ただ英語を聞くだけじゃダメ!「リスニングの正しい勉強法」を東大卒のベテラン講師が教えます(後編)
はじめに
みなさん、こんにちは!
30歳からの東大逆転合格ライター、青戸一之です。
前回の記事では、リスニングの勉強法として
①先に音声で流れる文章の和訳を読む
②英語のスクリプトを読む
③スクリプトを見ながらぼそぼそシャドーイングする
④スクリプトを見ずにぼそぼそシャドーイングする
の4つのステップを紹介し、①~②までの解説を行いました。
前回の記事をまだご覧になっていない方は、こちらからどうぞ。↓↓
今回は③~④の解説と、中~上級者向けのトレーニング法を紹介します。
③スクリプトを見ながらぼそぼそシャドーイングする
ではまず③の解説からいきましょう。
シャドーイング自体の説明は前回しましたが、「ぼそぼそ」とは一体何なのか? また、なぜ「ぼそぼそ」なのか? と気になった人もいるでしょう。その種明かしについては、ドラゴン桜2のこちらのシーンをご覧ください。
いかがでしょうか。シャドーイングをぼそぼそやるのは、完璧を目指さないためだったんですね。
日本人は英語の発音にコンプレックスを抱きがちなため、ネイティブのようにペラペラでないといけないという意識が働くことが多いです。
そのため、シャドーイングをしても完璧を目指すあまり、速さについていけなかったり上手く発音できず落ち込んで、「やっぱ無理だ…」とあきらめてしまいます。それを避けるために、「まずはぼそぼそと、テキトーでいい」と言っているんですね。
実際にシャドーイングをやってみるとわかりますが、はじめはなかなか上手くいきません。それでも根気よく続けないと力がつかないので、まずは肩の力を抜いて、テキトーでもいいから最後までやってみようという楽な気持ちでやってみてください。
必要なのは英語のリズムとテンポ感
ここまで読んで、「本当にそんなテキトーで大丈夫なの?」と思われた方もいるかもしれません。確かにこのテキトーなぼそぼそシャドーイングでは、最初から正確に一語一語聞き取ったり発音したりするのは難しいでしょう。
ですが、このぼそぼそシャドーイングで重要なポイントは、もっと基本的なところにあります。
それは、英語のリズムやテンポを体に染みこませること。
当然ながら、英語と日本語では語彙や文法の面だけでなく、話す時のリズムやテンポも異なります。このリズムとテンポ感を身につけるためには、シャドーイングを何度も繰り返して、自分の口と耳にひたすらたたき込むしかありません。
逆の例で考えてみると分かりやすいので、カタコトの日本語を話すアメリカ人を想像してみてください。もしその人が「コンニーチハ! ワタシハ America カラ、キマーシタ。」なんて話していたら、明らかに日本語にまだ不慣れなんだな、という印象を受けますよね? この違和感は、英語の音感で日本語を話されていることにより生じています。
これと同じような感じで、私たちも英語のリズムとテンポに慣れていないと、英語を聴いても脳が日本語の感覚で捉えようとしてしまいます。そのため、はじめのうちはなかなか英語が聞き取れないということになるんですね。
ですから、まずはテキトーでもいいのでぼそぼそとモノマネしながら、英語の音感をつかみましょう。最初は恥ずかしさや照れがあるかもしれませんが、マンガにあったように人目なんか気にせずどんどんチャレンジしてください。
テキトーなモノマネで、まるで自分が英語ペラペラになった気分でやっていれば、そのうち楽しくなってきます。「この人みたいにキレイな英語を話したい!」というモデルがいれば、なお理想的ですね。マネするのがもっと楽しくなるでしょう。
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