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【感情拡散型】新ライター・近藤汰一の自己紹介!

こんにちは!2022年度入試で東京大学理科一類に合格した、1年生の近藤汰一です。

これから「感情拡散型」のマガジン連載に加わります、よろしくお願いします!

今回は、僕が母校の中高一貫校に入学してから東大に合格するまでの道のり、いわば合格体験記についてお伝えします。
「こんな東大生がいるんだ、こんなふうに勉強していたんだ」
ということの概要が伝われば嬉しいです!

また、ここで述べた勉強法の詳細については、今後科目ごとにどんどん紹介していきますので、そちらもお待ち下さい!

中学入学から高2まで~定期試験に全力投球~

僕は中学受験を経験しましたが、第1志望校に合格することはできず、縁あって奈良県にある中高一貫校に入学することになりました。

僕の実家は神戸なので、奈良の学校までの登下校には、片道2時間、日によっては2時間半くらいかかる日もありました。

中学生の僕にとって、合計4時間以上も移動するのはそれだけでキツく、それに友達もなかなかできず、勉強も上手くいかずという調子で、入学してしばらくは毎日本当にしんどかったです。

ただ、そんな中でも1つだけ全力で頑張ろうと思うようになったことがあります。それが、学校の定期試験でした。

これは、ある時急に「せっかくだし、一度くらいは頑張ってみよう」と思い立って、その時にたまたまうまく行ったのが理由です。1回成功体験を得ることができたからこそ、それ以降も続けようと思えたわけですね。

僕が当時通っていた中高のOBに縁あって学校の勉強の仕方を教わったこともあり、中学2年生の終わり頃には、成績も学年の中で上位に食い込むことができるようになります。

この習慣はその後もずっと続けることができて、「定期試験の前だけはバカ真面目に勉強する」「スイッチが入ったときはちゃんとやる」というのがクセになりました。これが高3の受験期まで生きたと思っています。

中学3年生、高校1年生の時は自分の見聞を広げながら新しいことにチャレンジして、部活も精一杯やりつつ、勉強もやるべき時に全力でやるようになりました。

そして、コロナによって生活の様子が大きく変わったのもこの頃です。ちょうど、僕が高校1年の3月から2年の5月にかけて、学校に行けない日々が続きました。

この休校期間は、かつて悩まされていた計4時間以上の通学時間がなくなったので、思いがけず生まれたこの時間をフル活用しました。

具体的には、映像授業のサービスを利用して学校で勉強する内容を先取りしたり、片っ端から数学の問題集を解いたりしました。ここで勉強を継続できたのが大きかったと思います。実際、休校期間が明けると、部活や学校行事の中心を担うようになったり(僕の学校では2年生が行事の運営主体になります)、課外活動に精を出したりすることになったので、もはや受験期の高3よりもしんどい毎日を送っていました。

当然、翌年には受験なので勉強も必死にやらなくてはいけないのですが、そこで休校期間中の継続が活きていたと思います。

多忙な中でも空き時間に勉強に打ち込んだことで、特に数学は一気に受験レベルまで実力を上げることができました。

こうして多忙な高2を乗り切り、部活を引退して、課外活動を終えて、行事も終わったことで、ようやく勉強だけに打ち込む土壌が出来上がりました。ここまでが、僕の中学生~高2までの道のりです。

高2の冬から受験直前~最高峰、理3を目指して~

本格的に勉強に打ち込むようになったのは高2の冬休みあたりからです。英語、数学、物理、化学と、幅広い科目それぞれに対して本気で向き合っていました。

当時の僕の目標は「東大理3に受かる実力をつけること」。理3に受かる人がこなすであろう勉強量を意識して必死に勉強しまくりました。

東大の過去問をやり始めたのは春休みに入ってからのことです。高3の夏にある冠模試(大学名を冠した、大学入試本番と同じ形式で作られた模試)に向けて、それまでに最低1周できるように予定を組んで取り組みました。

高3に学年が上がると、いよいよ本格的に学年全体が受験モードに入りました。思うに、結果を焦るようになったのはこの頃からです。今まで5年間コンスタントにいい成績を取ってきた分、自分よりも成績が悪かった人が本気を出して追い上げてきたことに対して、無意識に危機感を覚えるようになったのだと思います。

