受験生必見!東大生が教える「参考書の買い替えに潜む罠」
皆さんこんにちは!
ドラゴン桜塾塾長の永田耕作です。
いよいよ受験シーズンも佳境に入り、受験生のみなさんは必死に勉強していることでしょう。
ここからは過去問演習と合わせて、いかに参考書や問題集を使いこなせるかが勝負を分けます。
そこで今回は、このドラゴン桜note編集長である青戸さんから、参考書の進め方の注意点について紹介してもらいました。
青戸さんは「参考書は浮気厳禁!」という強い信念を持っています。
そもそも参考書の浮気とはどういうことなのか、そしてなぜダメなのかについて、僕と青戸さんで具体例を挙げつつ解説していきます。
この記事を読めば、どういうふうに参考書を使えばいいのか、逆にどういう使い方が駄目なのかが丸わかりなので、ぜひ最後まで読んでください!
①なぜ浮気がダメか
さて、この記事を読んでいる受験生のみなさんは、参考書をどのように使っていますか?
同じ1冊を丁寧に何度もやるという人もいれば、どんどん新しい参考書を買ってモチベーションを上げるという人も多いでしょう。
もちろん、色んなやり方があって正解は人それぞれですが、共通して気をつけた方が良いことが確実に存在します。
それが「参考書は浮気厳禁!」という話です。特に今の時期の受験生にはタイムリーな話なのです。
受験まで残り2,3ヶ月、このくらいの時期になってくると、多くの受験生は色々な悩みや不安を抱えます。典型的なのが、
「今やっている参考書だけで大丈夫なのか」
「このままの勉強で志望校に合格することはできるのか」
「もっとレベルの高い、新しい参考書を買った方が良いのではないか」
といった悩みです。
このような不安や焦りから、「あれもこれもやらなきゃ」と他の参考書や問題集に飛びついてしまいたくなる人もいるでしょう。
しかし、これはとても危険なことです。
なぜかというと、この時期に手当たり次第に新しい参考書を始めると、不安要素が増える可能性が高いからです。
参考書は基本的に同じ内容、単元をカバーしていますが、その書かれ方や練習問題は全く違う場合があります。
そのため、自分が理解したと思っていた単元でも、新しい参考書では分からない問題や考え方に遭遇する、ということが起こり得るのです。
受験まで残り日数もあまりない今のタイミングで、分からない問題が増えると、当然ですが焦ります。
そしてパニックになってしまう人もいるでしょう。結果的に、新しい参考書に手を出した結果、余計に理解度が落ちてしまう、ということになりうるのです。
『ドラゴン桜』のマンガでも、同じことを警告しているシーンがありましたね。
いかがでしょうか。この時期に焦ってあれこれやらない方がいいということでしたね。
大前提として、今の時期はみんなメンタルが不安定になっています。焦りや不安があるのは当然で、みな同じです。
もちろん、なるべく気持ちの浮き沈みがなく、余計なことを考えずに目の前の勉強に集中できた方がいいですよね。
だからこそ、自分の心を乱す可能性のあることは、極力しないようにすることをオススメします。
もちろん「今の参考書だけでは不安だ!」という人もいるでしょう。
ですが、それはまだ今使っている参考書をマスターできていないだけかもしれません。
参考書には、標準的な問題だけでなく、発展問題やコラム、章末問題、チャレンジ問題など様々な種類の問題が載っている場合があります。
その問題まで、完璧に解けているでしょうか?
そこまで丁寧に解けば、たった1冊の参考書でも非常に多くの知識を手に入れることができます。
すぐに新しいものに行きたくなる気持ちは十分理解できますが、ここはグッと堪えて、1冊の参考書を隅々までやり遂げることを意識してみましょう!
②いつ新しいものをはじめるか
さて、ここまで「浮気厳禁!」である理由を話していきました。
しかし、当たり前の話ではありますが、いつまでも新しい参考書を買ってはいけないわけではありません。
そもそも、受験に合格した東大生が参考書を1冊しか使っていないというわけではありませんからね。
では、いつ新しい参考書を始めればいいのか、という話です。
最初に伝えておきますが、この問いに絶対的な正解はありません。人によっても違いますし、理解度によっても可変的なものにはなります。
ただ、僕と青戸さんの感覚としては、一つの参考書を最低3周はしてから次の参考書に向かうくらいが良いのではないかと思っています。
そして、理解度をパーセンテージで表すとすれば、80%くらいが一つの目印なのではないかと考えています。
当たり前の話ですが、もちろん理解度は100%の方が良いです。
しかし、完璧を求めすぎてしまうとなかなか次の参考書に行くことができずに停滞してしまいます。
また、参考書のレベルはさまざまですが、基本的には一つレベルの上がった参考書も、前の参考書のレベルの問題が半分程度は含まれています。難易度は、グラデーションで上がっていくのです。
そのため、一つ前の参考書で理解することができなかった「20%」は、次の参考書でカバーできる場合が多いのです。
僕も受験生時代に苦手だった英語の勉強で、英文構造解釈の参考書をやっていたのですが、一つのものに固執しすぎてしまいなかなか構文のレパートリーが増えなかった経験がありました。
もちろん何でもかんでも新しいものに飛びつくことは厳禁ですが、自分の中でルールを決めて、そのルールを満たしたら次の参考書へ行く、ということを意識しましょう!
③新しくやるなら明確な理由を
ということで、最後はその「ルール」の話ですね。
どのタイミングで、どんな理由を持って新しい参考書を選ぶのか。
ここを曖昧にしてしまったり、「飽きた」「気分転換したい」などの理由で軽々しく選んだりしてしまうと、落とし穴にハマることがあります。
ここで誤解しないでいただきたいのは、「飽きた」という理由がよくないと言っているわけではない、ということです。
参考書をやるのはみなさん自身ですので、みなさんが納得できる、楽しくできる参考書を選ぶことはとても重要になります。
だからこそ、「飽きた」のであればその原因、理由をきちんと言語化してほしい、と我々は考えます。
飽きてしまったのは、問題が単調だからなのか、デザインが自分と合わないからなのか。はたまた解答解説が親切じゃないからなのか。
その原因を分析した上で次の参考書を選ばなければ、また同じことの繰り返しになってしまいます。
そうして、家に「ちゃんとやれていない参考書」が何冊も溜まる、という悪循環を生み出してしまうのです。
受験本番で結果を残している受験生は、その冊数は人によって違えど、みんな明確な意思を持って、理由を持って、一つ一つの参考書を選んでいます。
「あなたはなぜその参考書をやっているのですか?」と聞かれたときに自信を持って答えられるように、これまでやってきた参考書、そしてこれからやる参考書と向き合ってみてくれると嬉しいです。
おわりに
今回は「受験生必見!東大生が教える『参考書の買い替えに潜む罠』」ということで、受験生時代の実際の体験談も交えながら、参考書との向き合い方について紹介していきました。
僕が塾長を務めるYouTubeチャンネル「ドラゴン桜塾」では、僕と青戸さんで参考書の使い方や気をつけるポイントについて解説していますので、ぜひこちらもご覧ください!
皆さんの今後の勉強のやり方の一つの参考になれば嬉しいです。
今回の記事は、ここまでとなります。
それではまた次回の記事でお会いしましょう!
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