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「国語の魔法に気をつけろ!」現役東大生が教える国語の解き方のコツ~前編~


はじめに

みなさん、こんにちは!
現役東大生ライターの布施川天馬です。

みなさんは国語というと、どのようなイメージを持ちますか? 

退屈で、読んでると眠くなって、それっぽいことを言っておけばそこそこの点数が来る科目、だと思っているのではないでしょうか。

実は、それは全くの誤解。どのように勉強すればいいのか分からないため放置されがちですが、国語だってしっかりと100点を取りに行く勉強をすることができます。

それにもかかわらず、どうしてみなさんは共通して「国語はなんとなくできるもの」と思ってしまっているのでしょう。それは、みなさんが「国語の魔法」にかかってしまっているからです。

愛情や正義、善意、良心などについて糞くらえだと思うところから始まる、といいますが、いったいなぜでしょうか。

本日は、国語が一番得意だった東大生が教える、誰でも国語の成績を伸ばすことができる方法についてお伝えしていきます!


国語は名作鑑賞会ではない

国語が苦手な、そして国語が嫌いな子に多い思い込みが「国語は『いい話』を読んで感動するモノだ」というものです。

名作と呼ばれる著作を読んでいき、それについてどう思ったのか、どのように感情が揺さぶられたのかを答えていく。

これに対して、教師が想定している答えが返せれば点数がもらえて、そうでもないと0点で終わってしまう。だから、退屈でありきたりな答えを返していくしかない。

これでは確かに、国語がつまらなくなるのも当然です。これは、きっちり「国語の魔法」にかかってしまっています。

国語の魔法とは、ずばり、「本心ではないのに、品行方正で清廉潔白な『いい子』を演じてしまう」というもの。

本当は『走れメロス』なんて毛ほども興味が無いのに、「メロスがセリヌンティウスを助けるために走り続ける姿に感動した!」とか「親友を信じて待ち続けるセリヌンティウスの素朴さが胸を打った!」というような、毛ほどもためにならないような感想を述べなくてはいけない。

そんな授業がまかりとおっているのが、現状ではないでしょうか。

これでは国語がつまらなくなるのも当たり前です。それでは、国語が楽しくなるためにはどうすればいいのでしょうか。


国語は情報整理力を問う科目だ!

国語が楽しくなるためのたった一つのコツ。それは、点数を上げることです。

どんな科目にも共通していますが、得点が取れるようになっていけば、どんどん楽しめるようになっていきます。点数こそ、楽しみの根源なのです。

国語の文章を読むときに絶対に考えてはいけないこと。それは「この文章は感動的だなぁ」とか「この登場人物はとても健気だなぁ」というような、感想です。

国語という科目を解く際に、感情は一切いりません。

必要なのは、精密機械のように研ぎ澄まされた事実を見抜く眼です。

国語は道徳ではありません。だからこそ、その話が面白かったかどうかや、感動的だったかどうかなどは、一切関係がないのです。

自分の中の情緒と理性を完全に切り離して、文中で起きた、指摘された出来事を時系列、因果関係に沿って整理できた人のみが、高得点を取ることができます。

ひとつ、例を挙げましょう。以下の文を読んで、そこから読み取れる情報として最も適切なものが何かわかるでしょうか?

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