東大文系合格は課金ゲー!? データで見る理系受験の優位性とは
皆さんこんにちは!
現役東大生ライターの布施川天馬です。
みなさんは、東京大学に入るためには文系と理系、どっちが有利だと思いますか? 有名な受験マンガである『ドラゴン桜』の中では、理系の方が有利であると語られています。理科と数学は反復練習によって伸びるとされているからです。
確かに、理科系科目は反復練習によって、ある程度伸ばすことができます。ですが、私は東大受験で理系が有利であると言い切ることは難しいと考えています。家庭の状況によっては、むしろ文系がねらい目なのではないか。
実は、一概に東大受験と言っても、文系受験と理系受験で、大きく勝ち方が異なります。それぞれの科目の採点基準の厳しさによって、点数を稼げる科目が大きく変わるのです。
本日は、東大受験をするうえで、文系と理系どちらが有利か考えていきます。
○理系の有利な点
東大の理系入試では、国語、数学、英語、理科(物理、化学、生物、地学のうちから2科目選択)が問われます。国語の配点が80点、数学と英語が120点、理科は1科目につき60点で、2科目で合計120点満点となっています。
440点中の50%~60%が合格点ラインとなっており、仮にすべての科目で6割を得点することができたら、ほぼ合格は確実になります(理科三類を除く)。その場合、二次試験での得点は220点から240点となっており、一次試験で100点程度とれていれば、例年の合格最低点である320点~340点を超すことができます。
理系の有利な点は、理科と数学が得意であれば、これら2つの科目だけで合格することすら可能であることです。理科と数学が120点満点ですが、十分な実力があれば両方とも満点をとることは可能ですから、これだけで240点を稼ぐことすらあり得ます。
実際に、僕の友人には理科と数学で230点を稼いで東京大学に合格した人がいます。彼は数学が満点で、理科が満点にあと一歩のところでした。国語と英語の点数が壊滅的でしたが、理数のリードもあり、結果的には受験生の中でもかなり高い点数をもって合格していました。
ちなみに、理科や数学で60点をとることは難しくありません。大問ごとに小問が設定されており、これをしっかりとったうえで、簡単な問題をしっかり一つ取り切れれば、50点~60点程度は十分視野に入ります。ここからいかにリードを広げられるかが、理系の勝負どころになるでしょう。
○文系の有利な点
東大の文系入試は、実は大変特殊です。入試で問われる科目は、国語、数学、英語、社会科(日本史、世界史、地理のうちから2科目選択)。理系と異なる点は、国語の配点が120点になっており、代わりに数学が80点満点になっていること。また、理科2科目を選択する代わりに社会科2科目になっています。
合格ラインは科類によって異なりますが、おおよそ440点中の240点~260点程度をとると最低点に届く場合が多いです。この場合、一次試験で100点をとったと仮定すると、340点~360点となります。
文系入試の何が特殊なのか。それは、国語と社会科が両方とも極端に満点がとりにくい科目である点が挙げられます。
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