ピカソは晩年にようやく子供のような絵が描けるようになった! #ドラゴン桜メルマガ 127号
学び方を学べ!ドラゴン桜公式メルマガ
2019年7月1日(月)
【Vol.127 取材記事・コラム版】
月曜日7時・木曜日0時の週2回配信
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こんにちは!担当編集まほぴです。
今週も #ドラゴン桜メルマガ をお楽しみください!
◇目次◇
1.
探求が新たな学びを生む!
生物学者・福岡伸一さんインタビュー
2.
アクティブラーニングを実践せよ!
高橋一也さんインタビュー
3.
アウトプットが人生を変える!
スキマ時間でできるSNS発信術
第26回「無意識の中からアウトプットを放て」
4.
角田陽一郎の最速で身につく勉強法
「都市の存在する理由」
5.
目指せ年間100冊!
最強の読書法『ペア読書』
第18回「読みたい本の選び方・読み方」
6.
徹夜しないで人の2倍仕事をする技術
三田紀房流マンガ論
「どうせやるならトップを目指せ」
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1.
探求が新たな学びを生む!
生物学者・福岡伸一さんインタビュー
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桜木建二が教える 大人にも子供にも役立つ
2020年教育改革・キソ学力のひみつ
桜木建二がインタビュアーとなって
さまざまな分野の「学びのプロ」に話を聞く本連載。
『生物と無生物のあいだ』『動的平衡』などの書籍でも知られる、
生物学者・福岡伸一さんのインタビュー、最終回!
探求が新たな学びを生む
自身の手がける生物学への愛情に満ちた言葉が、福岡さんの口からはたくさん発せられる。ときに、福岡さんは理科の勉強にどう取り組んできたのだろう。
理科の成績がよかったであろうことは予想できるのだが、特別な勉強法でもあったのか。
「小さいころは、いえいまだって何ら変わりませんが、とにかく虫が大好きでした。
ときは昭和の時代で、インターネットもスマホもありませんから、蝶の標本ひとつつくるにも、図鑑で調べたり、あれこれ本を読んだりしなければいけませんでした。
それが自然と理科の勉強になっていたところはありますね。
ですから、理科の勉強でさほど苦労したことはありません。好きこそものの上手なれという言葉のとおり、対象に関心を持ってみずから探索していくと、勉強は楽しくなるものです」
学びの対象になるものは、学校の教科に当てはまらないものだって、いっこうにかまわないそうだ。
「好きなことがあるのなら、いろんな角度から調べ続けていくといい。そのうちそれが人生の宝物になっていくことでしょう。
たとえば大好きな小説があるとする。なぜその小説がそれほど自分に『ハマる』のか考察を深めてみる。または著者はどういう人なのか、詳しく調べてみる。どこに住んでいたのかわかるなら、その土地に行ってみるのもいい。
そこからまたいろんな発見が生まれますよ。
自分の惹かれるものをよくよく観察し、どこにおもしろさを感じているかを考え、そこを手がかりにものごとを探究していくと、芋づる式にいろんな学びを得ることができるはずです。
小学生時代、フェルメールに出合う
自分の経験から言いますと、私はかねてから17世紀のフェルメールという画家が大好きです。すべての作品をみにいく旅を長らく続けてきました。
このフェルメールという『夢中になれる対象』との出会いは、小学生のときでした。
先ほど述べたとおり虫が大好きだった私は、その虫を観察するための顕微鏡にもたいへん興味を持っていました。
そこで顕微鏡の歴史をたどっていましたら、17世紀オランダで活躍したアマチュア科学者レーウェンフックという人に行き当たりました。
その人の生きた時代をさらに調べていると、同じ町にはフェルメールという画家も住んでいたという。そうか、こんな人もいたのかと認識はしたものの、そのことはすぐに忘れてしまっていました。
のちになって米国へ留学していたとき、美術館へ足をのばしてみると、実物のフェルメール作品と出会えました。小さくて写実的な絵の画面から科学者的な視点が感じられて、強く惹かれました。
聞けばフェルメール作品は世界に37点しか現存しないという(※注)。これは全部みてみたい。世界中を訪ね歩こうと決意を固めました。37というのは素数ですしね。そういうところにもつい、美しさと宿命を感じてしまうんです。
20年ほどかけて全点をみて回りました。フェルメールは知れば知るほど謎が深まっていく不思議な存在です。
いまだ魅せられ続けていますが、こんな楽しみだって、小さいころのちょっとした興味・関心を持続してきた結果ということになりますね」
みずから学び続けることが、福岡さんの人生をつくり、彩ってきたことがよくわかる話だ。その姿勢から感じ取れることは、たくさんありそうだぞ。
※注 一部、真贋論争中の作品も含む。
* * *
福岡伸一
1959年9月29日、東京都生まれ。生物学者。青山学院大学総合文化政策学部教授、ロックフェラー大学客員教授。京都大学大学院で学んだ後、米国のロックフェラー大学やハーバード大学で研究活動をおこなう。京都大学などで教鞭を執り、現職。おもな著書に、『生物と無生物のあいだ』『動的平衡』などがある。
☆この連載はLINE NEWS「朝日こども新聞」(月、水、金 8:30配信)でも配信されています。LINEアプリ(news.line.me/about)をインストールして「朝日こども新聞」を検索!
https://www.asagaku.com/
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2.
アクティブラーニングを実践せよ!
英語教師・高橋一也さんインタビュー
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桜木建二が教える 大人にも子供にも役立つ
2020年教育改革・キソ学力のひみつ
さまざまな分野の「学びのプロ」に桜木建二が話を聞く本連載。
7月は、教育界のノーベル賞といわれることもある「グローバル・ティーチャー賞」に選出され、工学院大学附属中学・高校で教鞭をとる高橋一也先生のインタビュー!
