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【国内留学】知られざる「地域みらい留学」 実際に経験した東大生に聞いてみた!
皆さんこんにちは!
ドラゴン桜塾塾長の永田耕作です。
今回は、ここ最近の内容とは全く違うものをお届けしようと思います。
そのテーマはズバリ、「国内留学」についてです。
みなさんは「留学」と聞くと、どんなイメージがありますか?
大学生がするもの、海外の大学へ行くものと考える人が多いのではないでしょうか。
しかし、今では高校生が自分の住んでいる都道府県を飛び越えて、地方の高校へ進学する「国内留学」という選択肢もあるのです。
今回は、実際にこの「国内留学」を行い、その経験を活かして今大学生活を送っている現役東大生の川瀬ありささんに話を聞いてみました。
僕自身も国内留学については知らないことだらけで、川瀬さんに色々と教えてもらい興味を持ちました。
そのため、今回はそんな知られざる「国内留学」の世界をこのnoteで紹介していこうと思います!
ぜひ皆さん自身や、周りの人の進路選択の参考にしてみてください。
①そもそも「地域みらい留学」とは?
さて、まずは国内留学とはどういうものかについて説明します。
国内留学は色々な制度のものがあるとは思いますが、今回は川瀬さんが実際に体験した「地域みらい留学」にフォーカスしていきましょう。
川瀬さんは東京都出身なのですが、高校時代に「地域みらい留学」で島根県へ3年間の留学を行い、島根県立津和野高校を卒業しています。
「地域みらい留学」とは、自分の興味関心にあった高校を都道府県の枠を超えて見つけ出し、その地域で学校生活やその他の日常生活を過ごす国内進学プログラムのことです。
川瀬さんは、大学進学を目的とする東京都内の中高一貫校に入学したのですが、高校1年生のタイミングで「自分が本当にやりたいこと」を見つけたいと思い、課外活動の機会を求めて島根県への国内留学を決心したそうです。
これはもちろん学校や、そこで学ぶ生徒さんにもよるのですが、成績の良い人ほど「勉強することが当たり前」、「勉強しなければいけない」という考えに凝り固まってしまい、いざ自分のやりたいことを考えたときに思い悩んでしまう、ということがあります。
川瀬さんもその状態に陥り、そのタイミングで「思い切って自分の環境を変えてみよう」と考えたのです。
ちなみに、この話を聞いて僕は、「じゃあ高校2年生から島根県の高校に転入したんだな」と思ったのですが、実は違っていました。
川瀬さんは1年生が終わる3月に津和野高校の一般受験を受けて、4月からもう一度新1年生として入学したのです。
つまり、高校1年生が2回あるということですね。ここが、いわゆる「転入」とは違う「国内留学」の特徴の一つだと言えるでしょう。(高校2年生の1年間だけの国内留学を実現した「地域みらい留学365」という制度もあります)
川瀬さんは、自分自身が国内留学を決意したきっかけとして、4年前の新型コロナウイルスの流行という出来事を挙げています。
当時高校1年生に進学したタイミングだった川瀬さんにとって、レベルの上がった学校の授業を全てオンラインで受けることは、どうしても難しいことだったようです。
そんな中で、「このままでは自分の行きたい学部ややりたいことが決められない」と思い、視野を広げるために東京から一度離れてみたいと考えたということでした。
この話も、僕にはとても新鮮に感じました。
僕は愛知県の名古屋市出身なので、名古屋よりもさらに都会で、色んな文化の中心である東京に憧れを抱いていました。
それが上京するきっかけの一つになったのですが、東京にずっと住んでいる人にとっては、反対に地方の環境が魅力的に映るんだな、という新しい発見がありました。
②「国内留学」って実際どうなの?
さて、自分の環境を、そして自分の考え方をアップデートしたいと思い国内留学を決意した川瀬さん。
実際に自分が飛び込んでみた島根県での高校生活はどのようなものだったのかについて、振り返ってもらいました。
ところで、皆さんは「国内留学」ってどのくらいの高校生が行なっているものだと想像しますか?
