ライター・松島かれんの自己紹介
はじめまして!
これから「感情保全型」のnoteマガジン連載を担当させていただきます、現役東大生の松島かれんです。
私は東京大学農学部に在籍し、幼少期から興味のある海や天気について学んいます。現在は気象予報士試験に向け受験勉強中です。
また学業と並行して、学び実践しながら「表現力」を日々鍛えています!
中学生の頃から「大好きなことを届ける」、そのなかでも「文章や映画、テレビなどのメディアを通して届ける"表現者"」になる夢がありました。
その実現のために、様々な場所で文章を書いたり、大好きな演劇に打ち込んだり、日々「届けること」「表現すること」に関わり続ける大学生活を送っています。
この連載も、私の大好きな「学ぶことの素晴らしさ・楽しさ」を届けたいと思い始めさせて頂きました!
今回の記事では、私が東大を目指したきっかけから、実際に合格するまでの軌跡を紹介いたします。
また、この連載を通して「ずっと自信がなかった」私が、学びを深める仲間である読者の皆さんに、どうしても伝えたい思いについても書きました。
ぜひ最後までご覧ください!
「自分を変えたい!」〜東大を目指したきっかけ〜
「『自分に自信を持つ』とはどういうことなんだろう?」
そんな疑問が絶えず私の中にはありました。
「『自信を持つ』という言葉をよく耳にしたり、本で読んだりするけれど、どうしたら自信を持てるようになるんだろう」
と度々思い悩んでいたのです。
というのも、私は昔から自分に自信がまったく持てずにいました。
絵を描くのはあまり得意ではないし、楽譜は読めず音程もわからないし、50m走にいたっては毎年クラスで最下位でした。
幼少期にしていた習い事も、小学校卒業と同時に辞めてしまいました。
何かを長年継続してきた経験がなく、胸を張って「私はこれができる」と言えるものを見つけられずにいたんです。
当時から「表現者になりたい」という夢があったのですが、自分に自信がなかったことから夢への一歩も踏み出せず、表現者になりたいという夢は心の奥底に沈んでいる状態でした。
そのような自分の自信のなさを痛感する日々を送るにつれ、「自分を変えたい」思いが日に日に強くなり、そして高校生になった私はついに「自分に自信を持つために、今の自分を変えたい。まずは動き出すんだ。」と決意したんです。
「自分を変えたい」思いにもはや抗うことができなくなっていました。
自分を変えるはじめの一歩は、「今の自分を深く知る」こと。
しかし、自分を変えるために動き出すのを決意したものの、まず何から始めればよいのか分かりませんでした。
そこで、まず、自分がどんな人間なのか、何が好きなのかを考えることにしました。小さい頃から高校生に至るまで、自分自身が何を好きだったのかしっかり時間をかけて考えてみたんです。
すると、「なるほど!」の積み重ねで世界が広がっていく勉強や本、映画、初めての場所、音楽が大好きだということに気づきました。
その後、好きなもののにどんな共通点があるのか考えてみると、私は自分の大事な価値観に気づくことができたんです。
それは、「新しいことを知る」ことに私は強い楽しみを覚えるということ。
いま思うと、この自分の大切な価値観を発見できたことが、「自分を変えるはじめの一歩」だったと痛感しています。
何はともあれ、この一連の苦労で知ることのできた「新しいことを学んでいく」ことを、これから先も人生で大事にしていくことを誓いました。
そしてその時の私にとって、最も身近な「新しいことを知る」ことが「勉強」だったのです。
目の前にある勉強に打ち込んでみよう。
その思いが、私が東大を目指したきっかけになりました。
私は「自分を変えたい」一心で東大受験をすることに決めたのです。
周りの支えでやり遂げることができた東大受験。
「自信がないって言ってるけど、もともと偏差値の高い高校に通っていたんでしょ?」
と思う方もいるかもしれません。
しかし、私の高校はそもそも大学受験をする生徒は少なく、ましてや国立大学を受験をした生徒は、ほんの数人しかいませんでした。
そんな環境で受験勉強に打ち込むことに対して、実は少し不安もあったんです。
しかし、それは全くの杞憂で、先生や友人は私を温かく応援してくれました。
入試のため高校を欠席する前日には「受験頑張って!」と手紙を添えてお菓子をくれたり、サプライズでセンター試験直前に応援の手紙を送ってくれたり、不安になったら身につけられるようネックレスのプレゼントをくれたり…
私のことなのに、まるで自分のことのようにサポートしてくれた先生や友人には感謝してもしきれません。
また、東大受験を宣言した当初驚いていた家族も、毎食のご飯だけでなく夜食を用意してくれたり、生活面でのあらゆるサポートをしてくれました。
