なにもかも猫に教えてもらった2(猫のトイレとアルハンブラの思い出)
行動の固定
ネコの水洗トイレトレーニングが出来たら、トイレの砂の処理が楽だし、臭いも消えるし、いいことずくめ。
やってみたい人もいらっしゃるでしょう。
わたしの方法、簡単そうだし、実際簡単なことですが、ひとつ重要なことがあります。
それは、すんなり達成したわけではないということ。
一つの行動がしっかり固定されないと、次の行動へ進めない。
先をあせると、これまで積み上げてきたことが台無しになってしまう。
ネコトイレを人間トイレに入れる(場所の変更)
1ヶ月後に箱におまるを付ける(形状変更)
1ヶ月後に、砂付きおまるを人間トイレに付ける(場所の変更)
1ヶ月後に砂を撤去(形状変更)、、しようとおもったけど、甘かった。
砂を撤去するということは、内容を伴う大きな変更。
飛躍があるんですねえ。。
細かく観察して、その都度対応していた。
だめそうなら、また砂かごをつける。
失敗して、変な所をトイレにされると困るので、常に猫の様子を観察して、失敗させない。
家でDTPの仕事をしていたので出来たことです。
ある日、砂かごはずしてトライ中、ちょっと目を離したすきにモリーさん、💩がしたかったのに砂がなくて出来ず、走り回った挙句、洗面台でふんばってました。
おしりからはもう💩が「こんにちは」してる猫をかかえてトイレに走り、やっと便座に座らせて事なきを得たということもありました。
ということで、実は砂かご撤去は半分あきらめかけてました。
【人間のトイレに砂おまる付】だけでもいいやと思い始めてました。
だって、人間がトイレ使うタイミングでトイレ掃除も出来るし、そんなに面倒でもないし。
でも、結局、旦那さんが砂おまるを便器にセットし忘れたせいで、そして、私の目がゆきとどかなかったせいで、偶然にも成功してしまったのでした。
習慣づくのに、2ヶ月かかったわけですね。
(場所の変更)がしっかり習慣づかないと(形状変更)に対応できないってことです。
スキルを分析して、動作を分割する
ギターのスキルが上がるということは、いい方向に、行動が固定化するということ。
たとえば、アルハンブラの思い出というクラシックギターの曲があります。
禁じられた遊びが弾けたら、次に弾きたくなる曲。
でも、その曲を弾くためのスキルにはかなりの飛躍があって、すぐには弾けるわけないんです。
でも、うちでは、どうしても弾きたいという方にはチャレンジしてもらってます。
どうするかというと、
スキルを分析して、分割するのです。
アルハンブラはトレモロというスキルが必要で、みんな右手ばかりに注目するけど、実は左手もかなり難しい。なので、最初、旋律はトレモロではなく単音で、弾きます。
(楽譜読めない人で、もう努力する気がない人は、クラシックの曲でもTAB譜つかいます。弾けりゃいいんですから)
右手は、指2本しかつかっていないので、わりと簡単。
その代わり、ちゃんとタッチしてから確実に弾く(プランティング)をがっつりと意識して弾きます。
右手が簡単な間に左手をしっかりたっぷり、無理なくバランスよく押さえられるように練習します。これは、めちゃくちゃいい練習になる。
他の曲を平行しながら、ぼちぼちやってゆきます。
それと並行して、右手のトレモロだけを練習。
トレモロなしバージョンが、スムースに出来るようになるのを見極めて、左右を組み合わせます。
でもね、早くアルハンブラ弾きたいばっかりに、成熟するまえに弾いちゃうとね、まるで崩れ落ちる巨神兵のようにボロボロ。
「腐ってやがる!」状態(笑)
だから、その時点で左手の移動と右手がシンクロしない部分をはじき出して、地味な部分練習のレッスンが続くわけです。
でも、血反吐を吐くようなハードな練習して何年もかかるってわけじゃあないんですよ。
出来るときは一瞬ですね。左手のスキルと右手のスキルがかみ合えば、アルハンブラは前に進み始めます。
そこから先、音楽に仕上げてゆくのはまた別のハナシ(笑)
とりあえず弾けたことをお祝いして(どんなに誇らしい気持ちになるか、私も経験済み)、技術を発酵させるために、いったん終了します。
スキルは合理的に積み上げるもの
一気に100%を目指さず、熟成のタイミングを見極めるまで待つココロが重要
ネコのトイレもアルハンブラも、かみ合うときは一瞬
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