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散歩と対話で東大推薦合格!? 経済学部の推薦入試をクリアした下村くんの受験記・前編


みなさん、こんにちは!

現在、東京大学一年生の下村英理と申します。

私は東大の経済学部に、推薦入試で合格しました。

今年の東大推薦入試出願の時期も近づいてきたということで、今回はこちらのドラゴン桜公式noteマガジンの記事で、私の推薦合格に至るまでの経緯や実際の面接で聞かれたことなどをお伝えしたいと思います。

この前編では出願から本番までの話を、後編の記事では面接の当日とそれ以降の話をご紹介する予定です。

これから出願を考えている方への何らかの参考になればと思いますので、お付き合いいただければ幸いでございます。


・推薦入試を受けたきっかけ

実は、私はもともと東京大学に行く気はなく、京都大学合格に向けて高3までずっと勉強に励んでおりました。
 
はっきりした偏差値は覚えていませんが、夏の京大実戦・オープンはたしか両方D判定、夏の東大プレもD判定だったと思います。
(※京大オープンはEではなくDが一番下の判定です)
 
そこから勉強を続けていくうちに成績が伸び、秋の京大実戦・オープンと、東大実戦はすべてA判定、秋の駿台全国もA判定(京大経済)でした。

そんな折、学校の先生が「東大の推薦入試を受けてみてはどうか」と言ってきてくれたことをきっかけに、そっちの選択肢も考えるようになりました。
 
上記のように模試の判定が良いものですから、正直、受験勉強が面白くなくなってきていました。
 
何か刺激が欲しいなと思っていたところでちょうど推薦という壁がやってきたので、乗り越えてみるとおもしろいかねという気持ち半分と、京都大学に落ちた時に浪人したくなかったので、東大推薦という滑り止めの期待が欲しかったのが半分で、その提案を受け入れたという形です。

受けるのを決めた時期は出願の一ヶ月前、ちょうど去年の今頃である10月中頃のことでした。


・推薦の書類でどんなことをアピールしたか 

東大の推薦入試というと、「数学オリンピックで金メダル」「小学生で英検1級取得」のような、天才的なエピソードや実績を要求されるイメージがあるかもしれませんが、そんなことはありません。
 
もちろんそんなレベルの人もゼロではないですし、実績があるに越したことはないですが、大学側はそれよりも志願者の積極性というか、「この人が東大に入ってどんなインパクトを与えてくれるのだろうか」といったところを中心に見ていると思います。

というか、それが推薦入試のそもそもの目的であります。

では、私が何を書類でアピールしたかというと、毎週木曜日に行っていた、自分の住む地域を散歩していろいろな人に出会いにいったという話です。

私は奈良県の出身なのですが、放課後に散歩をして地元のおっちゃんおばちゃん、おじいちゃんおばあちゃんの方たちと色んな話をさせてもらっていたのです。

東大の推薦入試を受けるにあたっても多くの人から応援してもらいましたが、あれがなかったら受験を乗り越えていられなかったかもしれません。

もともと地方創生に興味があったので、書類にもここでのいろいろなコミュニケーションに対する魅力であったり、地方の文化、地方の強み、地方での経済活動、地方独特の経営組織などの話の原石を散りばめておきました。
 
微弱ながら現地の者として、また実際に足を運んで確かめている者として経済学を学ぶことの強みを中心にアピールしたのです。

また、私の出身校である奈良県の西大和学園はSSH(※1)であったため、文系志望(経済学部)だけど理系の研究がどんなものであるのかを学びたかったという話や、日本数学A-lympiad(※2)に参加して賞を取ったという話などをしました。

※1
SSH(スーパーサイエンスハイスクール)とは、文部科学省に認定された、科学技術や理数系教育に関する研究開発等を行う高等学校等です。理科・数学等に重点を置いたカリキュラムの開発や、大学等との連携による先進的な理数系教育を実施しています。

※2
日本数学A-lympiadとは、金沢大学で毎年開催されている数学のコンテストです。数学オリンピックのような個人で数学そのものの知識や技能の高さを競うのではなく、同じ学校に在籍する3~4人がチームを組んで、数学の力を利用しながら世界的な社会の課題の解決に挑戦することをコンセプトにしています。

他には、地方創生の話でビジネスコンテストで受賞したことや、生徒会でいろいろ試行錯誤しながらある程度の実績を残してきたという話もしました。

出願時に提出する書類では1000字が限度で、全部細かく書いていたらキリがないので、それぞれすべてを説明しきるのではなく、ある程度面接で喋ることのできる分は残しておいたという感じです。

 

・入学後の展望についてどんなことを書いたか

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