学び方を学べ!ドラゴン桜公式メルマガ 2018年9月24日(月) 【Vol.047 取材記事・コラム版】
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学び方を学べ!ドラゴン桜公式メルマガ
2018年9月24日(月)
【Vol.047 取材記事・コラム版】
月曜日7時・木曜日0時の週2回配信
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世間から許されたことをして生きていく?
中学は後半から不登校となり、高校にもほとんど通わなかったという森巣さん。18歳のある日、自らに質問を発することになります。
「改悛して大学に行って、これからは、世間から許されたことだけをして生きていくのか?」
考え抜いた結果、たどり着いた答えとは。
連載「はみ出し者の18歳」でご確認ください!
◇目次◇
1.今週の一言
2.【連載】
朝日小学生新聞&朝日中高生新聞コラボ企画
2020年教育改革・キソ学力のひみつ
3.【連載】
「はみ出し者の18歳」Vol.3
ギャンブラー・作家 森巣博
4.【連載】
トッププロの学び方
将棋棋士・渡辺明さんインタビュー
5.【Q&A】
三田紀房Q&Aコーナー
6.ニュースピックアップ
7.編集後記
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1.今週の一言
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素直に人の言うことを聞け
(三田紀房『個性を捨てろ! 型にはまれ!』より)
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漫画家や作家を目指す人の中には、なかなか素直に人の言うことを聞けない人がいる。特に、これから本格的にプロとして活躍していこうという人たちの中に、このタイプは多いらしい。
具体的には、編集者からの「この部分をこう直してほしい」という要請を、受けつけようとしないのである。
たしかに、作者としては「そこを差し替えたら、前後の整合性がなくなってしまう」とか、「この台詞があるからこそ、次のシーンが生きるんだ」といった、作者にしかわからない思い入れはあるだろう。
しかし、それはしょせん「作者にしかわからない」レベルのものなのだ。
そして、どこかを修正することによって「自分の個性が消えてしまう」なんて思っているようでは、話にならない。それで消えてしまう個性なんて、しょせんその程度の個性。個性と呼べないレベルでしかない。
編集者だってプロなのだし、そのプロが「こう直したほうがいい」と言うのなら、素直に直すべきである。作品を評価するのは自分ではなく、あくまでも読者。そして編集者はプロの読者なのだ。
実際、僕はいつもそうしている。
もう「本当にそれでいいのかな?」なんて考える前に、サクサクと修正してしまう。
そして後になって「ああ、やっぱり修正してよかったな」と思うこともあるし、最近では「どこを修正したんだっけ?」とわからなくなることさえあるくらいだ。
また、人気の作品になればなるほど、編集者からの要望やプレッシャーは厳しいものとなっていく。
人気が高まるほど失敗は許されなくなるし、ハードルは上がっていくのだ。
ただ、これはビジネスの世界でも同じことが言えるのではないだろうか。
たとえば自動車メーカーでも、人気の車種になるほど、それに携わる人は増えていくし、モデルチェンジをするときにも失敗は許されなくなる。当然、上からの要望やプレッシャーもきつくなっていく。タレントさんが売れたときでもそうだろうし、テレビ番組でもきっと同じことが起こっているはずだ。
要は、そういうプレッシャーを楽しむことができるかどうか、だろう。
そして、自分だけのつまらない「こだわり」を捨てて、周囲の意見を柔軟に取り入れることができるかどうか、である。
だから、上司や先輩からなにか指示を受けたら、とりあえず素直に聞いておこう。
仕事をスムーズに進めることを優先させよう。
素直に聞き入れた結果が失敗に終わったとしても、それはそれでいい。次からは同じ失敗をしないように気をつければいいだけのことだ。
そういう素直な部下に対しては、上司は何度でもチャンスを与えてくれる。
むしろ、つまらない「こだわり」を見せてゴネる部下には、たとえそこそこの成果を収めても評価は低くなる。
僕は編集者からの要望を聞くとき、いつも「他人の目は、自分を輝かせてくれる光だ」と考えることにしている。
他人の目から発せられる光がなければ、われわれは輝くことができないのだ。
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2.【連載】
朝日小学生新聞&朝日中高生新聞コラボ企画
2020年教育改革・キソ学力のひみつ
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「教育改革」を掲げ、学校や受験の現場が大きく変わる2020年まであと1年半。主人公・桜木がナビゲーターとなり、新しい時代に求められる学力や学習法を紹介していきます。小学生&中高生の子どもを持つ保護者の方、必読!
