

二股に分かれた枝
二股に分かれた枝の間に自生するネズミモチの木

アベマキの木自身も今なお新しい若い枝を伸ばしてきており、とても古い木とは思えないエネルギーが感じられます。
看板にはこうあります。

永遠の契を表すこのご神木は、縁結び、良縁祈願、夫婦和合の吉兆として信仰されています。

そして、こんな占いもできます。

ご神木の神占(かみうら)
善なる祈りを込めながら、男性は左より、女性は右よりご神木を回り、自然に足が止まったところの紙垂(シデ)の内側で吉凶を占う。

私も行ってみたのですが、この神占は一日に一度のみ行えるもので、結果を口外してはいけないということなので・・・ご報告ができず、すみません。気になる方はぜひ現地へ足をお運びください。

シデ(紅白の垂れている紙)をめくると吉兆が書かれているかも・・・

たくさんの方の願のかけられた絵馬がかかっています。
ここの神占は特別な料金はいらないのですが、絵馬は神社でお求めになれます。


恋の水みくじ


ほかにも面白いものがありました。
こちら「恋の水みくじ」は城山八幡宮オリジナルのおみくじです。
おみくじを受け取って、手水にうかべると・・・・

なんと!
大吉が出ました。

願い事・・・あきらめず再度行えば叶う。
場所・・・山の見えるところで吉。

いいですね!
私の住んでいるところだと山の見えないところはないですから。

ハート形の竹におみくじを結んできました。


桃取石

まだまだ面白い恋占いの石がありました!
これは桃取石と言って、願をかけて目をつむったまま大きな石から小さな石まで歩けたら願いが叶うというもの。

(わたしは最後の方で横道にそれてしまいました!残念。)

八幡宮の職員さんによると、グループでいらっしゃった方たちが、動画を撮ったり写真を撮ったりと、盛り上がる楽しいスポットだそうです。


ガチャお守り

なんだか神社らしくないたたずまいの一角を発見。

ガチャの機械です。
中にはアクリルキーホルダー型お守りが。

キャラクターは、織田信長、お市の方、おいぬの方、織田木瓜、土田御前、森蘭丸、前田慶次・・・

ここ城山八幡宮は、末森城の城址でもあります。
織田信長公の父、織田信秀の築城したお城。日進の岩崎城と同じです。

この城にちなんだ歴史人物のアクリル製お守りのようですね。イラストがかわいくて、どれが当たるのかワクワク。久しぶりにガチャのダイヤルを回しました・・・。

おお! 織田信長でした!

必勝祈願! 
何かと心強いです。

せっかく来たのでご朱印もいただいていくことにします。

城山八幡宮にはたくさんの御朱印のバリエーションがありますが、わたしは連理木のご朱印を。

整理番号が700番と、切りのいい数字で嬉しい。

いっしょに「縁(えにし)の糸」もついていました。絵馬を結んだり、身に着けるものに結んだりして良縁を願う赤い紐です。どうやって使おうか、どんな願をかけようか・・・心弾んでしまいました。

こちらは鳥居を上がってすぐの参道。末森城本丸跡です。末森城址は名古屋の町中にありますが神社として守られてきたので、ぐるりと深い空堀に囲まれたお城の遺構がよく残っています。見晴らしも良く、とてもすがすがしい気持ちになれる場所です。

この日は大好きな巨木やおもしろい石に一度に会えて、とても楽しい参拝&登城になりました。

「恋」という言葉には、うきうきルンルンしたイメージもありますが、そのくせ自分の中の、一番真剣で敏感な心の部分をごそっと預けてしまうような危ういところがあります。

恋愛に限らず、心を惹かれてしまう物事があれば、そういった感情に振り回されて本当に苦しい時や判断がつかなくなる時というのは誰にでもあると思うのです。

生きているからこその悩みなのでしょうが、そんなときに心静かに、人を超越したものに問いかけて答えを探すというのも先人の知恵なのかもしれませんね。

この近くには恋のご神木(城山八幡宮)のほかに、恋の霊水(高牟神社)恋の導き(山田八幡宮)の三社があり、この3か所をめぐる「恋の三社めぐり」なるスタンプラリーもありますので、ぜひぜひめぐっていただいて、良縁を紡ぐ手掛かりとなさっていただければと思います。

最後になりましたが、連理木や境内を案内してくださった大嵜さん、ありがとうございました。

参考:城山八幡宮 由緒略記 


【城山八幡宮へのアクセス】
地下鉄:東山線「覚王山」より徒歩6分 東山線「本山」より徒歩6分
市バス:池下11系統「城山」または「末盛通2丁目」より徒歩3分
    金山11系統茶屋12系統「末盛通2丁目」より徒歩3分
駐車場あり 目的地を「城山八幡宮養心殿城山道場」に設定すると〇

アクセス詳細は城山八幡宮のホームページへ
http://www.shiroyama.or.jp/index.htm