東京都知事選挙2024区別得票率を解析してみた~前編~
2024年7月7日に小池百合子東京都知事の任期満了に伴う選挙が行われました。結果として小池氏が3選を果たしましたが、選挙管理委員会から23区別の各候補の得票率が公表されていたので、23区の各種統計資料との相関を解析してみました。
【注意事項】
各区別の得票率と各区の統計データの相関を調べたものであるので「この候補者の得票率が高い区ではこういう傾向がある」としか言えず、「この候補者に投票した有権者の特性はこうだ」というデータではありません。
統計をあまりご存じない方にごくごく簡単に見方をご説明するとグラフ上に
Y=〇X+△
P=■
R2=◇
という式が表示されます。〇がプラスの時は正の相関(その数が大きければ大きいほど得票率が高い)、マイナスの時は負の相関(その数が大きければ得票率が低い)
Pが小さければ小さいほど(基準は一般に0.05未満)結果に信ぴょう性がある(まぐれではない)
R2が1に近ければ近いほどより強い相関がある。
ということになりますのでご参考にしてみてください。
Pの数値が0.05より大きければその結果は気にしないで大丈夫です。
23区別得票率
総合得票率は以下の通りです。
全投票数に占めるその候補者の得票率です。今回の都知事選挙では候補者の数が非常に多かったので、得票数が最も多かった5候補と個人的に気になった4候補について解析してみました。
総合得票数1位で当選の小池氏は最も多いのは足立区 48%、最も低いのは渋谷区 35.1%でした。
得票2位の石丸氏は世田谷区で最も多い28.1%を得票し、最も少ないのは北区で20.7%でした。
蓮舫氏は杉並区で最高22%、中央区で最低14.3%を得票しました。
田母神氏は港区で最高5%、足立区で最低3.79%を得票しました。
安野氏は文京区で最高4.75%、足立区で最低1.32%を得票しました。
暇空氏は千代田区で最高2.3%、港区で最低1.3%を得票しました。
内海氏は渋谷区で最高2.6%、江東区で最低1.46%を得票しました。
桜井氏は足立区で最高1.69%、目黒区で最低0.87%を得票しました。
中松氏は千代田区で最高0.43%、足立区で最低0.29%を得票しました。
人口構成との関係
まず最も考えやすい高齢者と得票率の関係を見てみましょう。既に出口調査の結果をもとにどの年代がだれに投票したかというデータが公表されていますがそれとは少し異なる結果になりました。高齢化率や最も高いのは北区、最も低いのは中央区です。
次に昼夜間人口比を見ます。昼夜間人口比は夜間人口に対する昼間人口を%で表したもので、より高い区では昼間人口が夜間より多くなり、100%以下の区はベッドタウンの傾向が強いということになります。昼夜間人口比が最も高いのは千代田区、最も低いのは江戸川区です。
次に人口に占める単身者の割合です。
収入、教育
大学進学率
私立中学進学率
後編に続きます。
後編では社会サービス状況、ワクチン接種率などを解析していきます。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?