正解を求めるのをやめよう #ドラゴン桜メルマガ 135号

学び方を学べ！ドラゴン桜公式メルマガ

2019年7月29日(月)
【Vol.135 取材記事・コラム版】

月曜日7時・木曜日0時の週2回配信

★コミックス6巻、7月23日(火)発売！
https://amzn.to/2ROXahT

★1~5巻はこちら
http://qq3q.biz/Oxz9

★VTuber桜木のYouTubeチャンネル
https://www.youtube.com/channel/UC3mm_8VUTwXyHXFkGV_GbYA/featured

こんにちは！担当編集まほぴです。
今週も #ドラゴン桜メルマガ をお楽しみください！

◇目次◇

1.
徹夜しないで人の2倍仕事をする技術
三田紀房流マンガ論

2.
アクティブラーニングを実践せよ！
高橋一也さんインタビュー

3.
目指せ年間100冊！
最強の読書法『ペア読書』
第23回「ペア読書の良さとは何か？」

4.
角田陽一郎の最速で身につく勉強法
「頭がいい」とはどういうことか？

5.
アウトプットが人生を変える！
スキマ時間でできるSNS発信術
第30回
「スキマアウトプット術 最終回」

━━━━━━━━━━━━━━━━
1.
徹夜しないで人の2倍仕事をする技術
三田紀房流マンガ論
━━━━━━━━━━━━━━━━
徹夜をせず、週刊連載を2本抱える漫画家は、
どのように仕事をしているのか？

ビジネス書『徹夜しないで人の2倍仕事をする技術』から
三田紀房の仕事術をご紹介！

■思い煩うことなく、王道を突き進め

マンガ家は身分が不安定な職業の最たるものだと思う。基本的にはフリーランスで、組織の後ろ盾に守られることがない。雑誌連載を持っているときは忙しく収入も安定しているが、何年かしてその連載が終わったら、あっという間に無職になる。若い才能がどんどん出てくる業界で、競争も苛烈だ。
一方で、面白いマンガをきっちり作って供給していれば、それが現金になって返ってくる率が高い商売でもある。アシスタントを抱えると人件費は出ていくが、そのほかの材料費は非常に安いし、在庫を抱えこむリスクもない。つまり、仕事さえあれば利益率は高い。
私はサラリーマンと自営業を経験した後にマンガ家になったので、この業界の特殊性を客観的に見ることができた。これまで述べてきたように、慣習に縛られることなく自己管理を徹底し、コンスタントに結果を出してきた。そして今でも、ハイリスク・ハイリターンの業界で生きている。

そうやって稼いできて、1つ言えることがある。それは、「お金は自分」ということだ。例えば、私がマンガの話をしたときに、どんなに人が口先で「面白い」と言っても、SNSで「いいね！」を押しても、しょせん、お金を払わない人はその程度にしか感じていない。自分の価値を決めるのは、お金を払ってでも作品を読みたい、買いたいと思ってくれる人がどれだけいるかだ。預金通帳の額には、自分の仕事のレベルがそのまま反映されている。

　そもそも、描いたマンガが評価されてお金が入って来るというのは楽しいことだし、テンションが上がる。飲食店を開けたらどんどんお客さんが来るとか、店頭に置いた品物が目の前で売れていくとか、そういう瞬間に人は何とも言えない喜びを感じるものだ。商売をやったことがある人には、よくわかる感覚だろう。
『インベスターZ』にもさんざん描いているが、「お金もうけがいやしい」というのは、単なる思い込みでしかない。いい仕事をして、その成果物をお客さんが喜んで買って、みんながハッピーになる。それが本来のお金もうけだ。お金を稼げるかどうかは、自分の力がシビアに判断される絶好の物差し。だから、うまくいったときは自信がつくし、そうじゃないときは何らかの原因があると反省する。たいした努力もせずに稼ごうとか、実力もないのにうまくやろうとか、そういう考えが「いやしい」のであって、お金もうけ自体は決して“悪”ではない。

日本人はある意味“まじめ”だから、みんなが「お金もうけはいやしい」と言うと、そうかなと思って同調し、稼ぐための努力をやめてしまう。しかし、それでは自分の可能性を試すことも、お金もうけの面白さを知ることもなく、一生が終わってしまう。将来のことを真剣に考えるなら、自分の得意分野を伸ばしたり、成長できる場に身を置いたりするはずだ。それが本当の意味で“まじめ”な行動だと思わないか。
だからといって、わざわざ人間関係に波風を立てて余計な苦労を背負う必要はない。みんなで話しているときは「そうだよね」と、適当に合わせておけばいい。そろそろ会社が危ないなと思ったら、同僚が「会社のために最後まで頑張ろう」と言うのに「そうだ、そうだ」と相槌をうっておいて、帰ってから必死に転職の準備をすればいい(笑)。

　やりたいことがみつかったときも、同様だ。「夢だけじゃ生きていけない」という世間の論調に適当に合わせておいて、自分は夢に向かっていけばいい。業界の常識や周囲の目、プレッシャーや評判、ネット上での悪口――。世の中は雑音だらけだが、そんなものを気にしたところで、あなたのやりたいことが実現するわけじゃない。

　自分の人生を動かせるのは、自分しかいない。いい仕事をしたければ、雑音を振り払い、目標に向かって淡々と進むしかない。私はこれからも、「面白いマンガを描き続ける」ことを最優先して生きていく。王道こそが、進むべき道。そう信じて、今日もマンガを描いている。

『徹夜しないで人の2倍仕事をする技術三田流マンガ論 ─三田紀房流マンガ論─ 』 (コルク)

━━━━━━━━━━━━━━━━
2.
アクティブラーニングを実践せよ！
英語教師・高橋一也さんインタビュー
━━━━━━━━━━━━━━━━
桜木建二が教える　大人にも子供にも役立つ
2020年教育改革・キソ学力のひみつ

さまざまな分野の「学びのプロ」に桜木建二が話を聞く本連載。
7月は、教育界のノーベル賞といわれることもある「グローバル・ティーチャー賞」に選出され、工学院大学附属中学・高校で教鞭をとる高橋一也先生のインタビュー！

詰め込み学習は効果なし