純粋絵という伝統芸能の紹介
■純粋絵はなぜ新興の伝統芸能になっていったのか
昔々、リーマンショックさなかの荒波の時代のとある小学校のお話。
体罰や暴言ばかりする先生と、のちの原作者である一人の子供がいました。
優しく丁寧に、しっかり勉強を教えてくれるような、素敵な先生も学校にはいた中で、
ものすごく悪い大人に合ってしまったのです。
しかも、先生が変わったと思ったらまたひどい先生で、3年連続で3人とも、悪い教師が先生をしていました。
ほかの生徒がいないことに、教室を締め切り、体罰や暴言を吐いたり、
ボイスレコーダー出されて録音されたり。
不登校が許される家庭だったら、不登校していたでしょう。
当然、常にストレスが溜まっている状態。大声ばかり出してた気がします。
中学校に上がった際、殴られないだけですごいと思うほど。
このままでは命の危機にかかわる。そうだ、生きた痕跡を残そう。
そして、生きている限りこの痕跡を描き続けよう。
この時描き始めた作品こそが「おいポケ」。
これが、先生も親もクラスメイトも知らない、正体不明の伝統芸能「純粋絵」の始まりなのです。
■純粋絵が確立するまで
最初は部屋にあったカラーペンシル(非色鉛筆)で漫画を描きました。
白黒の漫画が主流だった当時、いろんな色で漫画を描いたら夢が広がるだろうなぁという発想で始めたのです。
当時は自力で呼吸するのも困難な状態で学校に通い続けたため、
とにかく難しいことは考えず、
手元にある、ありきたりの画材をかき集めて描き始めたのです。
今では当たり前に確立された作画方法も、始まりは命がけだったのです。
その後、舞台をWebに移した後も、Windows初期搭載の「ペイント」を使用して描いておりました。
そう、「今手元にあるもの」で描くのが純粋絵流なのです。
だから、難しい書き方は一切無視して、
とりあえず手元にある、描けるもので描いてみよう。
幼稚園児の描き方をそのまま具体化した者こそが、純粋絵なんだ。