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新年の静寂の中で。
新年明けました。
不思議なもので、時間の連続性のなかに生きるわたしたちは、1/1と区切られたこの日を「新たなる節目」と意味づけて解釈する。できる。
暦というのは恣意的なもので、ほんとうはどんな日だって、1/1になりうる。しかし、人類70億人、もれなくダブリなく訪れる今日は「始まり」を意識するタイミングとしては格別だ。
肌の角質を引き締める寒さ。みかんの味。そして街の静寂。この組み合わせが、社会共通のルールが生み出す「始まり」の特別感にほかならない。
SNSには、知人友人の一年の計、前年の振り返りが並ぶ。とくべつ連絡は取り合っていなかったが、心のどこかで気になっていた人の近況に、思いもよらない展開が起きていて驚く。
一年の計といえば、私の昨年の1月に考えた一年の予定は、ことごとく覆り、計画を立てようとしたこと自体が滑稽に思われるほどだった。
不可避な運命に翻弄されながらも、そのなかで大切なもの・ことは何か、大切な人は誰か。痛みを伴って経験したのが2017年。
今年はどんな一年になるだろうか。するだろうか。2018年の個人的には特別なのは、30歳を迎えるということだ。
年齢というのも不思議なもので、時間という概念で私たちの生物学的変化を切り取ったものにすぎず、肉体的・精神的年齢は、生活に応じてぎゅっと進むこともあれば、その場でとどまることもある。
私自身の場合は肉体的年齢が時間的年齢より進行してしまっているように思えるので、そのメンテナンスを行うことは何よりも優先すべきだろう。
逆に、精神的年齢は現状ではあまりに至らないので、こちらは成熟させる必要がある。全体像を俯瞰しつつ、細部まで神経の行き届いた言動を心がけ実践する、といったらシンプルに聞こえるが、言うは易し。
ヒトとして、職業人として、芸術家として。一段とギアをあげて、而立を迎えたいものだ。
久方ぶりの更新は、この程度に。
2018年も、よろしくお願い申し上げます。