
ミタラシ -歯科問題-
私が30歳を超えてから少し問題になっていたのが歯科への通院でした。「ミタラシちゃんは普通の小児歯科に行けるからそっちに行ってもらえるとありがたいんだけど・・・。紹介状書くね。」と当時通っていた療育施設の歯科から言われたのが私がまだ小学校低学年の頃。いざ行ってみるとエレベーターのないビル2階にある歯科(苦笑)母は怒りを抑え、引っ越すたび、自宅近くで歯科を探してきました。
歯科って大半が車椅子では入れないし、私は短下肢装具を履き、母に後ろから支えてもらい、何とか歩いて診察室に入って、母が診察台に乗せます。治療中も私の体は不随意運動と筋緊張で足が勝手に動いてしまうので、母がずっと足を抑えている状態でした。そして歯科の治療はなぜか日数がかかる(苦笑)それでもやっぱり歯科にお世話になる事はあり、一昨年の冬から去年の夏前まで治療に通っていました。その歯科医の先生はとても腕はいいのです。私のことを受診拒否したわけでもないし、治療も痛くないし、個人病院なのに親知らずを4本も抜いてもらいました。ただ私の短下肢装具で治療イスに傷が付いたことがあるのか、私が行く時はいつも治療イスに毛布がぐるぐる巻きにされています。私の動きで、その毛布が少しでもずれようものなら衛生士さんがすぐ直しに来ます(苦笑)いや、気持ちは分かります。お値段張りますよね、あの治療イス・・・。いや本当に分かってるのよ、でもさ・・・(>_<)っとこういう色んな状態を打破しようと、最近、道でよく見かけるようになった訪問歯科の車を頼りに地域の訪問歯科に予約をとってみました。
今日は初診の日でドクターと歯科衛生士さんが2人来て下さいました。自分がいつも寝ている布団の上でドクターが歯のチェックをしてくれました。足の補装具はつけていない状態ですし、いつも寝ている体勢でチェックしてもらえるので、私の身体の筋緊張もなく、すごく安心して診ていただくことができました。レントゲンもドクターが昔のポラロイドカメラのようなもので撮ってくれました。(興味津々&ちょっと感動!)
歯医者って治療時間は短いけど、さすがに部屋着で行くわけにもいかないし、出かけるまでに準備があったり、歯科の中でもレントゲンを撮るために移動したり、一つ一つの動きが意外と大変だったりします。この事はまた追々書きますが、私は現在、体のリハビリの代わりに整骨院に通っていて、9年前にうつ診断を受けて心療内科、3ヶ月ごとに血液検査のため内科にも通っています。内科的疾患は今のところありませんが・・・そういう中で少しでも私も母も両者の負担が減ればいいなぁと思って、今回訪問歯科の決断をしてみました。とりあえずは1週間に1回、歯科の日になりますが、今までだと雨が降ったり体調が悪かったりで行けないこともある中で、少なくとも天候の問題で行けない事はなくなるのかなあとちょっと安心しています。雨が降ると少しの外出でも意外と大変なんですよね・・・。でも前の先生にも本当に感謝しています。
30歳を超えて、ヘルパーさんなどの社会的サービスを使っていますが、今はまだ入浴介助だけの利用で、ショートステイなども使ったことがないし、経験値としては低いです。だからこそこうして少しずつ外部のサービスに助けていただくことも重要なのかなぁと思っています。ただやっぱり人間同士ですし、全てがスムーズにいくことばかりではありません。それでも自分たちの目で見極めながら、いろんな方々に助けてもらって、今の生活が少しでも長く続けばいいなぁと言っています。また詳しい治療についても始まったら、いつか書こうと思っています。