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【大学講義体感】コスパ最高!早稲田大学商学部の学びを紹介!


皆さんこんにちは!
ドラゴン桜塾塾長の永田耕作です。

今回は大学講義体感シリーズということで、早稲田のギャル「みーたむ」こと西藤実咲さんに、自身が通っている商学部の話をしてもらいました。

みなさんは商学部と聞くと、どんなイメージがありますか?

「経済学部となにが違うんだろう?」と思う人も多いかもしれません。

簡潔に言えば、「商学部は実学重視、経済学部は理論重視」という違いがあります。

経済学は、「世界」や「国」といった大きな視点から経済全体の動きを分析します。

経済の理論・歴史・政策などを中心に学ぶ、どちらかというと政治家向けの学問です。

それに対し商学は、企業の実際の活動に焦点を当てて「マーケティング」や「会計学」を中心に扱い、商品やサービスについて考察することになります。

例えば、「なぜNetflixはここまで人気になったのか?」「AIの導入によって効率化が見込まれる産業はなにか?」といったことを分析する、どちらかというとビジネスパーソン向けの学問です。

今回はそんな商学部の具体的な学びと、早稲田商学部の中身をみなさんに紹介します!


①コスパ最高? 早稲田商学部の「トラック制」とは

西藤さんは今2年生ですが、所属は「商学部 学科なし」だと言います。

普通なら「商学部 経営学科」とか「商学部 会計学科」など、学部の中でなにかしら専門的に学ぶものが決まっていますが、早稲田大学では1、2年生のうちは商学部にいる全員が同じ必修科目を学び、3年生から自分の興味に応じて専攻を決めるのだそうです。

このシステムを「トラック制」と言い、2年生の秋ごろに
・「経営」
・「会計」
・「マーケティング」
・「ファイナンス」
・「保険・リスクマネジメント」
・「ビジネスエコノミクス」
の中から専門分野を決めて3年生に上がります。

1、2年生の時の学びは幅広く、基礎となる「経済」「経営」「会計」「金融」「マーケティング」をはじめとして、それらに関係する「数学」「統計」「法律」「国際貿易」「保険」なども学ぶそうです。

他にも語学や一般教養などの授業もあり、たくさんの学びが得られるため、西藤さんは商学部を「コスパのいい学部」だと評していました。

そういえば以前このnoteで紹介した塚原くんのいる慶応大学理工学部も、同じように1年生のうちは色んな分野のことを広く浅く学んでから、自分の専攻を決める仕組みになっていましたね。

東大でも「進振り」といって、2年生までは全員が「前期教養学部」に所属し、幅広く色んなことを学んでから自分の所属する専門の学部を決めるシステムになっています。

大学に入って実際に勉強するまでは、自分がどんなことに興味があるのか、どんな専門性を発揮したいのかを決めるのはなかなか難しいので、こういうシステムがあるのは学生にとってありがたいですよね。

ちなみに西藤さんはこの秋に、「会計トラック」に進むことを決めたそうです。

その理由は、「色々と勉強した上で、自分が将来ビジネスをやることを考えた時に、会計が一番ビジネスの源になっていると感じたから」。

企業の損益や将来性など、経営の状況はすべて会計情報に反映されるため、それを読み取ることができればビジネスに役立つと考えたと言います。

僕は西藤さんの話を聞いていて、色々な分野のことをしっかり勉強したからこそ、このように自分の興味や将来と向き合って専攻を決めることができたのだろうと感じました。


②社会の根源は商学

西藤さんは普段の生活の中で、授業で学んだことと社会のつながりを実感するようになったと言います。

例えば、コンビニで新商品を見かけた時に「どんな意図で企画されたのか」「なぜこの価格なのか」「他社はどんな類似商品を出しているのか」など、消費者側の目線だけではなく企業側の視点で考えるようになったり、他にも新聞やニュースを見て、企業の業績と国際情勢がどう連動しているか、就活で人気の企業はどこが違うのかなど、少しずつ分かるようになったりしたそうです。

