01ギターはむつかしい楽器ですか?
気軽に取り組めて、簡単に挫折
自己紹介で「ギターを教えています」というと、「すごいですね!」と言われる事が多いです。
やっぱりギターはむつかしいイメージがあるのでしょうか。
私が、一見ギターを弾けそうにないおばちゃんだからでしょうか。
まあ、かっこいい男性が弾く楽器のイメージが強いですね。
「昔ちょっとやったんですが、挫折しました」という方もとても多いです。
1.私は左手が小さいので無理でした
2.私は左手に力がないので無理でした
3.左手の指が短いので無理でした
4.左手で押さえるのが痛すぎて無理でした
Fのコードで挫折しましたという一言に集約されています。
もう耳にタコができました。
だってほとんどの人がそう言うんですもの。
いいわけか、理由か
単なるいいわけじゃないです。
明らかな理由があります。
それは人間が右利きだから。
左は不器用なんです。
ピアノを習う子供はいきなり両手で弾くことは習いません。
まず右手から。
右手がこなれたら、すこしずつ左手を増やして、段々両手で弾けるようになってゆく。
でもギターは、左手で押さえるだけだと音が出ないし、右手で弾くだけだと、音が変わらない。
どうしても最初から両手同時に使わないと弾けないという運命を持った楽器なのです。
楽器の種類とフォーム
そして、もう一つ、究極の理由があります。
一見ギターはどれも同じように見えますが、実は色んな種類があり、その楽器にふさわしいフォームがあるのですが、それを無視しがちであること。
クラシックギターのようにネックが太いギターをアコースティックギターのように握りこんで弾くことはむつかしい。
Fのように人差し指一本で押さえるには、アコースティックギターでも、クラシックギターのように掴むフォームを使わないとむつかしい。
しかも、クラシックギターは大まかに、ある一定のフォームが決まっていますが、アコギなど、握りこむギターは、コードの種類によって、全然手の握り方が変わります。
要するに、ギターの種類、コードの種類によって最適なフォームが違うということです。
実はわたしも、40歳過ぎてクラシックギター教室に行き初めてわかったことでした。
コロナ禍で、おうちでちょっとやってみようかなと思う人が多かったのか、ギターがとてもたくさん売れたそうですが、売れたギターの数に比例して挫折者の数も増えているはずです。