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社会人にも有効な「お絵かきトレーニング」
坂本聰さんによれば、国語力の正体とは「理解力、比較力、表現力」だ。
与えられた条件・状況を正確に把握して、判断できるのが理解力。比較力とは、経験・知識に照らして目の前のものを比較検討する力。得た知識や考えを必要に応じて、説明したり言語化したりできるのが表現力である。
これらの力のどれをも、「お絵かきトレーニング」で鍛えることができるというのだ。絵→文、文→絵と「媒体変換」するには、まず絵や文の内容をしっかり理解しなければならないし、自分の中にためてある知見と比較検討して変換しなければならない。最終的に文や絵でアウトプットする際には、表現力がモノを言う。
これら国語力の3要素をまんべんなく向上させられる方法なんて、他にはそうなさそうではないか。
「国語力とはいわば、みずから考える力。一生モノの能力です。国語力が身についていれば、インプットした情報を独自に捉え直して表現することができるので、人の話を鵜呑みにしたり、情勢や流行に左右されたりせず、いつでも自分の意見を的確にまとめられます。
この能力は社会全般、とりわけビジネスの現場で強く求められるものです。それゆえ『お絵かきトレーニング』は就活対策として活用されたり、盛んに社員研修に取り入れられたりもしていますよ」(坂本聰さん)
国語以外の教科でも役立つ
大人への効用ばかりじゃなく、もちろん学力アップにも効果テキメンだ。国語の文章題(読解問題)が得意になるにとどまらず、全教科にいい影響が出る。
「『お絵かきトレーニング』は、小学校中学年くらいから取り組むと進めやすいですよ。そのころというのは、国語だけでなくいろんな科目で文章題が出始めます。これに対応できるかどうかが、勉強を進めるうえで、ひとつの壁になります。
それまでは、一問一答式に覚えたことをそのまま吐き出せば正解にたどり着けましたが、文章題だとそうはいきません。ここで問われているのは何かを文章から読み取り、解への道すじを考え、適切に表現して解答する作業なのです。
そうした文章題に対応するには国語力が必要であり、その力を磨くためのトレーニングは、小学生のころから積み上げていくべきなのです」
と坂本さんは言う。そうなのだ、学力が伸びない生徒は、じつは問題文の意味がそもそも読み取れていない。
昨今、子どもの読解力の衰えがニュースとなって話題をさらっているな。読解力が身についていない子どもとは、きっとこれまで、国語力を磨く機会がなかったんだろう。
「『お絵かきトレーニング』には難しいところなど一切ありません。たとえばきょう一日を過ごしてのハイライトシーンを思い浮かべて、簡単な絵にしてみます。それをこんどは文章にしてみる。日によって順序を逆にしたりしながら、しばらく続けてみてください。それだけで、飛躍的に国語力はアップします」
坂本さんの言う通りにしてみると、取り組んだあとに心地いい疲れが訪れて気持ちがいいぞ。ふだんあまり使っていなかった脳の部位が活性化されるかのようで、なんだか目が覚める思いだ。
いちど試してみることをオススメするぞ。
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『国語が得意科目になる「お絵かき」トレーニング』
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坂本聰
1972年、東京都生まれ。一橋大学商学部卒業。大学やサラリーマン時代に、「思考力」「コミュニケーション力」の重要性を痛感する。99年、国語指導をベースにした現代の寺子屋、考学舎を設立。2015年、まちのまなび処(東京都墨田区)開設。高校在学中にベルギーに留学した経験などをふまえ、独自のカリキュラムを提供している。
(次号へつづく)
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朝日学生新聞社サイト
https://www.asagaku.com/
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3.【連載】
「はみ出し者の18歳」Vol.3
ギャンブラー・作家 森巣博
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もがきながらも自分の頭で思考する、「はみ出し者」の青春時代に迫る本連載。伝説のギャンブラー兼作家の森巣博さんに、自身の18歳の経験から、若い人たちへのメッセージまで、さまざまな質問に答えていただいた。修羅場で生まれた哲学を、心して聞け!
■プロフィール
森巣 博(もりす・ひろし)
1948年、日本生まれ。雑誌編集者・記者を経て、1975年、ロンドンのカジノよりゲーム賭博を生業とする。現在は、オーストラリアを拠点とする国際的な博奕打ち。
■5話/18歳、自分の人生に投げかけた「問い」
――これまでの回で、森巣さんの生きた哲学を伺ってきました。最後に、ご自身が18歳の頃はどんな若者だったのか、教えてください。
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