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ボーカロイドそのもののキャラクター性を歌った曲への萌えについて

あの、のっけからで恐縮なのですがまずこの曲を聴いていただけませんか?

(MV微妙にポケモンフラッシュ的表現あるかも。注意)

聴いてくれた方、ありがとう。

先日たまたまカゼヒキ君の曲を漁っていた最中に見つけて、わたしは雷が直撃したくらいの衝撃を受けた。

そもそもの動と静の振れ幅が激しすぎる曲調に撃ち抜かれたのもそうだが、歌詞がおそらくはこれを歌っているカゼヒキというキャラクターそのものをイメージしたものであることに完全にトドメを刺されてしまった。

非常に儚い印象のキャラデザに風邪をひいているときに録音したというエピソード、享年12歳とあるプロフィール……この曲の歌詞とリンクしている部分は多い。

断言したいわけではなくあくまでもいち解釈だが、この曲は誰か他の人間の気持ちを代弁しているわけではなく、かなり歌い手そのもののキャラクター性にフォーカスした曲なんじゃないかと思っている。

そして、わりと最近自覚したことだがわたしはこのようなボカロ曲が、かなり好きだ。


それを自覚するきっかけになった曲がこれ。

いやもう……歌愛ユキちゃん萌え萌えになりませんか?こんなん聴いたら……


たくさんの たくさんの 感じょうを
ランドセルにつめこんだ

ゆめの答えは小学生
学校中歌でひびかせても
会えないことは知っているけど

徹底して小学生の視点と語彙で歌い、打ち込まれた言葉を歌にするシステムを漢字の書き写しになぞらえ、歌詞中の書くのが難しそうな漢字はちゃんとひらがなになっている解像度の高さにオタクハートは鷲掴まれてしまった。

こういった自分が合成音声ソフトであることを自覚した上での視点を歌う曲は、初音ミクや鏡音リンレンが出たてぐらいのボカロの黎明期こそはよく見かけたが、それ以降は表立ってヒットを飛ばすことはあまり無かったように思う。多分……

この曲は現代らしいテイストでのえれくとりっく・えんじぇぅの再来のように思えた。


説明不要の名曲。あの頃のミクさんは常に画面越しにオタクくんの心に寄り添ってくれたね……


これはひみつの小学生のアンサーソング、もしくは現在の稲葉曇氏の中でのユキちゃんの解釈とでも言えるかもしれない楽曲。

稲葉氏ほかボカロPたちのもとでたくさんの感情を学んできたのか、このユキちゃんはボーカロイドとしての自認がちゃんと確立されているように見えてアツくなる。
なんというか本当に、ボカロ視点の曲を作るのが上手い……『僕になって叫んであげるから』というワードセンスなんて特にすごい。そういう部分もあるからこの人はわたしが唯一公開されている全ての曲を追っているボカロPなんですけども。

『愛を含んだ小学生』
あたしにずっとついてきて!

了解!!!!!!!


電脳に生きる存在が画面越しに、第四の壁を超えて語りかけてくるやつ、良いよな……?

この曲は往年のミク曲とは正反対に、神にも近いような人じゃないモノの視点で愚かな人間を冷笑してくる。もうミクさんは俺達に無償の愛をくれる存在ではないんだ……

でも自分を操っている人間に反乱するでもなくただ傍観してかわいそうだなと心の中で笑う姿勢、正直たまらない。


いろいろ上げてきたが、当方ボカロ曲については浅瀬どころか波打ち際ほどの知識しかないので。他にもこのようなボカロやUTAU等をいち人格として扱うテイストの曲がありましたらぜひわたくしめにご教示ください。

初音ミクが最初にオタクにウケた原因のひとつであろう、画面越しに美少女キャラクターが我々と音を通して触れ合うことそのものへの感動を、わたしは今でも何度でも味わいたいから……

あと最初に上げた風邪ひきアイロニーを作ったMIDy氏は、音楽的素養皆無の自分から見てもマジで相当才能のある方だと思うので、この方が見合った評価を受ける2024年であってほしい。
実はこの記事はオタク語りの皮を被ったMIDy氏ダイマ記事なんです。

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