ただ英語を聞くだけじゃダメ!「リスニングの正しい勉強法」を東大卒のベテラン講師が教えます(前編)
はじめに
みなさん、こんにちは!
30歳からの東大逆転合格ライター、青戸一之です。
みなさんは英語のリスニングに自信がありますか?
おそらくイエスと言える人は、あまりいないのではないでしょうか。
ですが、リスニング力を求められる場面はどんどん増えています。大学受験では2021年に共通テストに移行してから、リーディングとリスニングの配点が同じ100点ずつに変わりました。
さらに英検やTOEFLなどの検定試験の結果によって、多くの大学で英語の入試の点数を保証したり試験を免除するなど、今までよりもリスニングの勉強の重要性が上がりました。
また、受験に限らず実際に英語で話す場面を考えても、まずリスニングで相手の言っていることが理解できないと、こちらも発言のしようがありません。そのため、英語を使うならリスニングは絶対に身に着けておきたい能力ですよね。
でも、「大事なのは分かるけど、どうやって勉強したらいいのかよく分からない…」という人も多いと思います。
そんな方に、今回は正しいリスニングの勉強法を、前編・後編の2回にわたってお伝えしたいと思います!
この前編ではリスニングの勉強法の概要と、絶対に知っておくべき英語の音の特徴についてお話しします。
英語をただ聞くだけではリスニングは伸びない
まず勉強法についてですが、リスニングのトレーニング法と聞くと、何が思いつきますか? おそらくCDやラジオ、あるいはYouTubeなどで英語を聴くという方法が浮かぶ人が多いのではないでしょうか。
実際に、私が教え子に「リスニングってどんな風に勉強したらいいと思う?」と聞くと、たいていの子は「英語を聴く!」って答えます。たしかにリスニングですから、聴いてトレーニングするのは当たり前ですね。
ですが、リスニングの力を伸ばすには、実は英語を聴くだけでは不十分なんです。
伸びる人と伸びない人の分かれ目は、音読をするかどうか。
この音読というアクションがないと、いくら英語を聴いても実力はほとんど伸びないのです。
また、色々ある音読のやり方の中でも、特に効果的なのがシャドーイングです。ドラゴン桜2に、このシャドーイングとは何かを説明をしているシーンがあるので見てみましょう。
シャドーイングとは、追い読みのことです。聞いた英語をすぐ復唱して、後から影(シャドー)のようにピッタリついていくので、シャドーイングと呼ぶのですね。
音読は脳を活性化させる
では、なぜ英語を聴くだけよりも、シャドーイングをする方が効果的なのでしょうか。その理由は、初代ドラゴン桜の方で説明されています。
いかがでしょうか。聴くだけでは受け身の状態だから、脳が活性化せず効果が薄いということでしたね。反対に、自分で英語を話すようにすると、聴覚以外の脳の部分も使うため非常に学習効果が高くなります。
さらにただの音読とは違い、シャドーイングであれば脳への負荷がより高くなるため、学習効率も上がります。
「そうは言っても、いきなり同時に英語の音声についていくなんて大変そう…」
そんな風に思った方は、安心してください。
シャドーイングには4つのステップがあります。この4つの手順に沿ってやれば、無理なくトレーニングが続けられますよ。
シャドーイングの4つのステップとは
では、具体的なやり方をドラゴン桜2のマンガで見てみましょう。
マンガにあった4つのステップとは、
①先に音声で流れる文章の和訳を読む
②英語のスクリプトを読む
③スクリプトを見ながらぼそぼそシャドーイングする
④スクリプトを見ずにぼそぼそシャドーイングする
でした。
スクリプトとは、英語の音声の台本を指しています。
では、一つ一つのステップについて解説していきましょう。今回の前編では、4つのステップのうち①と②について、マンガに描かれていないポイントも含めてお話しします。後編では③、④の説明に加えて、中~上級者向けにもう1段階上のトレーニング法も紹介する予定です。
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