当時の僕は、とにかくガンガンやる、量をこなすということだけが目的になってしまい、復習がおろそかになってしまいました。これは、同じタイプの人も陥りやすい傾向だと思います。

実際、夏の模試の時期には、目標通り過去問を1周し、『化学の新演習』(化学のハイレベルな問題集)も4周くらいやっていたのに、満足な結果を出すことはできませんでした。やはり、量をこなすばかりで立ち止まる重要性が見えていなかったのが原因の1つです。

そこで夏の模試のあとからは、反省を生かして質にこだわるようになりました。

例えば数学は、問題を解くごとに「なぜそう考えるのか」を考察するようにしました。物理はケアレスミスが後を立たなかったので、どういうミスをしてしまうのかを考えるようにしたんです。他の科目も含め、秋には色々なやり方を試しつつ、正確さ、「質」を得るために意識を変えていきました。

その結果、秋の模試では反省をしっかり活かすことができ、「満足」とは言わずとも、最低限「納得のいく」結果でした。そこでその後は、質を重視するやり方を継続したまま進みました。プラスアルファで、本番を想定した様々なケースを考え、「〇〇が難しかった時はこういったことを意識する」といったように、事前に戦略を立てるようにしました。本番を想定し、ミスを防ぐ仕組みを自分なりに作っておいたのは良かったです。

(編者注:このことは、過去の連載でも紹介されています!ぜひご覧ください)

共通テストを終えての反省~自分と向き合わなかった故の失敗~

東大は、合否判定における共通テストの配点が非常に低いです(900点満点の共通テストを110点に圧縮し、2次試験330点満点と合わせ計440点で評価)。そのため、共通テスト特有の対策については、現代文を除いて特に全力を傾けることがありませんでした。

そして、個人的に一番の後悔はこの共通テストに対する姿勢です。僕は直前期までに何度も共通テスト型の模試を受けていましたが、その結果はそこまで良くありませんでした。しかし、僕はその事実に正面から向き合わなかったんです。

冬休みに入ってから本腰を入れて共通テストに取り組みましたが、いまいち的確なやり方が掴めないまま、「なんとかなるやろ」の精神で本番を迎えてしまいました。

世界史は個人的にめちゃくちゃ好きでヲタク並みに知識をつけまくっていましたが、国語の方は「なんとかなるやろ」精神が災いして点数が伸び切らず、そのほかも(大幅に難化したとはいえ)満足な点数を取れませんでした。科目ごとに偏りが出てしまうというのも、タイプ特性がよく現れていると思います。

結果、理3のボーダーには遥かに届かず、理1もボーダーやや下という結果に終わりました。共通テストの努力不足が祟って、結果的に理3は諦めざるを得なかったんです。

このときは本当に悔しかったですが、努力をしなかったので当然の結果だと考えて、思い切って切り替えることにしました。そして、理1を確実に受かるように、最後の1ヶ月間を必死に取り組みました。

そして二次試験本番へ

共通テストから2次試験までの間は、とにかく本番形式の演習をいろんなところから教材を仕入れてシミュレーションしまくりました。演習を山ほどこなし、その分の復習も山ほどこなしました。復習した内容をまとめたバインダーは今となっては宝物です。

東大の2次試験一週間前には、慶應大学医学部を受験しました。目的は、「関東で前泊してから受験をする」という環境に慣れるため、受験の雰囲気を味わうため、そして理3を諦めたことで捨ててしまった医学部への道を最後まで残すためです。

そしていよいよ東大本番。前々日は休日だったので、最後の問題演習に取り組んだ上で、先ほどのまとめバインダーを熟読し、抜けた知識を補充しました。僕の経験として、「本番直前に復習するためのノート」はあった方がいいと思います。試験直前の数日は気持ちが落ち着かず、やることを前もって決めておかないと何も手につかなくなってしまいかねないからです。本番直前の自分の精神状態を考慮した上で、事前にこの時用の勉強道具を用意しておくといいと思います。

試験前日に東京入りし、ホテルで最終調整をして1日目の試験に臨みました。その日はよく眠れて、体調もバッチリでした。

皆さんに向けて一言

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