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東大法学部が不人気って本当? 卒業生が噂の真偽を斬る!


皆さんこんにちは!
東京大学法学部卒、麻雀プロの新倉和花です。

勉強や受験にまつわる様々な情報をお届けするこちらの「ドラゴン桜noteマガジン」に、再び寄稿させていただくこととなりました。
 
今回のテーマは「東大法学部が不人気って本当?」です。
 
確かに、このところ東大の法学部の人気が落ちてきているという噂を耳にします。
 
そこで今回は、実際に文科一類から東大法学部に進学した私から、本当に東大法学部が不人気なのかについて、以下の3つの観点でお話ししようと思います!

・文科一類は今年「足切り」なし
・進路の魅力が減ってきている
・法学部が「入りやすすぎる」弊害


①文科一類は今年「足切り」なし 

東大法学部への進学を目指す受験生の多くは、文科一類を受験します。
 
東大には「進学振り分け制度」があり、最初の2年間の成績によって3年生以降の所属学部を決めることになるのですが、法学部には文科一類からの募集枠が多く用意されているからです。

最近まで法学部志望が集まる文科一類は、東大文系の中でも花形のような扱いをされてきました。
 
しかし、文科一類の受験生は減少傾向にあり、ついに今年の入試では共通テストによる第一段階選抜(いわゆる「足切り」)が行われませんでした。
 
通常、志願倍率がおよそ3倍を上回る場合に「足切り」が行われますが、今年は文科一類の定員401人に対し、志願者数は1,140人で、志願倍率は2.84倍に留まったのです。

この数字は東大文科一類、ひいては法学部への志望者が減少していることを如実に物語っています。 

 

②進路の魅力が減ってきている 

東大法学部の卒業生の進路というと、皆さんはどんな職業を思い浮かべるでしょうか? 
 
やはり法律の専門家である法曹、あるいは官僚や政治家、もしくは研究者というイメージでしょうか。

法学部の人気が低下している原因として、これらの職業が現役の法学部生にとって、あまり魅力的に映らなくなってきていることが挙げられます。
 
法曹になるためには司法試験に合格する必要がありますが、その受験資格を得るためにはまず前段階として、予備試験に合格しなければいけません。
 
学部生のうちに受験する人も多い司法試験予備試験の合格率は3〜4%と、かなり険しい目標となっています。
 
数年かけても合格できなかった場合に新卒のタイミングなどを失うリスクを考えると、学生にとって大きな不安要素となっています。
 
さらに、苦労して法曹資格を得たとしても、裁判官や検察官は公務員なので給与にも限界があり、地方転勤などが避けられません。
 
高収入の代名詞である弁護士でさえ収入が不安定になっているという話を、実際に法曹界で活躍するOBなどから耳にする機会も多いです。

2004年には約2万人だった弁護士人口が今では4万人以上にまで増え、一方で民事訴訟事件数は減少しているので、仕事の奪い合いが苛烈になっているようです。

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