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無心になれることを見つけよう #ドラゴン桜メルマガ 133号

学び方を学べ!ドラゴン桜公式メルマガ
2019年7月22日(月)
【Vol.133 取材記事・コラム版】

月曜日7時・木曜日0時の週2回配信


★コミックス6巻、7月23日(火)発売!
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★1~5巻はこちら
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https://www.youtube.com/channel/UC3mm_8VUTwXyHXFkGV_GbYA/featured


こんにちは!担当編集まほぴです。
今週も #ドラゴン桜メルマガ をお楽しみください!


◇目次◇

1.
徹夜しないで人の2倍仕事をする技術
三田紀房流マンガ論

2.
アクティブラーニングを実践せよ!
高橋一也さんインタビュー

3.
アウトプットが人生を変える!
スキマ時間でできるSNS発信術
第29回
「無心になれることを見つけよう」

4.
角田陽一郎の最速で身につく勉強法
「頭がいい」とはどういうことか?

5.
目指せ年間100冊!
最強の読書法『ペア読書』
第21回「読書コミュニティとオンラインペア読書」


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1.
徹夜しないで人の2倍仕事をする技術
三田紀房流マンガ論
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徹夜をせず、週刊連載を2本抱える漫画家は、
どのように仕事をしているのか?

ビジネス書『徹夜しないで人の2倍仕事をする技術』から
三田紀房の仕事術をご紹介!

■マンガを描き続けることが最優先
 些末なこだわりは持たない

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連載2本のために
デジタル化を取り入れる

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マンガ家にとって一番大事なこと。それは言うまでもなく、マンガを作って発表することだ。野球選手は、試合に出てバッターボックスに立たなければヒットもホームランも打てない。マンガ家だって、雑誌で連載を持たなければ読者に何も届けられないし、評価も得られない。野球選手が一軍でバッターボックスに立ち続けたいと願うように、私は知名度の高い雑誌で描き続けたい。そのために何を優先させるか。マンガ家として、さまざまな場面で選択を迫られたとき、迷わない軸をもっておくことが大切だ。

例えば、『ヤングマガジン』で『砂の栄冠』の連載をしていたときに、『モーニング』で新しい連載をするチャンスが訪れた。週刊連載を2本同時に行うのはかなりハードだ。しかし、せっかくのチャンスを逃したくない。これまでも言ってきたように、私は徹夜をしないし、締め切りにも遅れない。無理なスケジュールを組んだり、アシスタントの数を増やしたりせずに、なんとか2本目の連載も同時にできないだろうかと考えた。

ちょうどそのころ、デジタルで作画を手伝ってくれる会社があると聞き、すぐに発注を決めた。『インベスターZ』は、1話目からずっと人物以外の背景や小物を外注し、デジタルで作画している。校舎や部室の様子、パソコン、ペットボトルなど、背景や小物はすべてその会社に任せ、自分で描くのは人物だけだ。そうすることでかなりの省力化が図れて、時間的なロスがなくなった。

もちろん手描きにしかできない表現や良さがあるし、それゆえ、紙に描くことにこだわるマンガ家もいることは理解できる。私だって、『砂の栄冠』の甲子園での試合の臨場感や、『アルキメデスの大戦』の軍艦の迫力は、手描きじゃないと出せないと思っている。そういう意味では、『インベスターZ』は作画表現へのこだわりを多少犠牲にしても、ストーリーの強さでひっぱっていける内容だと判断したのだ。

デビューから25年以上経つベテランが、外注してまでデジタル化に対応する必要はないと言われるかもしれない。しかし、「新しい連載」という目の前のチャンスをつかむのが、私にとっての最優先事項だ。それを実現するのに適した手段があるのならば、デジタル化であれ何であれ、迷わずに使う。

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