例えば、川瀬さんが実際に高校生活を過ごした島根県立津和野高校について考えてみましょう。
津和野高校は1学年で80人の生徒がいるのですが、そのうちどのくらいの人数を「地域みらい留学」プログラムで受け入れているでしょうか?
これ、非常に驚きだったのですが、なんと80人のうち35%に当たる「28人」を最大受け入れ人数にしているようです。
つまり、3人に1人が地域みらい留学の生徒ということです。これは驚異的な多さですよね。
これだけ多くの人数を受け入れることによって、国内留学で学校に来た生徒が孤立しないようになっています。
それだけではなく、少子化による地方の学校の入学者の減少を防止する役割も担っているのです。
そんな津和野高校に通いながら、川瀬さんは 下宿生活を送っていたようです。
大家さんが管理するシェアハウスのような場所で、自治会の方をはじめ地域の色んな人と関わりながら生活をしました。
それを通して、「周りの大人」の重要性を強く感じた、と川瀬さんは語っています。
これもある意味「東京ならでは」だなと僕は感じたのですが、川瀬さんが生まれ育った場所では、「お隣さん」なんて文化はなかったようです。
そのため、親や先生以外に相談できる大人がいる島根県での生活はとても新鮮で、良い経験だったと話しています。
この話を聞いて、僕も改めて身の回りにいる大人、関わってくれている人の存在を大事にしようと強く感じました。
③国内留学と大学進学のつながり
ここまで、川瀬さんが行なった「国内留学」について話していきましたが、そんな川瀬さんは東京大学の推薦受験に現役で合格し、現在は再び東京で生活をしています。
その受験を決意したきっかけは、島根県での2回目の高校1年生の時だったようです。
川瀬さんが国内留学をした津和野高校には、東京大学工学部に推薦合格しているOBの方がいて、津和野に定期的に来てくださっていたようです。
その方や津和野に訪れる東大生と話す中で、東大生のイメージが川瀬さんの中で大きく変わりました。
「勉強以外にも色んなことにまっすぐ取り組める方」が東大には大勢いるんだ、とそのとき初めて感じたようです。
そんな川瀬さんは、今までの経験や感じたことをもとに、今「大都市圏の社会教育」に一番興味を持っている、と話します。
その理由について、本人はこのように話していました。
何をしたいかが分からなかった私が、「自分のやりたいこと」を見つけられたのは、一度東京を離れて新しい世界に飛び込んだからなのです。
自分は「東京しか知らない」とずっと思っていましたが、地方に行くことで、「あれ、自分って東京の教育とか、人がどう関わっているのか、ちゃんと分かってるかな?」と自問自答できるようになったんです。
なので今は、見つけた自分のやりたいことに打ち込もうと思っています。そしていずれは東京に限らず、第二の故郷と呼ばせてもらっている島根にも恩返しがしたいです。
僕はこの言葉を聞いて、この「地域みらい留学」はとても意味のあるものだなと感じました。
世の中では「環境が大事だ」という言葉はよく用いられていますが、環境はそんな簡単に変えられるものではありません。
だからこそ、このように新しい環境に飛び込めるような制度は今後もとても重要になるし、これをぜひ広めていきたい、と強く感じました。
おわりに
今回は「国内留学について実際に経験した東大生が徹底解説!」ということで、高校生時代に「地域みらい留学」という制度を用いて国内留学を行った川瀬さんにその魅力を伝えてもらいました。
僕が塾長を務めるYouTubeチャンネル「ドラゴン桜塾」では、高校生時代に体験した国内留学についてのリアルを川瀬さんが語ってくれているので、こちらもぜひご覧ください!
今回の記事は、ここまでとなります。
それではまた次回の記事でお会いしましょう!
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