日本でいち早く授業に取り入れた
教育改革の一環としてこのごろ盛んに聞く言葉が「アクティブラーニング」だ。
従来の一方的な詰め込み式授業ではなくて、学ぶ側が主体性を持って能動的に学習へと取り組めるカリキュラムや授業形態をとるべし、というものだな。
実践例も増えてきているようだが、これをいち早く、本来の意味合いにおいて、高いレベルで取り入れてきた先生がいるぞ。
工学院大学附属中学校・高等学校の中学校教頭で、教科としては英語を教えている高橋一也教諭だ。
「そうですね、たしかにアクティブラーニングとは昨今、よく耳にするようになりました。
でもこの言葉、横文字だから海外では浸透しているのかといえばじつはそうじゃありません。ほぼ日本でしか聞かないものなんです。
というのも、多くの国ではこれが当たり前のものだから。わざわざ唱えることでもないので、言葉としてもほとんど使われないのが実状です。
それに、アクティブラーニングとは何らかのスキルやメソッドを指すものではありません。考え方、思想のことです。
ですから『こういう方法に則ってやればアクティブラーニングが完成する』といった確立した方法なんてありません。
教える側や学校を運営する側がそれぞれに創意工夫して、主体的で能動的に学べる場をつくっていかないといけないのです」
教育界のノーベル賞、トップ10に選出
なるほど、ならばアクティブラーニングを成立させるには、どういうやり方があるのか。どんな授業ならアクティブラーニングになり得るのか。留意点はどこかなど、ぜひ教えていただこう。
そのあたりを伺うのに、高橋先生はまことふさわしい。
なにしろ2016年には、教育界のノーベル賞といわれることもある「グローバル・ティーチャー賞」で、高橋先生はトップ10に選出された経歴を持つのだ。
「もともと私は米国で、学習科学理論やインストラクショナル・デザイン(最適な学習効果が上がるための計画)などを学んで帰国し、教職に就きました。
主に英語の授業を通して、アクティブラーニングの実践をしてきましたので、その様子をお伝えします」
次回、さらに具体的に、高橋先生流の学びを見せてもらうぞ。
* * *
高橋一也 1980年1月1日、秋田県生まれ。英語教諭。工学院大学附属中学の教頭。慶應義塾大学、同大学院で英文学を研究した後、アメリカに留学。ジョージア大学で、最も効果的な教育を設計・開発する方法論である「インストラクショナル・デザイン」を研究。帰国後、2015年から工学院大学附属中学・高校で教鞭をとる。2016年、教育界のノーベル賞といわれるグローバル・ティーチャー賞のトップ10に日本人で初めてノミネートされる。現在、オランダ・ユトレヒト大学大学院にて発達認知心理学の研究に取り組む。
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3.【連載】
アウトプットが人生を変える!
スキマ時間でできるSNS発信術
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第26回
「無意識の中からアウトプットを放て」
こんにちは!プロ無職るってぃ(@rutty07z)です!
“ロジカル思考”に加え、言語化できない”抽象思考”を取り入れた”アウトプット3.0”を日々探求しております。今回は、僕が絵をはじめて気づいた「無意識の中から生まれる本物のアウトプット」について解説したいと思います。
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絵をはじめてみて気づいたこと
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発信活動をはじめて丸3年が経ったころ、僕はスランプに陥りました。自分の発する言葉に限界を感じるというか、今のアウトプットでは大きく進むどころか縮小の一途をたどると...。暗中模索の日々の中で、あるキッカケで絵をはじめてみました。絵なんて中学校以来描いたのですが、これが案外楽しく、出来た作品(と呼んでいいのかわからないもの)をSNSにアップしていきました。
それが次第に反応をもらえるようになり、ついには作品を購入していただけるようになりました。画家歴3ヶ月の僕ですが、1作品では最高15万円、合計で45万円以上の金額で作品が売れています。自分でも謎です...。
そして描いてて気づいたのは、絵を描く際にはあらかじめテーマや伝えたいことなど一切決めず、「心が無の状態」から筆を走らせてることです。内容によって適切なプラットフォームを選んだり、ターゲットを決めるこれまでのアウトプットとは全く異なるわけです。
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子供のようにただ没頭する=ゾーンに入る
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ただただ「この色が好きだから」「この筆を使って描いてみたい」という子供みたいな理由で好き放題描き、気づけば作品ができているんです。没頭しすぎて2〜3時間なんか一瞬に感じるくらいあっという間で、制作過程もあまり覚えてません。「同じように描け」と言われても絶対に無理です。
ブログやYouTubeとなると話は全く違います。まず伝えたいテーマがあって、伝えたい読者層がいて、じゃあどんな構成で文章作っていくか、といったことを考えながら作っていきます。それが、絵に関してはそういったことを全く考えない状態。
そして最近、詩人の谷川俊太郎さんの本を読んで腑に落ちましたが、あの方もまだ言葉になってない意識化から言葉を選んで詩を作ってると。宮沢賢治が言った「無意識即」、中原中也の「名辞以前」も同じ意味でしょう。
以前も紹介しましたが、これまで語られていた「好きなことで生きていく」は他者依存ありきで成り立っていました。見てくれる読者の方にコンテンツ内容をあわせていく。僕が絵を通して気づいたのはそうではなく、自分の心にあわせてコンテンツを作っていく。
“自由”という単語は英語で”liberty”、ただこれは抑圧と闘い、手に入れた自由。日本語本来の自由とは”自らの心に由(よ)る”ことなのです。絵をはじめて、本当に手に入れたかった自由の本質を見た気がします。
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無意識の中から生み出せるものはあるか?
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