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子どもの発熱、何度なら病院へ行くべき?

4人の子育てに毎日バタバタ!
小学校低学年までは発熱なんて日常茶飯事。
看護師の私でも、子どもの発熱はやっぱり心配になります。
「この熱、大丈夫?」「病院に行くべき?」と、毎回ドキドキ。

子どもの発熱は突然やってくるもの。
「どこまで様子を見ていいの?」
「受診のタイミングは?」と迷うことも多いですよね。

今回は、そんなママ・パパの不安を少しでも軽くできるように、
「何度なら病院へ行くべき?」という疑問にお答えします!

まずは発熱の基本を知ろう

発熱とは、体がウイルスや細菌と戦っているサイン。
子どもは大人よりも体温が高めなので、37.5℃くらいでも
元気なら慌てなくて大丈夫です。

一般的に、38℃以上が「発熱」とされ、
39℃を超えると「高熱」と言われます。
でも、熱の高さだけで病院に行くべきかを判断するのは早いんです。

こんなときは病院へ!

次のような場合は、病院を受診しましょう。

1. 生後3ヶ月未満の赤ちゃんの発熱

生後3ヶ月未満の赤ちゃんが 38℃以上 の熱を出したら、
すぐに病院へ! まだ免疫が弱いので、
感染症が重症化しやすいためです。

2. ぐったりしている、反応が鈍い

熱があるときでも、目が合って笑ったり、
機嫌よく遊んでいるなら様子を見てOK。でも、

  • 呼びかけても反応が鈍い

  • ぐったりしている

  • 意識がもうろうとしている

こんなときは、すぐに受診しましょう。

3. 水分が取れない・おしっこが少ない

発熱時は脱水に注意が必要です。

  • 半日以上おしっこが出ていない

  • 水分を受けつけない(吐いてしまう)

これらの症状がある場合は、病院へ行きましょう。

4. けいれんを起こした

熱性けいれんを起こしたときも、初めてなら必ず
病院で診てもらいましょう。

5. 呼吸が苦しそう

息がゼーゼーしていたり、肩で呼吸しているような様子があれば、
すぐに受診しましょう。
特に以下のようなサインが見られる場合は注意が必要です。

  • 鼻の穴がピクピク動いている

  • 胸やお腹がペコペコへこんでいる(陥没呼吸)

  • 唇や顔色が青白くなる(チアノーゼ)

  • 息をするたびにヒューヒュー・ゼーゼーと音がする

  • 普段よりも息が荒く、呼吸回数が多い(1分間に50回以上など)

これらの症状がある場合は、速やかに医療機関を受診しましょう。

6. 発疹がある発熱

発熱と同時に発疹が出た場合も注意が必要です。

  • 全身に赤い発疹が広がる

  • かゆみが強い、または水ぶくれができている

  • 発疹が紫や黒っぽく変色している

  • 発熱とともに手足や顔が腫れている

突発性発疹のように軽いものもありますが、
まれに重篤な感染症(川崎病、麻疹、髄膜炎など)
の可能性もあるため、発疹が気になるときは
病院で診てもらいましょう。

こんなときは自宅で様子を見てもOK

次のような場合は、焦らず自宅で様子を見ながらケアしてあげましょう。

  • 38〜39℃でも元気がある

  • 水分がしっかり取れている

  • おしっこが普段どおり出ている

  • 食欲は落ちていても少しは食べられる

また、無理に解熱剤を使わなくても大丈夫。
高熱でも元気なら、ウイルスと戦っている証拠です。

お家でできる看病のポイント

こまめに水分補給をする(麦茶・湯冷まし・経口補水液など)
汗をかいたら着替えさせる
薄着+布団は軽めに(寒がるなら一枚追加)
おでこよりも脇や首元を冷やす(冷えピタよりも濡れタオルがおすすめ) ✔ 無理に食べさせなくてもOK!(おかゆやゼリーなど、好きなお菓子でも食べられるものを。)

最後に

子どもの発熱は、親にとって本当に心配なもの。
でも、熱の高さだけで慌てず、「他の症状」をよく見て
判断することが大切です。

夜間や休日、子どもの症状に迷ったときは、
#8000(こども医療でんわ相談)に電話すると、
看護師さんやお医者さんがアドバイスをくれます。

ママ・パパも一人で抱え込まず、周りに頼りながら無理せず
看病してくださいね!


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