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04ギターが弾きたいけど歌が苦手

ギターが弾けるようになりたいと言って来られる生徒さんの中に、そういう方がいらっしゃいます。「歌うのは苦手です。ギターだけが弾きたいのです。」
はい、よくわかります。
実はわたしも同じタイプです。

小学校5年の時、わが町に「天満屋なかよし音楽会」という音楽系テレビ番組のオーディションが来ることになりました。
「テレビに出るチャンスだ!」と盛り上がって、仲良し友達4人でチャレンジしました。二人が上パートを歌い、私が下パートを歌い、残りの一人がピアノ伴奏をするという編成でした。
ピアノ習ってた友達のピアノの先生に何度も指導を受けました。
運よくオーディションに受かり、テレビに出られることになり、田舎では親戚中に情報回って大騒ぎ!

そして、収録の本番当日のリハーサルのことです。
ステージ上でわたしは生まれて初めてマイクに乗った自分の声を客観的に聞いてしまったのです。いつもの自分の声とは違う嫌な声でした。撮影用のライトに照らされて気も動転していたのかもしれませんが、自分の声が嫌すぎて、歌うのは嫌だと駄々をこねて泣き始めてしまったのです。大人たちは困ったことでしょう。なだめても泣き止まないので、ピアノ伴奏の友達がわたしと一緒に下パートを歌うからと説得してやっと泣き止み、あんなにピアノの先生に指導をうけたのに、結局4人がアカペラで歌ったのでした。

それが珍しかったのか、審査員の先生たちの評判が良かったように思いますが、あまりにもバツがわるくあまり記憶がありません。
それ以来、音楽の授業でもみんなで歌ってるときはいいけど、一人で歌って自分の声が聞こえたとたんに、喉がきゅーっと締まって、うまく歌えなくなってしまいました。

鑑賞能力が実力に勝ってしまう、そして、自分を客観視できるのは、なんとも辛いものです。カラオケも、他楽器の人と合わせ練習場所として使ったことはあっても、歌を歌いに行ったことはないです。

でも、歌声イベント等ではリードとして仕方なく歌を歌います。
苦手意識を取ろうとボーカルレッスンに通ったこともありますが、音程はとれ、音域も広がったけど、いまだに自分の声が苦手です。
お客様の方がよっぽどいい声で歌われます。
歌が流れ始めたら、そっとハモって、皆さんに気分よくなってもらう形で参加しています。

というわけで、私はクラシックギターソロを弾くようになったのです。
だから、そういう方にはギタぽんで弾き語りではなく、ソロギターを指導します。
クラシックギターのソロってこんな感じです。歌いません。(笑)
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ギタぽんはあくまで弾き語りや、伴奏ギターの導入の道具です。

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