また、商学部での学びは就職してから大いに役立つとも言います。

大半の人は、就職するなり独立するなりで、何らかの形でビジネスに関わりますよね。

その際、お金のことであったりマーケティングであったり組織の中でリーダーシップを発揮する機会だったり、商学部で学ぶことが活かされる場面はたくさんあります。

例えばマーケティング一つとっても、普通なら自社の新商品や新サービスを競合他社とどう差別化するかという分析のために活用されるものですが、ちょっと考え方を応用すれば就職活動にも応用できます。

「自分が志望する企業が新しい事業を展開しようとしている。その分野はまだ発展途上で人材が不足していて、そこで求められる能力や知識はこうだから、こういう勉強をしてこういう経験を積んでアピールすれば採用される可能性が高いのではないか」といったように、マーケティングの手法をそのまま就職市場や企業の分析、そして自己分析に活用することができるのです。

そのため、西藤さんは商学を「ビジネスに関することを大きな視点からも小さな視点からも学べるので、最強の学問だ」と言っていました。

たしかに商学の内容は全ての人が何らかの形で関わることと言っても過言ではないので、これは納得ですね。


③「PRと広告の違いって何?」実際の講義を体感!

さて、ここからは実際の大学の講義体感ということで、「PRと広告の違いとは何か?」というテーマを扱ってもらいました。

みなさんはこの違いが何か分かりますか?

最近ではインフルエンサーの人がSNS上で「#PR」というハッシュタグをつけて、企業から宣伝のために依頼を受けて、商品を紹介したりしていますよね。

ところが、西藤さんは「それは広告であってPRではない」と言います。

本来この2つの間には厳密な区別がなされるそうですが、日本ではPRと広告がほぼ同じ意味で使われてしまっているらしいのです。

その違いを、次のスライドで分かりやすく説明してくれました。

まず私たちがよく知っている広告は、主に企業などの広告主がお金を払って雑誌やテレビの広告枠を買ったり、あるいは先ほど例に出したような、インフルエンサーに商品を宣伝してもらったりするようなものです。

それに対し、PRは基本的にお金が発生せず、メディアから公的に発信されるものです。

PRとはそもそも”Public Relations”の略で、日本語で「広報」と呼ばれるものであり、「公益社団法人日本パブリックリレーションズ協会」では以下のように定義されています。

パブリックリレーションズ(Public Relations)とは、組織とその組織を取り巻く人間(個人・集団)との望ましい関係を創り出すための考え方および行動のあり方である。19世紀末から20世紀にかけてアメリカで発展し、日本には第二次世界大戦後の1946年以降にアメリカから導入された。企業・官公庁・団体他、あらゆる組織の運営に欠くことのできない考え方といえる。

公益社団法人日本パブリックリレーションズ協会HPより
https://prsj.or.jp/aboutpr/


たとえば、企業が決算の数字を公開する、自治体が災害の被害状況を説明するなど、正しい情報が伝わるように、あるいはその情報を通じて組織と集団(あるいは個人)がいい関係を築けるようにする活動が本来のPRですね。

面接などで「自己PRをしてください」とも言われたりしますが、あれも「自分を宣伝して売り込む」という意味なので、やはり意味を混同していると言えるでしょう。

普段何気なく使っている言葉でも、大学の勉強ではきちんと定義を確認して使い分けないといけないということですね。


おわりに

今回は「コスパ最高!早稲田大学商学部の学びを紹介!」ということで、実際の講義や商学部の中身を色々とお伝えしてきました。

このドラゴン桜noteマガジンでは、他の大学や学部の大学講義体感シリーズの記事があるので、「#大学講義体感」のハッシュタグでぜひ検索してみてください。

また、僕が塾長を務めるYouTubeチャンネル「ドラゴン桜塾」では、西藤さんが今回の内容を詳しく説明してくれている動画もあるので、ぜひこちらもご覧ください!

今回の記事は、ここまでとなります。
それでは、また次回の記事でお会いしましょう!

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