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半年で物理センター模試50点アップ! 点数爆上げの裏にある納得のメソッドとは?

皆さんこんにちは!
ドラゴン桜塾塾生の西藤実咲です。 

前回に引き続き、現役東大生の坂木駿吾さんにお話を聞いてきました。
 
坂木さんはたった半年でセンター試験(現・共通テスト)の模試の点数を30点から80点まで引き上げたという、驚異の勉強メソッドを確立しました。
 
今回の記事では、その中身を具体的に紹介していきます。
 
物理に限らず、どんな教科にも応用できる内容になっているので、伸び悩みを感じていたり勉強法に迷っている人はぜひ参考にしてください。
 
また、前回の記事では坂木さんの自己紹介に加え、彼の出身校である海城中高の驚愕のレポート授業について紹介していますので、未読の方はぜひこちらもご覧ください! 

 

①勉強法はネットから学んだ⁉︎ 

坂木さんは高校1年の時に受けていた学校の物理の授業が好きで、先生の話を前のめりに聞いていました。
 
ただ、当時の授業はまだ大学受験向けのレベルではありませんでした。そのため、センター物理の模試にトライした坂木さんは、100点満点で30点という結果に終わってしまいます。
 
物理の面白さや楽しさを感じていたのに、成績がついてこないことがとても悔しかったそうです。
 
高校1年の時点では当然ながら未履修の範囲が多いため、学校の進度に合わせて勉強しているだけでも、きっと点数は上がったでしょう。
 
しかし、リベンジに燃える坂木さんはすぐに点数を上げたいという思いが強く、自分でインターネットから物理の勉強法の情報を集めました。
 
そこで、レベル別に勉強法が書かれたある記事を見つけます。「センター試験物理で80点取りたい人向け」のページに書かれていたことはとてもシンプルな、「同じ問題集を8回はやれ」でした。
 
同じ問題集をくり返すこと自体は、ネットでも色々な先生の発言でも出てくる、月並みな内容にも思えますよね。
 
ですが、そのページに挙げられていた問題集がたまたま坂木さんの学校で使っていたものと同じだったので、彼はそのアドバイスに従って勉強してみることに決めました。
 
その効果は後で詳しく書きますが、みなさんも彼と同じように、学校の勉強が進まなかったり模試の点数が上がらなかったりで、もどかしい思いを感じている人も多いのではないでしょうか。
 
そんな場合は、坂木さんのように、ネットで紹介されている勉強法を試してみるのもいいと思います。
 
学校や塾、あるいは友人から勉強法を教わるのももちろんいいことですが、結局何が自分に合うのかは試してみないと分からないことも多いんですよね。
 
それなら自分と同じ状況、同じ悩みを抱えている人の勉強法を参考にした方が、いいものに出会える確率が高くなるのではないでしょうか。
 
実際、私も志望校に合格するための勉強法や適した参考書を調べる目的で、受験期にはネットをよく使っていました。
 
ほとんどの生徒が東大や医学部受験を目指すような超進学校は別ですが、普通の高校だと同級生の志望校は基本的にバラバラなので、自分の志望校の入試に合わせた勉強を授業でするのは難しいですよね。
 
もちろん出てくる情報は玉石混交なのですべて鵜吞みにすることはできませんが、広いインターネットの世界では自分と同じ志望校に合格した人の記事や発信がきっと見つかるはずなので、勉強法で悩んでいる人はネットで調べてみると良いかもしれません。 


②ひたすら同じ問題集をくり返す 

さて、坂木さんは問題集をまずは5周解くと決め、自分の中で2つルールを決めました。
 
まず1つ目は、絶対に答えを見ないこと。
 
最初は正直見てしまったそうですが、2周目、3周目と答えを見ずに頑張って考え続けていくと、わかる問題が増えてどんどん楽しくなっていったそうです。
 
そんな坂木さんから、みなさんに一言アドバイス。
 
「これから繰り返し問題集をやろうと思っている人は、最初は解けなかったり時間がかかったりするので、3周目ぐらいまでは修羅の道だと思ってください。ただ、それを超えると楽しくなってくるので、ぜひそこまで頑張ってください!」
 
