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『ドラゴン桜』水野が実現した「新しい自分に変わるための方法」とは


あけましておめでとうございます!
ドラゴン桜noteマガジン編集長の青戸一之です。

本年もこのマガジンを精力的に更新していきますので、よろしくお願いいたします!

さて、新しい年を迎えて、「今年は生まれ変わって勉強する自分になるぞ!」と誓いを立てている人も多いのではないでしょうか。

ただ、その決意もいつの間にか忘れてしまい、気づけば今までと変わらない日々を過ごしているという話もまた、よく聞くものです。

そこで今回は、新年最初の記事にふさわしい内容として、「ドラゴン桜に学ぶ『新しい自分に生まれ変わる方法』」をお伝えしたいと思います!

初代『ドラゴン桜』で落ちこぼれだった水野さんが、どうやって生まれ変わって東大合格までたどり着いたのか、教育心理学の研究結果をもとに紐解いていきます。

また、どうすれば私たちも同じように勉強で自己改革ができるか、実戦的な方法も解説します。

これから自分を変えたいと思っている人にも参考になる内容があるはずなので、ぜひ自分の状況と照らし合わせながら読んでみてください!


・新しい自分に変わるための「3つの条件」

『ドラゴン桜』では、桜木先生が水野さんに「お前は以前の自分じゃない。新しい自分に生まれ変わったんだ」と話すシーンがありました。

まずはそのシーンをご覧いただきましょう。(引用シーンがやや長いので、以下のリンクからドラゴン桜公式Xでのマンガ投稿をご参照ください)

ただ、そんな水野さんも、最初は勉強のやる気はまったくありませんでした。

桜木先生との出会いをきっかけに、東大受験を決意したことで生まれ変わったのです。

ハーバード大学教育学大学院名誉教授であり、教育学の権威として知られるロバート・キーガン氏の研究によると、人が変わるためには以下の3つの条件が必要であるといいます。

①強い欲求
②変革を避けられない状況
③明確な行動指針

①は「こうしたい」「こうなりたい」という強い願望のことですね。

当然、ここが強ければ強いほど実際の行動につながりやすくなります。

②は自分が変わらない限り、今のマイナスな状況を変える方法がないという状態を指します。

水野さんの例で言えば、実家の経済的な状況や、自分の通っている高校を卒業した後の進路を考えた時に、「ロクな人生にならない」と感じていたことが引き金になりました。

そんな折に桜木先生から「東大合格」というプラチナチケットを提示され、受験勉強を通じて自分の人生を変える決意をするのです。

③の「明確な行動指針」については、水野さん自身は何から勉強を始めていいのかわかっていませんでした。

ただ、桜木先生からまず小学生用の漢字と計算のドリルを与えられ、勉強の習慣をつけるところから始めます。

そしてこの後、スパルタ数学教師の柳先生をはじめとする各教科のスペシャリストたちの教えをグングン吸収し、急成長を遂げて東大合格を果たすことになるのです。

勉強の仕方を何も知らなかった分、素直に「先生の言うとおりにする」と明確な方針が立ったわけですね。

その一方で、水野さんと同じく矢島くんも同じタイミング、同じ学力から東大受験にチャレンジしましたが、彼は残念ながら現役では合格できませんでした。

彼は3つの条件のうち①と③は満たしていましたが、②については裕福な家庭に育ったこともあり、水野さんと比べると自分の将来と現状に対する危機感が弱かったように思えます。

『ドラゴン桜』については「こんなマンガみたいに上手くいくはずがない」という声があがることもありますが、キーガン氏のセオリーからすると、水野さんと矢島くんの対比は理にかなったものと言えるのではないでしょうか。


・誰でも実践できる「明確な行動指針」

この「人が変わる3つの条件」については、場合によっては自分と縁が遠いように思うかもしれません。

例えば①の「強い欲求」と言えるほど大きなモチベーションがなかったり、②の「変革を避けられない状況」という切羽詰まった状態でなかったりして、努力が続かないこともあるでしょう。

この対策については次の項で詳しくお伝えしますが、少なくとも③の「明確な行動指針」については、勉強の場合は確実に言えることが一つあります。

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