英文を読むスピードを真正面から上げる方法
みなさん、こんにちは!
ドラゴン桜noteマガジン編集長の青戸一之です。
2025年度から大学入学共通テストの内容がまた新しくなりますが、みなさんはもう変更点のチェックは済んでいるでしょうか?
今の高校2年生から受けることになる新テストでは、新学習指導要領への対応のために出題科目や内容が変わる予定で、公式サイトではそれぞれの科目で試作問題が公開されています
この中で英語の問題を見てみると、国語の新傾向の問題のように、複数の文章や資料を読んで対応する必要があるつくりになっています。
本番では違った形式になるかもしれませんが、大量の英文をよりスピーディに処理しなければ得点しにくい試験になるのは間違いないでしょう。
昔と比べ、今の英語の試験はとにかく分量が増加傾向にあります。
共通テストでは、センター試験時代と比べて総語数が約1.5倍になり、6000語を超えるようになりました。東大入試の英語でも、リスニング問題等で単語数が増加傾向にあり、読むスピードが求められます。
いくら文法や単語の知識があっても、英文を読むのが遅ければ得点を稼ぎにくくなっているのです。
そこで今回の記事では、英文を読むのが遅くなってしまう原因と、その対策のための勉強法をお伝えします。
小手先のテクニックでなく、真正面から英文に向かってスラスラと読めるレベルを目指しましょう!
・英文を読むのが遅くなる原因
「英文を読むのが遅い」と悩む生徒のリーディングを見ていると、概ね共通するポイントが2つあります。
1つが「返り読み」、そしてもう1つが「全文和訳グセ」です。
試しに、次の文を読んでみてください。
さて、みなさんはこの英文の内容を理解しようとして、こんな風に目線が行ったりきたりしなかったでしょうか?
この矢印で示したような目線の動き方をするのが「返り読み」です。
そして、この読み方をしてしまう原因になるのが「全文和訳グセ」です。
英文全体をこのようなきちんとした日本語に訳して理解したいという気持ちから、返り読みで何度も目線が往復してしまうのです。
もちろん英文に分からない単語や文法が含まれていれば、その前後の部分から理解を補おうとして、さらに返り読みを繰り返すことになります。
和訳問題の時はこのような読み方をせざるを得ないこともありますが、普段から返り読みをしていると大きなタイムロスの原因になってしまいます。
そのため、英語でも日本語を読む時と同じように、前からスッと目線を移動させて一度で理解できるのが理想の状態と言えるでしょう。
では、そのためにどのようなことを意識すればよいのでしょうか?
対策①:スラッシュリーディング
まず返り読みの対策として身につけたいのが、スラッシュリーディングです。
スラッシュリーディングとは、英文を部分的な意味のまとまりごとにスラッシュ(/)で分けて読み進める方法で、「チャンク分け」と呼ばれることもあります。※“chunk”(チャンク:意味のまとまり)
先ほどの例文でスラッシュリーディングをすると、このようになります。
英文に含まれる接続詞や前置詞など、「ここで区切ると意味として最低限まとまっている」という目印に合わせて区切ることで、前から順に読み進めやすくなります。
さらにスラッシュごとに和訳すれば、全文をきれいにまとまった日本語として訳すよりはるかに脳の負担も少なく、楽に理解することができるでしょう。
全文をきれいな日本語に訳さずとも、内容を理解する分にはこのレベルで十分です。
英文を読むスピードを上げるには、このようにスラッシュリーディングで前から順に読んで訳し、目線の往復と全文和訳の負担を減らすことが欠かせません。
対策②:ふわっと和訳
スラッシュリーディングと併せて、もう一つ読むスピードを上げるコツが「ふわっと和訳」です。
先ほどの例文では、スラッシュごとに和訳して意味をつかんでいましたね。
ただ、スラッシュに分けたところで常に分かりやすい日本語にできるとは限りません。
例えば、次の英文を見てください。
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