たしかに最初は辛いですが、解けるようになっていく楽しさは同じ問題集を繰り返した方が実感しやすいですね。
 
私は数学が苦手だったので、お馴染みの青チャートを何周も解いていました。
 
自分の経験から坂木さんのアドバイスに補足しておくと、繰り返す問題集の吟味はよくした方が良いと思います。
 
なるべく網羅的な問題集を選ぶことと、今の自分が「できる」レベルの問題が半分以上あるものの方が、やる気が出て継続できるのでおすすめです。
 
途中で挫折しては意味がないので、苦手な科目ほど、自分にとってハードルが低いものを選びましょう。
 
 
そして、坂木さんは問題集に取り組む時に、もう1つのルールを決めていました。
 
それは、問題を解く時に目標時間を決めること。
 
問題集のページの隅に、「目標:〇分」と書いて取り組んでいたそうです。
 
その自分で決めた制限時間+1分は頑張ってみて、それでもわからない時は、潔く答えを見るようにしていました。
 
これを先ほどの「同じ問題集をくり返す」というメソッドと組み合わせると、「2周目、3周目と回を重ねるほど、見るからに解答時間が短くなっていく」という現象が起き、これが非常に気持ちいいのだそうです!
 
最初に自分が書いた時間より早く解答できるようになっているのがわかったら、確実に成長していることが実感できて自信につながりますよね。
 
それを繰り返して、5、6周目に入る頃には、問題文を見ただけで解答方針が思い浮かぶようになったそうです。
 
このように、「同じ問題集をくり返すこと」「解答時間を設定すること」の2つが、坂木さんの点数を上げた大きなきっかけとなったんですね。
 
普段ノートやプリントなどの自分の勉強をする時、制限時間をつけずに取り組む人は多いのではないでしょうか。
 
私も頭ではわかっていましたが、プレッシャーを感じる気がして、なかなか時間制限を設けて勉強できていませんでした。
 
ですが、日ごろから制限時間を無視して解いていると、いざテスト本番で時間を意識しながら解かなければいけなくなった時に、きちんと時間配分をして解き切ることができなくなる恐れがあります。
 
例えば10分で解けると思った問題に、実際は20分かかってしまったら、自分の見込みが間違っているということですよね。
 
ゆっくりやれば解けるのに、時間に追われて焦ってしまってミスをしたら、本来取れるはずだった点を落とすことになりとてももったいないです。
 
自分の解答時間を正しく予測できるように調整してから本番に臨むことがとても大切なので、普段から「時間設定」はぜひ意識していただきたいです。 


③わからない公式はとりあえず使え! 

物理ではたくさんの公式が出てきますが、坂木さんは「わからない公式もとりあえず使ってみる」というスタンスで勉強していました。
 
例えば運動方程式「F=ma」という公式がありますが、この式の意味を考えようと思ったら、実はかなり難しいんです。
 
意味がわからなくても、とりあえず使っていくうちに、「重さが重くなれば、引っ張るのに力がたくさんいるんだ」と、なんとなくわかることも出てきます。
 
「公式の意味を理解してから問題を解いた方がいい」という意見の人もいると思いますが、公式の理解に苦しむ受験生はたくさんいると思います。
 
そこで物理や化学に苦手意識を感じてやめてしまうのではなく、「ひとまず公式を使って解き方に慣れることを優先し、式の本質や導出を理解するのはもっと後でもいいのではないか」というのが坂木さんの意見です。
 
一旦使ってみれば、物理や化学の問題を解く感覚やその喜びがわかってくるので、楽しく勉強を続けられるのではないでしょうか。
 
情報を取捨選択して自分なりの勉強法を確立すること、また、「楽しい」や「やる気」を大切にしていることが、坂木さんの話からわかりましたね。
 
精神論だと思う方もいるかもしれませんが、どれだけ良い勉強法でも、自分が毎日やろうと楽しく続けられなければ、成績が伸びることはありません。
 
情報が溢れている中で、「これだったら頑張れる」というものを見つけるのが重要なのではないでしょうか。
 
 

おわりに 

今回は「半年で物理センター模試50点アップ! 点数爆上げの裏にある納得のメソッドとは?」ということで、坂木さんの勉強法について紹介しました。
 
永田耕作さんが塾長を務めるYouTubeチャンネル「ドラゴン桜塾」では、実際のエピソードとやり方について坂木さんが熱く解説していますので、ぜひこちらもご覧ください!
 
https://www.youtube.com/watch?v=YTnI-jmDGZ0
 
今回の記事はここまでとなります。
それでは、また次回の記事でお会いしましょう!


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