自宅での勉強がほとんどだった私にとって、家族からのサポート・応援が何よりも大きな力になっていたと思います。
次第に、「自分を変えたい!」という気持ちだけでなく、「支えてくれている周りの人に合格を報告したい、少しでも恩返しをしたい」という気持ちが大きくなっていきました。
スキマ時間を徹底的に利用する!〜受験期の勉強法〜
先述の通り、私の高校は大学受験をする生徒が少なく、学校のカリキュラム通りに授業や演習するだけでは東大受験にほとんど太刀打ちできません。
そのため、私はとにかく沢山の時間を使いながら、自分の勉強法を工夫していきました。
そのなかでも、特筆すべき私の勉強法の特徴は、「スキマ時間を徹底的に利用する」ということ。
東大受験をするのが当たり前な進学校の生徒と私では、勉強時間の総量が圧倒的に違います。
また、高1のはじめから勉強に集中していたのは、高校受験をしていなかったことによる焦りが大きかったことを今でも鮮明に覚えています。
実際に、私は高校入学と同時に地元の塾に入塾したのですが、塾生には高校受験を終えた生徒さんがほとんどで、私にとって「はじめまして」の数学の問題も、他の人はすでに解き方を理解していました。
同じ時間をもらっても、私だけが間に合ってない。そう感じる瞬間が多く、「早く追いつきたい、追いつきたい」という思いが募っていきました。
さらには入塾直後に受けた模試で、国語や数学の偏差値が40後半だったこともあり、「勉強しなくちゃ、成績をあげたい!」その気持ちがどんどん強まっていったのです。
そのため、スキマ時間を徹底的に利用することで、少しでも他の東大受験者に追いつき、なにより「僅かな時間でも勉強している」という事実が自身の不安を和らがせてくれ、より一層勉強に励みたいという気持ちが強くなっていきました。
通学時間や授業の休み時間、歩いている時間、横断歩道を待つ時間など、あらゆるスキマ時間を使って勉強していたのですが、それはただ時間を使ったというわけではありません。
たとえば、家の壁に公式などが書かれた紙を壁に貼ったり、筆箱に公式を書いて入れたり、爪の先から二の腕まで単語を書いたりして空いた時間をすぐに勉強できるような環境を作ったり、
廊下では安全に歩けるので読書、駅までの道のりはリスニングなど、場所に合わせて最適な勉強法を考えて実行していきました。
思いつく時間、思いつく場所。全てを勉強に変えていったんです。
こんな生活を「自分を変える!」と決心した高校1年の4月からずっと送っていました。基本的には、毎日12時間ほど、多い日には16~18時間勉強することもあったのですが、流石に翌日はバテてしまって7時間位になるので、毎日平均12時間ほど勉強していたと思います。
2年生に入ると、ようやく1年生の頃の焦りによる一生懸命な勉強の成果が少しずつ見られはじめ、安定して成績が少しずつ上るようになりました。
ですが、3年生になると身体の不調に悩まされ、思うように進まない勉強に苦しむ日々の連続が続きました。不安で悩んでしまう日が多かったのを鮮明に覚えています。
しかし、そんな不安も、3年間毎日書き続けた3冊の手帳のおかげで和らげることができました。
手帳には毎日の勉強スケジュールを書き記しており、その手帳を眺めることで「ここまで一生懸命勉強してきたんだから大丈夫」と、不安も前向きに捉えられるようになったのです。
入試当日には、「ここまで勉強を一生懸命してきた自分なんだから。自分のできる精一杯はもう、尽くしたから。あとは思うままに解答用紙を埋めるだけ」と、プラス思考の姿勢で挑むことができました。
この企画を通して届けたい"ほんの少しの勇気"
先述のとおり、私は受験生の時、心が折れそうになった瞬間がいくつもありました。しかし、数多くの記事から勇気をもらい続けることで、受験に対する不安を乗り越えることができたのです。
受験生でない今も、多くの素晴らしい文章に、日々勇気付けられています。
与えられたのがほんの少しの勇気だったとしても、それが人生に強い影響があることを私は痛感してきました。
だから、
今度は私の文章で、勇気を届けたい。
その一心で、大学入学後は様々な形で執筆を続けています。
そして、この『学び型』マガジンでも、感情保全型の方々にとって効果的な勉強法を紹介するだけでなく、自分なりに思いや経験を表現し、ほんの少しでも勇気を届け、前向きになれるお手伝いができたら嬉しいです。
「私はこう思うかなぁ」「ぼくはこう考えるなぁ」と自分なりの考えをさらに深めていただけたり、ご自身の新しい考えに出会うお手伝いができたら嬉しいです。
みなさま、これからよろしくお願いいたします!
ーーー
執筆:松島かれん
編集:河内誠人、井上皓介
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